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あんどうりすの防災四季だより26年6月21日(再放送6/28) APAS(歩行者向けの安全支援システム)について:ゲスト:ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 法人サービス事業部 スマートシティ推進室APASプロジェクトリーダー 日永田佑介さん

りす:本日は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 法人サービス事業部スマートシティ推進室 APASプロジェクトリーダー、日永田佑介さんにお越しいただいています。
日永田さんよろしくお願いします。

日永田さん:はい、よろしくお願いいたします。
りす:「APASプロジェクト」ということをされている人に、なぜお越しいただいたかといいますと…。
FM西東京で「AIが見つけた危ない場所、子どもたちがデータで学ぶ交通安全授業」というのを保谷小学校でされた、その取材ブログを見て、これは面白いと思いました。
そもそも「APAS」って何かを教えていただけますでしょうか?
↓ 下に続きます。


あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送音源

文字情報

APASとは?

りす:そもそもAPASとは何でしょうか?
日永田さん:はい、APASというのはAdvanced Pedestrian Assistance Systems。
日本語で言うと「歩行者向けの安全支援システム」というものですが…。
簡単に言いますと、歩いている人とか自転車に乗っている人が事故に遭わないようにするために。例えば危険な行動をしないようにアシストしたりですとか、 あとはその動きのデータをとって、車や道路のインフラなど情報共有することで、事故をなくしていくような安全システムのことを我々「APAS」と呼んでおります。
※APASについてのプレスリリース➡20260610_snc.pdf

りす:やっぱり歩行者の視点も大事、車だけを対策しているだけじゃなく歩行者もプラスして、ということを、そのような考えに至ったということは…お子さんの存在が大きいということなんですけれども、そこのお話をお聞かせいただけますか?

日永田さん: そうですね、私はもともとですね、ロボットなどの自動運転の研究を行っていました。その時から、やはり「自動車単体での事故回避というのは難しいな」というのはわかっていたんですね。
それで、そのタイミングで娘が生まれて、とてもかわいいと、なりまして…。
その 一方で、自動運転とか研究をやっていますと、交通事故のデータをたくさん見るのですが、やはり「こんな危ない世の中にこんなかわいい娘を出せるか…」というふうに考えたときに、「安全な街づくり」ということで何かできるのではないかと開始したのがこの研究になっております。
私はもともとソニーグループ株式会社というグループ会社の方にいたのですが、そちらはいわゆる「ボトムアップ」ということで、社員が提案したテーマで研究を始められるような枠組みがありまして。

そちらで提案したところ、共感してくださる方が非常に多くて、それをきっかけに我々の研究開発がスタートしたということが背景にあります。

見守りGPSについて

りす: 具体的に子どもたちはどのようなものを持って動き、どのように安全に対するという気づきを得られるのでしょうか?
日永田さん:今ですね、メインで行っているのは、先日西東京市の授業でも使用したものすね、こういった「見守りGPS」ですね。
りす:5センチぐらいの長さと横3センチぐらいのものですかね。
日永田さん:もうちょっと小さいかもしれないですね。
りす:厚みが1センチぐらいあるボタンを押せるようなものがあります。
マイクみたいな形です。でかいマイクみたいな。


日永田さん:ありがとうございます。 こういった「見守りGPS」
これは最近お子さんが持ち歩いて、学校に着いたかなとか、ちゃんと習い事いけてるかなとか、ちゃんと家に帰れてるかなというのがわかるような仕組みになって。
りす:そうですね。スマホ持ってない人でもそのGPSを持っていたら位置がわかったりというものですね。
日永田さん:こちらに、新しく危険な行動を検知する仕組みというのを入れてあります。 簡単に言うと、お子さんが走っていたりとか、飛び出していたりとか。あと、お子さん特有の不規則な行動というか、予測がつかないような危ない、自動車から見ると危ない行動。
りす:急に座り込んじゃったりとかね、何かトカゲいるとかダンゴムシとか。いきなり切り返したりとか、ジグザグに歩いたりとかですね。
日永田さん:そういった行動を検知できるような仕組みが入っております。 なので、保護者側のアプリにはですね、お子さんがどこにいるかという情報に加えて、 「お子さんがどこで走ってしまったか」とか、「どこで危ない行動をとったか」というのは確認できるようになっています。
さらに「安全スコア」みたいなものも出るようになっていまして、お子さんが安全に歩けば歩くほどアプリの方に点数が出まして。

りす:それ、親がアプリを見て、「むっちゃ、うちの子、点数稼いでるわ」みたいな。
日永田さん:お子さんは「アプリ見せてよ」みたいな感じで実際に見せてもらって、「ここ危なかったね」とか「これ点数上がってるね」とか話します。
点数が上がるので、じゃあこれもっと持ち歩いて、遊びに行くときとかに
置いていっちゃわないようにどんどん持って行ってもらって、 点数を稼ぐようにお子さんとしては頑張っていただきながら、一方で保護者の方はそれを用いて指導をいただくというような仕組みになっています。

りす:はい、じゃあ「ここら辺で急に走るのは危ないよ」みたいなことをお互い共有できるということなんですね。

日永田さん:加えてその情報が集まりますと、今度は例えば交通指導員の方とかが、お子さんの例えば飛び出しとか危険な行動が目立つ箇所とかを知ることができるので、 例えばこの場所はちょっと児童がよく走る場所なので、ちょっと見てあげるようにしましょうとか。
あとはここのリスクが高い箇所で、しかもその時間とかも正確に分かるようになっているので、交通指導員の方が無理なくかつ効果的な見守りをできるようにしたりですとか。
これはまだ実験段階の取り組みにはなるんですけれども、自動車のナビシステムとかに飛ばさせていただいて、 登下校の時ってやはりその道が本当に危なくなるのって、「例えば児童が通っている瞬間」ということを考えると、だいたい5分とか10分ぐらいなことが多いですよね。
スクールゾーンだと1時間ガーッと取っちゃって、なかなかちゃんと守ってくださっているのかというとなかなか怪しいところであるんですけど、「この10分、今まさしく危ないよ!」っていうふうにナビすることができると、これはさすがに危ないなということでドライバーさんが回避いただける。
そうするとお子さんとしてはこれを持ち歩けば歩くほど、勝手に車が避けてくれる。車避けみたいな。
これはちょっと我々はリアルタイムスクールゾーンみたいな呼び方をしているんですけど、 どんどんデータが集まっていって、より安全な街につながっていくというような仕組みを作らせていただいています。

りす:これ実際に危ないと子どもたちが思っていた場所と、自分たちが危ない行動をとった場所が違っていたということも前回おっしゃっていたんですけど、それはどういうことなんでしょうか?

日永田さん:こちら安全教室の枠組みでは、実際にこのデータを使って、かつ実際に児童が「児童研究員、交通安全研究員」になっていただいて、危ない場所を調べていただいている感じなんですけども、 発表いただいて、やはりお子さんたちが危ないなって思っている箇所でいうと、やっぱり自動車が多く通る場所とか、 あとは多分誰かを見て、これ危ないなって思った時に対して、これ危ない場所だなって思うことが多かったみたいなんです。
もちろんその場所も確かに危険な場所ではあるんですが、一方で例えば細い道ですよね。
細い道は滅多に車は走らないのですが、建物で狭い道なので死角が多いと。
そこで児童が走っていると、もちろん車がない、近くに見えないので児童たちは安全だと思って走るんですけども、 車がもし迷い込んでしまったら、死角から歩行者が飛び出してくるわけですね。
かなりリスクのあるポイントになってしまうので、 そういったところで、なんていうんですかね。
危ない場所が、そういったところで主観と客観が違う
ここ危なかったんだっていうのは、授業の時に報告した時にリアクションとしていただきましたかね。

りす:具体的に子どもたちのデータから見えてくることっていうのは何か気になったことありますでしょうか?

こどもたちは予想より走っている!

日永田さん:やはりですね、最初は「どういったところでお子さんが走っているのかなとか?」をいろいろ見たいなと思っていたんですが、やはり思った以上に走っていると。
ある保護者の方と一緒にデータを見た時には、どこで走っているのか気になるということで一緒にデータを見させていただいたんですけど、 家から学校までずっと走っていると。お子さんたちは思ったよりすごく走っているんだなというところとですね。
あと自動車のデータ分析とかではですね、基本的に自動車は道路を走るので、道路をどこを走っているかというような分析をさせていただくんですけど、お子さんたちは、道ではない道も,どうやら実の道だというふうに開拓して歩いてしまっているということもわかりました。
そうするとデータ分析する時にどこを通っているかわからなくなってしまったりとか。
なのでそれを分析する技術等を開発しながらすすめました。
そうすると自動車側から見た時に、本来道がないから安全なはずなのですが、事実上の道が発生しているがゆえに事故のリスクが上がっているような道路などもわかりましたので、そのようなことを分析できるようになりましたかね。
やはり実際に学校とかに協力いただいてデータを取ることによって、多くのことがわかってきているかなと考えています。
りす:その走ってしまうとかいう場合に、男女差とか男の子の方がよく走るとかいうことはありましたか?
日永田さん:そうですね。やはり男子の方が、走ることもそうですが、そもそも通学時も、登下校も、放課後も、移動量が多いですね。交通事故のデータを見ても、特に7歳ぐらいですと男子の方が2倍ほど女子よりも事故が多いということはわかっているんですが、少し行動のデータを見ても、男子の方がどちらかというと事故に繋がりやすい挙動だったりとか。そもそもの移動時間、歩いている時間が長い傾向が見られます。
りす:通学路は同じなのに移動量が多いというのは、寄り道していたり、うろちょろしているということですよね。

日永田さん:そうですね。不規則な挙動をとってしまっているのか、ちょっと時間をかけて歩いているのかというところもありますし。放課後などは多分いろんなところに出かけたりして。自転車での移動とかもかなり多い感じなのですが、そういうところで活動量自体も違っているのが男女差で少し見えている特徴かなと考えています。

りす: はい。じゃあこういったGPS、今すぐ持ちたいと、やってみたいという方もいっぱいいらっしゃると思うんですけれども、何かリスナーの方に今後の展開とかを教えていただけますでしょうか。

日永田さん:はい。そうですね。西東京市では引き続き安全教室やっていこうという話をしておりますので、是非、もしご興味ありましたら、弊社宛にご連絡いただければと思います。
少しスケジュール等の都合が合えば実施できる可能性もあるかもしれませんのでご連絡いただければと思います。

りす:はい。ホームページの方に連絡先は載せておきたいと思います。

日永田さんの問い合わせ先contact_apas_pj@sony.com
※APASについてのプレスリリース➡20260610_snc.pdf

日永田さん:はい。ありがとうございます。

りす:本日はソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、APASプロジェクトリーダーの日永田佑介様にお越しいただきました。
日永田さん、ありがとうございました。

日永田さん:ありがとうございました。

※日永田佑介さんのご紹介記事
鍵は「歩行者」 娘の誕生をきっかけに開発を始めた安全支援システムとは? | ソニーグループポータル


あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com

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