近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
2月13日23時7分に発生した福島沖地震、夜中でしたよね。
皆さん大丈夫でしたでしょうか。
東京23区では震度4だったり、多摩地区では西東京含め震度3ということでしたけれども、結構長く揺れましたよね。
震度3でもアプリで連絡がくるようにしているんですけれども、大体50秒後に来るという風に言われて、それより前にその通りに来るとは限らないので、それより前に揺れが始まりました。
最大震度は震度6強になっているわけなんですが…
この地震、「長周期地震動階級」が最大レベルの 4 だったことに皆さん気づきましたでしょうか。
この 4 という地震、長周期地震動階級が発表されるようになってから、今回で4回しかないです。
熊本地震の前震と本震の2回と北海道胆振東部地震、
そしてこの福島沖地震になります。
つまり2018年に起こって、マンションの中でも結構揺れた、部屋がぐちゃぐちゃだよと言われてた「大阪北部地震」
あちらは長周期地震動階級、これは 2 でした。
どう違うのかそして長周期地震動階級って何ってことを説明しますね。
第99回となる今週の内容は「長周期地震動」についてです。
詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
長周期地震動とは?
気象庁のホームページにも書いてあるんですが
長周期地震動による揺れの大きさを地震の時の人の行動の困難さの程度や、家具や什器の移動、転倒などの被害の程度を元に、四つの階級に分類したもの。
それが長周期地震動階級です。
長周期地震動って何ってことなのですけれども
大きな地震が発生した時に生ずる、周期1往復するのにかかる時間が長い揺れのことです。
で、この揺れの特徴は、高いビルを長時間にわたって大きく揺らします。
そして遠くまで伝わりやすいという性質があります。
・長周期地震動階級 2
大阪北部地震では室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。
ものに捕まらないと歩くことが難しいなど行動に支障を感じる。
キャスター付き什器がわずかに動く。
棚にある食器類、本棚の本が落ちることがある。
これが階級2ですね。
・長周期地震動階級 4
それで、階級4になるとどうなってしまうかと言うと、
立っていることができず、這わないと動くことができない。
揺れに翻弄されるとあります。
キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。
固定していない家具の大半が移動し、倒れるものがある。
間仕切り壁などにひび割れ亀裂が多くなる。
でも言葉で聞いていてもピンとこないですよね。
気象庁ホームページ の動画紹介
気象庁ホームページの
『長周期地震動ことはじめ?天災は高いところにやってくる?!?』
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/choshuki/choshuki_eq5.html
という動画があるんです。
山崎バニラさんの活弁で分かりやすい動画で、子供にも受けると思うので、ぜひ一緒に見て欲しいんですね。
気象庁の折角の動画なのですけれども、その気象庁のホームページでしか見られなくて、 YouTube には載ってないから、あんまり見られてないかもという心配はなきにしもあらず。
是非見てあげて下さい。
ちなみ気象庁は 概ね14階、15階以上を 高層階と言っています。
こんな揺れが起きると、もちろん家具類も移動するんですが、
天井の落下、スプリンクラーの故障、エレベーターの障害などが起きています。
実際今回の地震で、神奈川県でマンションの受水槽一部損壊というニュースもありました。
それから茨城県内ですけれども、ホテルやマンションのエレベーター、
商業ビルも含めて2600台が停止したっていうことですね。
閉じ込めとか心配ですよね。
夜中だったので、乗ってる方、少なかったかもしれませんけれども、
時間帯によってはとても心配になる現象です。
地震の備え
今回の地震で備えなきゃっ!!て思った方
もううるさいぐらい言ってますが…
家具の固定…これは絶対に行って欲しいと思っています。
それから物を減らしてしまえば、固定することも要らなくなります。
食器類とか増えすぎたりしていませんか?
腰より高い位置に食器類置いていたら
特にこの長周期地震動のようなマンションの揺れでは、
全部飛び出てくる、降ってくる、倒れてくる…ということになります。
本棚も、本はできるだけ低い位置だけに置くようにするとか
本をちょっと整理するということも考えてみてください。
どうしても置いておくっていう場合には
図書館などでも採用されている、3M(スリーエム)の落下抑制テープというものがあります
本の前にテープを貼っておくということで対応するっていうもので、
貼るのはとっても簡単です。
ただし、但し書きがあって…
本棚の固定方法とか設置方向、振動などによっては、震度6弱でも書籍が落下する場合がありますので、これをしとけば安心というわけではありません。
やはりできるだけ本は減らしておくとか、
低い位置に置いておくようにするとか
扉を付けて「耐震ラッチ」という、カチッと止まるようにしておく
ということも考えていただければと思います。
ということでマンションの方、是非、長周期地震動階級というものも気をつけていただき、しっかり家具の固定していただければと思います。
で毎回家具の固定と言われると
もうお便りとか出す気分じゃないかもしれませんが…
~番組ではお便りも募集しているのでよろしくお願いします ~
あなたからのメッセージをお待ちしています!
この番組を聞いて、アウトドア好きになった人
結構いると聞いてます。
皆さんも、こんなの見つけたよとか
このアウトドアグッズ防災に使えそうとか
そういうアイディアありましたら
ぜひFM西東京のホームページにアクセスしていただいて
ご意見ご感想をお寄せください。
よろしくお願いします。
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