りす:本日は夏の防災の必須の内容、熱中症についてお話ししたいと思います。
毎年のように記録的な猛暑が続いて、命に関わる熱さという言葉も全然珍しくなくなってきました。
ゲストは株式会社デコスの田所健一さんにお越しいただいています。
田所さんよろしくお願いします。
田所さん:新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材メーカーのデコス、田所と申します。
よろしくお願いします。
※株式会社デコス
https://www.decos.co.jp

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
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自宅で熱中症になるケースも多い
田所さん:暑さの話なんですけれども、昨年の夏ですね、群馬県の伊勢崎で41.8度。
ものすごい暑さの記録が出ました。
こうした猛暑の影響で、今もう熱中症の方がどんどん増えてしまっていると。
その熱中症なんですが、実は自宅で倒れるケースが多いということなんですね。
りす:東京消防庁もね、せっせと言うようになりましたね。
以前は暑い外にいるから倒れてしまうっていうふうに思われてたんですけれども、 自宅で倒れるケースがとても多いんだよということを言うようになりました。
田所さん:特に多いのが、夜間の寝室で高齢者の方の一人暮らし。
りす:夜間って涼しくなってくるのかなと思っていますけれど、最近、夜間もずっと暑いですよね。
田所さん:昼に家の中に入ってきた熱がですね、夜まで抜けない。 で、寝ている間に体温が上がってしまう。
本人は眠っているんで、わからない。 重症化してから発見されるケースが少なくないと。
りす:暑さ寒さを高齢者が感じにくくなっているのもあわせて、寝ていることもあって、 昼間のうちに熱をどんどん家の中に溜め込んで逃げないから、夜でも危ないってことなんですね。
田所さん:ヒートアイランド現象っていう言葉があると思うんですけど、 アスファルトがもう熱を溜めてしまう。 あとはビルが熱を溜めてしまう。冷たい空気が、風が来ない。
そんな状況で、夜になったら涼しくなるだろうっていうのが、 実は熱を溜めているのが放出されているのが夜なんで、 夜になっても涼しくならないっていうことなんですね。
本当皆さん、自分もそうなんですけど、 イメージとしては、夜になったら涼しいというふうに感じると思うんですが、 その思い込みっていうのが実は一番危ないということになるかなと。

家の中でどこが暑いのか?
りす:高原とか行くと気温も下がってくるし、夜になると当然涼しくなる一方で、平地の家は暑くなるんですが、 家のどこが特に暑くなるとかあるんですか?
田所さん:夏はですね、太陽が真上に上がるんですね。 南中高度が高くなるということで、 夏は屋根から熱が入ってきます。
りす:それ以外の季節は窓から入ってきたりとかで屋根はそんなに暑くならないけど、夏は屋根が特に暑い?
田所さん:熱の入る割合ですよね。 屋根から入ってくる割合が一番大きくなる。
逆に冬は太陽の高度が低くなるんで、 壁から入ってくる量が増えてくる。
りす:そういうことなんですね。
田所さん:太陽で熱せられた屋根の表面温度ですね。 これが60度以上になる。 ずっとやってると目玉焼きが焼けると。
りす:焼けますね。
田所さん:そんな感じにもなってくる。
りす:ソーラーパネルで料理とか、 赤ちゃんのミルクは70度以上で殺菌とかありますが、 60度!

田所さん: かなり上がるんですよね。 それで屋根の断熱が弱いと、 熱がそのまま室内に入ってきちゃうんですね。
壁や窓からも熱が入りますんで、 どんどん熱が家の中に入ってきて、 溜めてしまうんですね。
その熱が外に逃げない限り、 家の中に残っていると。 そんな中で寝るということになります。

りす: 「夜もエアコンつけて」と言われますが、 全然効かない。 ずっと付け続けないといけないということですね。
田所さん:エアコンがフル回転するという。 そういったことも理由の一つかと思います。
りす:それでもったいないからってエアコン我慢してしまう。
田所さん:高齢者の方は特になんですが、 やっぱりもったいないと。 我慢すればなんとかなると。
りす:昔はそうだったからみたいな。
田所さん:それがもう変わっちゃったんですよね。エアコン我慢しないでつけていただいて。
それ以前の話なんですが、 冷やす前に家に熱を入れないとか、溜めない。 そういったことが一番重要なのかなと思います。
断熱の家の特長
りす:意外とその視点はないですね。 もう暑いならエアコンだ!みたいな。
でも災害時エアコン使えなくなったりするので、「 熱を入れない、溜めない」ということが大事なんですね。
それを断熱をするとだいぶん変わりますか?
田所さん:変わりますね。 まず昼間の熱の侵入というのが減ります。
りす: 断熱によって入ってこなくなる。
田所さん:夜になると室温がゆっくり下がってくると。 そういったことで、入ってくる量が減っているので、 下がる量も断熱材がない場合と比べると少なくて済む。
寝苦しさというのがかなり軽減される。 そんな感じになります。 特に、私たちのセルロースファイバーという断熱剤は、 蓄熱という効果がありまして。


デコスHPより

デコスHPより
りす:「熱を蓄える」蓄熱ですね。
田所さん:一度熱を受け止めて、そこからゆっくり伝えるということがあります。
昼のピークの熱が夜にずれ込みにくい。 タイムラグが発生するんですね。 そういったことがあるので、他の断熱材とは違う。
りす: それは昼のピークの熱がゆっくり伝わるから、 夜にずれ込みにくいってことなんですけど…。
昼の熱いのがゆっくり家の中に入ってきてしまって、 夜暑くなっちゃうように思えなくもないんですが、そうではない?
田所さん:昼はゆっくり入ってくるんですけれども、 逆に夜になると外が涼しくなってくるので、 熱が外に向かってゆっくり出ていく。
りす:ゆっくり出て行く。 のんびりしたお客さんが、 こんにちは、でももうここブロックされているので帰ります。さよならみたいな感じになるってことなんですか?
それが断熱材がないと、どんどんやってきて、 バッと入ってきて、そこに居座るみたいな感じなんですね。
田所さん:スピードでいうとイメージは、セルロースファイバーの場合は時速30キロぐらい。 原付きのバイクですね。
他の断熱剤、例えばグラスウールだったら100キロ。 高速道路を走って家の中に入る。 そんな状況も起こり得る。
りす:わかりました。それは嫌ですね。 だから、そんな状況になるとやっぱり夜間に熱中症になりやすいってことなんですね。
いつの間にか危険な温度になっている家ということになってしまうってことですよね。
他にも最近、家の中の湿度が高いと熱中症になりやすいっていうお話もよく聞くようになったんですが、 湿度も関係しているんですよね。
熱中症は温度だけではなく、湿度も関係している
田所さん:とても大きく関係しています。 湿度が下がると同じ温度でも涼しく感じます。
りす:海外とかね、湿度がないところは涼しく感じます。
田所さん:高原とかも実はそうですよね。
りす: 爽やかで、温度は高いけど爽やかってありますよね。
田所さん:わかりやすいのはエアコンドライ運転ですね。 同じ温度でも湿度が下がると快適になる。
りす:温度は下げてないんですね。ドライ運転って。
田所さん:よく天気予報で聞く「不快指数」。 あれですね。温度と湿度で人の快適なゾーンっていうのがもうだいたい決まっている。
そこに入っているか入っていないかで、心地いいか不快かっていう、そんな感じなんですよね。
りす:熱中症になりやすさ指数みたいなのも最近出てますけど、 それも温度と湿度の相関関係で、どっちかだけじゃなくて、 なんでこの日熱中症のアラートが出てないの?ってありますもんね。
断熱は命を守る技術
田所さん:そういった関係があって、住んでる方から非常にわかりやすく湿度の関係も聞かれると思います。
りす:セルロースファイバーで断熱すると、湿度が急激に上がったりせずに体温を下げやすいってことなんですか? そうですね。
田所さん:湿度、湿気なんですけれども、水蒸気。 もう目に見えないくらい小さいんですが、 パーッと飛び散るらしいですね、家中にね。
それをゆっくり吸ったり吐いたりしてるんですね。 湿度調整を勝手にやると。
エアコンドライ運転を「電気代かけないで」やると。
りす:それはいいですね。
田所さん:そういった効果もあります。
りす:それもよく聞くんですけれども、お風呂とかお湯を湯船に溜めたのを空けっぱなしにしていると、 家中がカビまみれになったりして、湿度が上がっちゃうのもなくなるっていうことを、 断熱剤を使ったお家では聞くんですけど、そういうことですよね。
田所さん:そういった効果もありますね。
りす:しかもお肌にもいいってことですね。 程よい湿度を保っているっていうことなので。
じゃあそういうことで、災害時に特にエアコンが効かないときには、 夏の暑さ対策、断熱している家というのがすごく重要ってことですよね。
田所さん:熱中症対策って聞くと、水分を取りましょうとか塩分を取りましょうって話、 あとはエアコンをつけましょうっていう話もあると思うんですが…。
そもそも危険な暑さにならない家を作るっていうのが大事だと思います。
断熱は省エネのためだけじゃなくて、「命を守る技術」だというふうに思っています。
夏の暑さに悩んでいる方は、ぜひ住まいの性能という点で考えてもみてください。
※株式会社デコス
https://www.decos.co.jp
りす:ありがとうございます。 カムチャツカー半島地震などで、夏の暑い時期に避難するときに、 エアコンがなかったから大変だということで、エアコンを設置する避難所が増えたんですが、 カムチャツカーは遠くで起こっていたから、電気が止まっていなかったからエアコンを使えたんですけれども、 エアコンないですよね、災害時。使えないので、断熱がすごく重要っていうことですよね。
ありがとうございます。
本日は株式会社デコス取締役企画部長田所健一さんにお越しいただき、お話をお聞きしました。
田所さんありがとうございました。
田所さん:ありがとうございました。

あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com
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