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あんどうりすの防災四季だより26年6月7日(再放送6/14) 新しい防災気象情報について:ゲスト 東京管区気象台、地域防災推進課 情報利用推進官 多田英夫さん

りす:本日は東京管区気象台、地域防災推進課、情報利用推進官の多田英夫さんにお越しいただいています。
多田さん、前回も分かりやすくて大好評だったんですけれども、本日はよろしくお願いします。

多田さん:ありがとうございます。1年ぶりになりますかね。またお邪魔させていただきました。
東京管区気象台から参りました多田と申します。
よろしくお願いいたします。
りす:よろしくお願いします。
多田さんにお越しいただいたのは、5月29日から新しい防災気象情報というものが出たということでお話しいただきます。

西武新宿線田無駅改札横にあります
FM西東京のまちテナスタジオにて


あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送音源

文字情報

防災気象情報って何?

りす:そもそも防災気象情報って何?というところからお話しいただけますでしょうか。
多田さん:そうですね。我々普段何気なく「防災気象情報」って使っていますけれども、漢字が並んでいてちょっと難しい感じですよね。
気象台というと天気予報ですとか、日々のテレビで流れているそういった情報のイメージが強いかと思うのですけれども…。
ここでいう防災気象情報というのは、大雨の警報など災害発生の危険性が高まっているときに気象台が出す情報のことです。
この防災気象情報というものには役割が実は《2つ》ありまして。
1つは皆さんがそれを聞いて避難すべきか、留まるべきか。
避難するならどうすべきか、そういった行動の判断に使っていただくということ。
それとあと1つは地方自治体、お住まいの市町村が、危なくなった時に避難所を開設したり、避難情報を出したりと、そういった判断を支援するために防災気象情報というものを出しています。
ということで皆さんにお願いしたいのは
「気象台が出す情報」とお住まいの「市町村が出す避難情報」、その2つをうまく入手して行動していただきたいということになります。

りす:はい、ありがとうございます。
この防災気象情報は個人と自治体両方に出されますけれども、個人としてはその気象台からの情報にプラスして自治体からの情報、2つとも得ておくことが大事ということですね。

新しくどこが変わったのか

りす:今回、新しくなるということなんですけれども、どこが新しくなったんでしょうか?
多田さん: これまでも大雨警報ですとか、いろいろな警報注意報が出ていたと思います。
ただですね、これまで大雨警報、洪水警報に加えて、土砂災害警戒情報とか指定河川洪水予報とかですね、漢字が並んで警報なんだか情報なんだか、よくわからないものが山のように出ていく。
これは皆さんもわかりづらかったかと思いますし、市町村の防災担当の方にも結構理解が難しかったところもありました。ということで、今回の情報はですね、レベルというものを重視しまして、レベル1、2、3、4、5という5段階の大雨警戒レベルに即した形で情報をわかりやすく伝えていくというところが最も大きな変更になります。

気象庁HPより

りす:レベルごとに色も決まっていて、警戒レベル5だと黒、警戒レベル4は紫、3で赤、2で黄色、1で白というふうにわかりやすくレベルごとに並んであって、それで河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮、すべてこのレベルでわかりやすくしているということですよね。
この中に危険情報とか危険警報、そしてレベル3は警報、レベル5は特別警報ってやっぱり名前が書いてあって、名前で覚えようとすると失敗しそうなので、レベルで覚えればいいってことであっていますか?

多田さん:そうですね。これまでの大雨警報とかというのがレベル3大雨警報という色に対応すると赤色になります。
テレビで報道されるときも多分赤色になると思うんですけれども、その上に紫色の危険警報というもの、この危険警報というのはこれまで皆さんお聞きになったことないと思うのですが、この5月29日から新しく出ていく情報です。
この《危険警報》が今回のレベル情報のポイントで、危なくなるこの紫が出る段階までに身の安全を確保してほしいというその判断目安としてこの《紫の危険警報》、これをぜひ覚えていただきたいと思います。

りす:これレベル4危険警報紫なんですけれども、書いてあるのは危険な場所から全員避難するとあるので、じゃあ4になってから避難しようと思う人がいがちなんですが、『レベル4になる前に』ということがポイントですか?

多田さん:その前の赤色の警報の時点で避難の準備を始めていただく。
お年寄りの方ですとか、お体が不自由な方みたいに避難に時間がかかる方はもう赤色の警報の段階で行動を起こしていただくということが大事になるかと思います。

りす:今までもレベル3は高齢者などそういう避難に時間がかかる妊婦さんとか小さい子を連れている方はレベル3で避難して、そうじゃない人はレベル4でっていうようなイメージだったんですけれども、ちょっと気持ちできるだけ早めにしてねというようなニュアンスも込められているって感じですか?

多田さん:レベル3から4に、赤色から紫色に行くときには雨が降り続いて、どんどん崖が崩れやすくなるですとか、川が溢れるとかというその現象がよりシビアになっていきますので、そのための余裕時間ですね、というのを考えていただいて早めに行動していただければと思います。

りす:このレベル3というのは必ず出るものなんですか? 
以前は出なかったり、いきなり4みたいなこともあったのですけれども。

多田さん:そうですね。理想的には気象台も順番に出していくと、その方が情報を利用する方々も対応が取りやすいということはあるのですが、最近雨の降り方が非常に激しくなってきていて、いきなり川が溢れたりということが実際に起こっていますので、間に合わない場合にはいきなり紫色のレベル4が出てしまうということもあります。
そのために気象台、いきなりではちょっと辛いですので、明日明後日あたりまでの何色の情報が出そうかという見通しを含めて気象庁のホームページで29日から合わせて表示していきますので、心づもりに使っていただければと思います。

りす:急速に状況が悪化するって話も、私、この前、熊本に行って、球磨川の水害がありましたよね。そこでラフティング会社の方から救助したときの話を聞いてきたんですけれども、川があっという間に氾濫しそうになったけれども、後ろ側の小さい支流の方の川が山から来て、そっちの方が先に高くなっていったりとかして、 あちこちが浸水してきて、川の流れる方向と逆方向にそれが流れ始めたってバックウォーターですけれども、本当に何が起こるかわからないのが災害時なので、早め早めとても重要ということですね。

多田さん:今バックウォーターの話が出たんですけれども、このレベル化の情報を出すきっかけになったところが、平成30年の7月豪雨の時に。 西日本を中心に200人を超える犠牲者が出てしまいました、岡山県倉敷市の真備町ですね。 小田川があふれてバックウォーターで大勢の人が亡くなりました。 この時に気象庁はかなり早い段階から警戒を呼びかけていたのですけれども、必ずしもそれが住民避難につながらなかったということがありますので、それを受けてですね。 有識者の方の検討会ですとかも、それを経て、とにかく分かりやすい情報が必要だろうということで、今回の情報発表に至ったという経緯がございます。

りす:この『レベル』『色分け』っていうのを知った上で、早めに避難するということなんですね。
※新たな気象情報 ↓
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/index.html

りす:「キキクル」でもこういったページが表示されているということなんで、そもそもキキクルって何?と思われる方もいると思うので、気象庁ホームページ「キキクル」のことも教えてください。

キキクルについて

多田さん:はい、キキクルはですね、実は愛称募集して決まった名前なんですけど、もともと危険度分布と言いまして、身の回りの土砂災害ですとか河川の氾濫といった危険性を色分けしたものをですね、地図の上に表示したものです。 かなりお住まいの近くを大きく拡大していけますので…
そうキキクルを拡大してですね、自分の周りが何色になっているかというところを判断いただければと思います。 大雨のデータも使いながら、10分間隔で更新していきますので、かなり実況に近い状況を見ることができます。

りす:10分間隔だとね、やっぱり常に最新の情報がわかる。そして拡大すると、よくこういうもの拡大すると、なんか昔のドット絵みたいにカクカクカクとして、うちどっちよっていうことがあるんですけれども、それはあまりなく、拡大すれば見えますか?

多田さん:1キロ四方まで拡大できますので、あまりにも大きくしてしまうと、かなりカクカクになってしまう。
そのあたりは計算がそこまでなので。
りす:じゃあ危ない方をとって、よくわからなかったら、危険寄りに判断して早めに避難ということですね。
レベルの名前っていうのは、例えば地震だと震度5とか、震度6ってイメージしやすいのと同じようにレベルで判断できるようになったらいいということなんでしょうか?

多田さん:そうですね。皆さん震度2だと少し揺れたとか、4だとかなり揺れたなとか、感覚が数字にあると思うんですね。
これは実は非常にすごいことで…

りす:そうですね、海外では震度はなくて、マグニチュードです。

多田さん:震度による表示というのは日本の宝でありますよね。 そういうところで、 やはりこのレベル情報、大雨の情報もですね、その感覚4だと避難しなきゃといったような体感につながってくるようなところまで浸透すればいいなと思って、これから頑張っていきたいと思っています。

※気象庁キキクル詳細
キキクル | 気象庁

多田さんからのメッセージ

りす:改めて最後にリスナーの皆さんに呼びかけたいことをお願いします。

多田さん:お住まいの市町村から警戒レベル4の避難指示ですとか、3の高齢者避難等が出た場合には、速やかに身の安全を守るということを考えていただきたいと思います。
自治体もですね、市内の危ないところを判断しながら出していきますので、気象庁が出す情報と若干タイミングがずれる場合があります。
気象台がそういったレベル情報を発表した場合には、自ら情報を取って避難を判断していただければと思います。
この際に、やはり大事なのは、身の回りにどういった危険があるかというところを普段から知っておいていただくということかなと思います。
指定された避難所だけではなくて、少しでも身の安全を守ることができるような行動ですね、その時点で最善の判断をとっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

りす:はい、ありがとうございます。
本日は東京管区気象台の多田英夫さんにお越しいただきました。
多田さんありがとうございました。
多田さん:はい、どうもありがとうございました。


※気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/index.html
※気象庁西東京市の防災情報
https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=rain_snow&area_type=class20s&area_code=1322900


あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com

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