りす:みなさんこんにちは。今日は東京都が主催する 都知事杯オープンデータハッカソン2026という大会に応募した話をしたいと思います。

https://odhackathon.metro.tokyo.lg.jp/
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
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ハッカソンとは?
みなさんはハッカソンという言葉をご存知でしょうか。 ハッカソンというのは、コンピューターのプログラムを作る「ハック」というのと 長距離を走る「マラソン」を組み合わせた言葉なんだそうです。 限られた期間の中でアイデアを出し合って、実際に動くアプリとかデジタルサービスを開発するイベントなんです。
今回の大会は、東京都などが公開しているオープンデータなどを使って、社会の課題を解決する新しいサービスを考え、開発するというものだったんです。
なんと今回の応募総数というのは、過去最高の486件もあったそうなんです。
その中から最終審査に進める24件のファイナリストに、私とお友達の研究者などと開発した防災アプリが選ばれたんですね。
データ処理やプログラミングの専門家も多く参加する大会だったので、本当に驚きました。 私も研究者仲間を頼りにしていたんですけれども、仲間がとても忙しくなってしまい、開発はほとんど一人でやったので、まさか自分がファイナリストに選ばれるとは!という思いでした。
私自身、コンピューターのプログラムを書くコーディングの経験はゼロでした。 それなのになぜこんなハッカソンに応募しようと思ったのかというと、一番の理由は、参加者に開発用のAI、それも有料でしか使えないようなAIを無料で使わせてくれる仕組みがあったことなんです。
参加者全員、すごいですね、東京都。
応募の経緯
私はもともと地震による家具の転倒、落下など室内の安全対策について研究していました。
部屋の写真を撮ったら、AIがここは危ないよって教えてくれるアプリがあったらいいのにと前から考えていたんです。 そのAIを使うために、有料のAIも検討していたのですけれども、お値段が気になって申し込めないでいたところ、このハッカソンがあったため、「やってみるか!」と思って参加しました。
家具の固定方法について紹介するホームページとか動画はたくさんあります。
でも、それを見ても、自分の部屋はどこが危ないのかなっていうのが分かりにくいですよね。
だから、自分の部屋の写真を撮れば危ないところが分かるようなアプリがあればいいなと思ったんですが、だからといって、AIが返事をくれる内容が間違ってしまっている場合もあります。
例えば、家具の転倒防止に使う突っ張り棒、これもただ取り付ければいいというわけではありません。
特に高層階では長周期地震動といって、家具の揺れ方が違うこともあって、突っ張り棒プラス他の器具をつけたらいいということを東京消防庁は言っています。
だから、AIが勝手にこうだったらいいよという提案をするのではなくて、ちゃんと根拠のある情報をAIが持ってきてくれる、そういう仕組みにしたかったんですね。
それは、東京消防庁とか、私が客員研究員をしている防災科研、ここは実際に実験していたり、それからアンケートを取ったり、論文に書いたり、きちんと一次証拠としてのデータを持っているんです。
そして私、家具で亡くなった方についての論文を書いた時に、死者のデータというものを集めました。
だから私が持っているデータというものもちゃんと反映して、皆さんの対策に備えられるようにできたらなと思っていたんです。
AIによるアプリ開発
さて、実際のアプリ開発となった時に、本当に思ったより簡単でびっくり!でした。
こういうものを作りたいとAIに伝えると、プログラムを書いてくれます。
それをコピーして貼っていくという感じですね。
この部分の色を変えたい、ここに説明を入れたいと伝えると、デザインもすぐに変更してくれます。
もちろん全てうまくいくわけじゃなくて、思い通りにいかなかったり、AIも失敗しましたということがあります。
その度に修正するんですけれども、プログラミングとか未経験でも聞きながら、対話しながらコピペすればいいことを教えてくれるので、私でもできました。
アプリの名前は『リスク365』
では、具体的にどんなアプリを作ったのかご紹介しますね。
アプリの名前はリスク365と言います。
365というのは1年365日のことです。
災害が起きたときだけではなく、普段の暮らしの中で安全に暮らしてほしいと、安全について考えてほしいという思いを込めています。
スマートフォンやパソコンから利用できるウェブアプリで、専用のアプリインストールしなくても使えるようになっています。
まず写真を撮ります。
その写真をAIが分析して、家具や本棚など危険につながる可能性のあるものを探します。
ちなみに写真のデータは保存しません。
それは安心して写真を出してもらっても、その写真はすぐ廃棄するようになっています。
データとして保存しないようになっています。
その写真をAIが分析して、家具や本棚など危険につながる可能性のあるものを探します。
大きな本棚があったとすると、そこが倒れますよと、そして本棚は倒れなくても、上からある本が落ちてくるリスクがありますよということを知らせてくれます。
最初に言ったように、AIが勝手に判断しないようにしています。
また、写真から分かること、分からないことを挙げて、必要なことは利用者に確認する仕組みも考えています。
もう一つ、写真でこれはテレビだよねとかベッドだよね、だからこういう対策がありますというだけじゃなく、大事にしているのは、その家具の位置なんですね。
ベッドの近くに倒れてくるものがあれば、寝ている時にそれが倒れたり、そこに入っているものが体に落ちたりして、亡くなってしまうケースがあります。
だから、位置もすごく重要なんですね。 これも測っています。
写真を見て、大体どの近くにあるかというのを判定するようにしています。
さらに、リスク365にはもう一つ大きな目標があります。
地震だけではなく、普段の生活の中で起こる子どもの事故も防ぐことです。
小さなお子さんは、強引に間違ってものを飲み込んでしまう、トイレットペーパーの芯よりも小さいものを飲み込んでしまうリスクや、窓からの転落、浴室での溺水などの事故の可能性があります。
それらも、写真を撮るとリスクを教えてくれて、年齢によって出てくるリスクが変わってくるようになっています。 成長に合わせて、繰り返し確認できるようにしています。
さらに、楽しく対策に取り組める工夫もしています。
転倒しそうな家具を検出したら、赤いドラゴン、転倒するタオレックスというものが出てきます。

タオレックスは、家具の対策をすると封印されます。
そうすると、しょんぼりした顔になって、封印部屋というところで封印されるようになっています。

https://odhackathon.metro.tokyo.lg.jp/collection/6609456889769841227/
ハッカソンでのプレゼンテーション動画はこちら
プレゼンは1:14:45 からです
このハッカソン、10月17日には、東京都の会場で最終審査がありました。
https://odh-tokyo2026-final.peatix.com/
結果は、残念ながら優秀な作品が多く受賞には至りませんでした。
ただ、オーディエンスショーというものがあったので、ネットを見ている方が投票できる仕組みなんですね。
事前に放送できて、リスナーの皆さんが投票していたら、もしや、なんて思ってしまいました。
でも、ファイナリストに選ばれただけでありがたく、さらに3月まで、このアプリの実用化に向けた技術的支援も受けられることになっています。
まだ公開できるほどではないんですけれども、3月には皆さんに公開して、実際に使っていただけるようになったらいいなと思っています。 応援していただければ嬉しいです。


なぜか封印されるドラゴンの方が人気で、ドラゴン図鑑を作ってほしいという声もあるので、そちらが先に皆さんに紹介できるかもしれません。
その時は皆さんにまたお知らせします。
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com

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