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マイナ保険証について② 2024年9月21日・28日(土)放送分

まつばらホームクリニック

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!

この番組は、保谷駅から徒歩三分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆様にも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。

第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします!

【9月のテーマ】
『マイナ保険証について』

皆様是非お聴きください!!

西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームーページはこちら→https://m-hc.jp/

↓放送内容を文字でもお読みいただけます!

田中ヒロコ:では松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

松原先生:よろしくお願いします。

田中ヒロコ:本当に詳しく知らなかった、マイナンバーカードの保険証について、前回教えていただいたんですけど、今日はまた引き続き・・・。

松原先生:そうですね。マイナンバーカードの健康保険証のメリットとか、あとは実際に在宅診療でどういうような感じかとか、そこら辺お話できたらなというふうに思います。
まず、この前ちょっとねいろいろヒロコさんを・・・て感じだったんですけど。

田中ヒロコ:そうなんですよ始まってはいるけど、使い方がいまいちわ分かっていなかったという。

松原先生:血液検査のね特定健診の結果とか、あとはその投薬された内容とかを、医療機関同士情報が共有できるという意味では、すごくいいと思います。実際ですねマイナ保険証が始まる前に、多分多くの医者が思ってることなんですけど、あの緊急で患者さんを診るときに、まず若手の先生とか、自分なんかもそうなんですけど何をやるかっていうことに関して言えば、何の薬飲んでるかって調べ上げることから始まるんですね。例えば手持ちにたくさんの薬を持っているけれども、Aという薬は実際は飲んでない、 B という薬は飲んでいる。そこら辺を選別にかける。その選別にかけるのがものすごい大変だから、お薬手帳を見る。でも、お薬手帳もシールを貼ってる人、貼ってない人もいる。

田中ヒロコ:確かに!忘れちゃってるときとかもあります。

松原先生:そうすると結局、情報収集に時間がかかっちゃうんですよね。その情報収集の時間をかかるというのを、すごく短くするという意味では、このマイナンバーカードにおける保険証っていうのは非常に意義があるんじゃないかなというふうには僕は思っています。

田中ヒロコ:でも見てもらう側も、見る側も、やっぱりそんな手間がかからないって感じですね。言葉でもそんなに詳しく説明しなくても大丈夫。

松原先生:そうなんですよ。だから今回は、検診っていう行政の枠組みとか、あとは処方箋っていうことでやっていくんだけど、将来的に自分がなったらいいなって思うのは、例えば A という病院で MRI 検査撮りました。 B っていう病院は「いや、うちの検査の機械じゃないと、機種も違うし、ちょっと撮り直したいんだけど」って言って、結局撮り直す。 もちろんその機種の違いはあるとは思うんですけど、撮っているっていう事実があるにも関わらず、患者さんの医療経済負担が増えてしまうっていうのが、現実あるなっていうのは昔から思ってたんですよね。

田中ヒロコ:そうですよね。なんかうちの家族もいっぱい血を採られちゃって。こないだ採ったのに、って言って、短期間で何回も病院が違うと採ったりするじゃないですか、見るところが違うからっていうこともあるんですけど、でも MRI とか高いから・・・。
いっぺんに広範囲に撮ってほしいとか思ったりとか。

松原先生:それはちょっとね(笑)やっぱりできないところもあるとは思うんですけど・・・

田中ヒロコ:でも病院でこっち撮ってこっち撮ってってやれば・・・でもそれってどうしてできないんですかね?

松原先生:やっぱり検査の機器の設定の違いとか機種の違いとか、あとはAの病院で評価して、 B の病院で再評価すると時系列で B っていう病院で評価するってことんなると、結局機種が違うから画像も違うでしょっていうような判断のもとやっていくっていうことになるんですよね。

田中ヒロコ:最新のデータってことで。

松原先生:そうだとは思うんですけど、ただ実際はどうなんだろうなと思うのは、例えば他の病院で撮像したものを診察で使ったりすることもあるわけだし、そこの厳密性っていうのは、若い人に結構違和感を感じてて、例えば MRI やって異常がなかったです、わかりましたと、 CT だったら俺も納得だよみたいに思うんだけど、そこを MRI また撮るのは無駄じゃんみたいにちょっと思ってたりもしてて。

田中ヒロコ:そうですね。ただよくあるんだけど、 CD-ROM とかいただいたり。

松原先生:もちろん、そういうのでもいいんですけれども、ただやる側としてはクラウドで情報が共有できたらいいなというふうに思っていて、このマイナ保険証っていうのは実はさっき言った検診とか薬剤情報だけだけども、ただ東京都の方では、10数個の中枢病院がタッグ組んで、情報共有できます、するようにしましょうっていうような形にしてて、僕が今話したようあの画像検査の確認とかできるようにはしてるんですよね。それがもっと広範囲にできたりするといいかなというふうに思っています。

田中ヒロコ:そういった情報共有が始まると、私達患者側としたら、またよくある個人情報の取り扱いについてみたいなちょっと増えていくのはありますよね。でも便利は便利ですよね同意すれば

松原先生:そうですね、なのでやっぱり患者さんって、1人しかいないじゃないですか、例えば田中ヒロコさんは田中ヒロコさんしかいないわけですよ。

田中ヒロコ:でも、違うカルテ出てきました。同姓同名いっぱいいるから(笑)

松原先生:そうなんだ(笑)

田中ヒロコ:そう、だからマイナンバーあった方が私はいいと思います。なんか同じお名前の方がいっぱいいるので。

松原先生:僕が言いたいのはどういうことかっていうと、その田中ヒロコさんの番号、田中ヒロコさんって ID があって、それでその人の検査のデータが蓄積してて、被らないような検査をやれるようになって、それで総合的に早く評価していくっていうふうにしていった方が患者さん自身にも、あと日本の医療経済的にも負担が少なくて早くていいかなっていうふうに思ってるんだよね。

田中ヒロコ:本当そう!先生のお話聞くと、本当にいいものなんだなって思えるんですよね。でも始まったときとかみんな、うちも何か家族の中で私みたいにすぐ作るタイプとか、姉とかは、今年やっぱりやっと作って、いよいよもう、保険証廃止になるかなっていうので、やっぱ何か不安があるみたいな。

松原先生:それはやっぱり僕も、いろいろ喋ってますけど、不安がないかっていったら、不安はありますね。やっぱり例えばマイナンバーカードいろいろ情報が個人情報中の情報がたくさん入ってるじゃないですか。住民票が確か入ってるのかな?そういうのも入ってたり保険証も入ってたり。そうすると、失くしたとき大丈夫かな?っていうふうに思ったりもするし、そこからデータを盗み取られたときに、悪く使われちゃうんじゃないかなっていうのは、やっぱり当然心配だと思うんですね。

田中ヒロコ:確かにそうですね。膨大なデータがその中に入ってますものね。

松原先生:そうですよね。そういったことが多分ヒロコさんのご身内とかが、心配だっていうふうに思ってたんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。それは当たり前かなって思います。ただそこら辺も多分ここのラジオで聞かれるかなと思って調べてたんですけど、一応マイナンバーカード、 IC チップなんか入ってんのかな?

田中ヒロコ: IC チップみたいについてます。

松原先生:ついてたっけ?

田中ヒロコ:なんかちょっと黄色っぽいやつ。

松原先生:これか。でもなんかここに何か個人情報が全部入ってるわけじゃないんだっていうのは、デジタル庁が言ってて、だからそこら辺は大丈夫ですよみたいに書いてありましたね。

田中ヒロコ:ただ、危険なのは、何か読み取られるっていうよりかは、それを確認書類として使われるっていうのが一番多分危険で、保険証として使うことに対する危険はないと思うんですけど、確認書類として何かを契約しちゃうとか、そういった。

松原先生:あるかもしれないよね。だからマイナンバーの話をすると、結構広い話になってしまうので、今回はマイナ保険証に狭めて話をしたんですよね(笑)

田中ヒロコ:そうですよね(笑)だけどなんかちょっと保険証と使うのも多分混合しちゃってるんだと思うんですよ。どうしても拒否感みたいなのがあって、この薬局でもマイナンバーカード・・・みたいな、ちょっと何かマイナンバーが何かを悪用されるっていうのがすごく不安の人はやっぱいらっしゃると思うので、薬局でも全て置いてるじゃないですか。そこに入れてくださいって言われて入れて、別に特に使い方の説明もなく・・・

松原先生:国民不安を取るっていうことができてないのかね、話を聞いていると。それが上がって、利用率6%とかに至ってるのかね?

田中ヒロコ:なんか保険証としての使い方だと、使い方だと先生の話をお伺いすると、「そうだよね、便利だよね、、どんどん使った方がいいよね」ってやっぱり思うんですけど、その6%はなんですかね・・でも、あと数ヶ月?本当になくなるんですかね?

松原先生:一応保険証はなくなります。その代わりのものは出てくるんですけど、またそれは今度お話します。あとマイナンバーカードなんだけど、確認しますっていうことで出てくるのは、窓口でその限度額以上の支払いが不要になりますっていう・・・

田中ヒロコ:あ!最後の質問ですね!

松原先生:はい。風邪とかね、それくらいの受診だったら別に大丈夫だと思うんだけど、例えば自分が大きな病気をしてしまった場合に、不意に交通事故に遭ってしまって大怪我したりとか、あとは脳梗塞とか心筋梗塞がんの治療とかで自己負担が明らかにこのまま、ものすごい額になってしまうだろうっていうのも、マイナ保険証を使って、高額療養費の限度額認定書の制度っていうのを自動的に使えるようにしてしまえば、そういう経済的な負担がなくなると、なくなるっていうか軽減するっていう、はいそれが結構重要なんじゃないかなって思います。