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あんどうりすの防災四季だより 21年1月31日「再生可能エネルギーと防災(谷口信雄さん対談)その1」

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

第96回となる今週は 『防災の最前線』についてお伝えしたいと思っています。

2050年カーボンニュートラル宣言というものが10月26日に首相の所信表明演説で発表されました。

国内の温暖化ガスの排出を2050年までに実質ゼロとする方針なんですけれども、
このような状況を受けて、その前からもあったんですけれども『再生可能エネルギーと防災』というテーマについてもうちょっと、今年もっと大きく動きがあるだろうという情報が入っています。

詳しくは
東京大学先端科学技術センター特任研究員の谷口信雄さんにお話を聞きたいと思っています。


ラジオライブラリーをお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

 

放送音源

   

文字情報

日本は世界有数の再生可能エネルギーの資源国

りす)
谷口さんこんにちは今日もよろしくお願いします。
東京大学先端科学技術センター特任研究員ということなんですが、谷口さんはここで何をされているのでしょうか?

谷口さん)
はい、気候変動が非常に急速に進んでいることに危機感持ってまして、それを遮る、低炭素化する…国の方でも取り組みをどんどんやっていますけれども、
それをやるときに、エネルギー転換が非常に有効だと…
要するに、化石燃料を使うとCO2がいっぱいでますので、世界の CO2の9割以上が化石燃料から、炭素から来てますので、
それをCO2の出ない、『再生可能エネルギー』、太陽とか風とか、そういうのを使うことによって、CO2を大幅に削減できるのが有効だと思って。
エネルギーの転換というんですけれども、それをすすめられたらなと思ってるんですよ。

日本は世界有数の再生可能エネルギーの資源国
世界でもトップクラスなんです。
世界で再生可能エネルギーが進んでいると言われているドイツやヨーロッパよりむしろ光は強いし、風も強い。
海のエネルギーもあるし、火山の力もすごいんです。

りす)
それ、全部防災的にみたら、自然災害が起こりすい要因でもあるんですが、
そういった自然が豊かなことが逆に再生エネルギーという意味ではプラス。

谷口さん
災害と絡めて言えば、風がすごい強かったり、
風が無茶苦茶に強いところでは、風のことを「だし」って呼ぶんですよ。
りす)
だし?
谷口さん 「〇〇だし」 って言ったりみんな嫌がっていたんですよね。

でもそれを風をエネルギーにかえることが出来れば、地域に迷惑だった風が地域にエネルギーをもたらしてくれるので、非常にいいですよね。

例えば海でいえば、波のエネルギーとか、冬場で海が荒れてて「しけ」ていれば船が出られないのだけれども、そういう時に波がエネルギーを作ってくれたら地域が潤うわけですよ。

だから色々困りものが補完し合うというか役立てることが出来る時代になってきた。

win-win の関係を作りたい

科学的、技術的に発達させて、どんどん使って行くことでCO2を出さないエネルギーを増やすというのがエネルギー転換。

私がなんでやっているかという話をすると、進める時に出来れば、基本的に、折角、そのエネルギーを持っている地域が、それによって実は潤っているかというと、必ずしもそうではなく…
なぜか、地域の人以外の人がそこで色んなビジネスをやっていて…
本当は地域の人がやれば利益が得られるんだけど、得られないでいる状況を、できればですね、地域が潤って、それで企業も潤って、地球もよくなって win-win の関係を作りたいなっていうのが、実は私の活動しているテーマなんです。

りす)
全ての人にとってwin-winになるっていう、しかも未来の人にとっても、
防災にとっても、やはり、地域で電力が得られるということはメリットになるんですよね。

特に離島のことで、防災の事にメリットになるようなこともあるという話なんですがそれって、どういうことなのか…

八丈島の事例をお聞きしたいと思ってるんですけれども。

谷口さん)
はい離島っていうのは、よく条件不利地域って呼ばれるんですよ。
何を条件不利かって言うと、実は離島で暮らすにはエネルギーが必要ですよね?

エネルギーっていうのは殆ど化石燃料を使うので
本土から船で運んで来るんです。エネルギーコストがすごく高いんですよ。

だからエネルギーコストが高いのを全部島の人がお金で支払っていてその利益は外に行ちゃうんですけれど、もし仮に地域で自分たちでエネルギーを作れれば外にお金が出ないですよね。

地域にお金が落ちる。そいうのがやれたら、先ずお金が出て行かない。

それから地域でエネルギーが供給できれば、例えば災害があって港が潰れて、石油が入って来なくなっても、地域は自分たちのエネルギーで何とかしのげる、そういうのが防災上も有効になる。


りす)
さて、お話は途中ですが、離島と防災についての具体例、それから再生可能エネルギーと防災の助成事業色々、そして個人にどのような影響をもたらすかについては来週またお時間を取ってお聴きたいと思います。来週もお楽しみに。

あなたからのメッセージをお待ちしています!

この番組を聞いて、アウトドア好きになった人
結構いると聞いてます。
皆さんも、こんなの見つけたよとか
このアウトドアグッズ防災に使えそうとか
そういうアイディアありましたら
ぜひFM西東京のホームページにアクセスしていただいて
ご意見ご感想をお寄せください。
よろしくお願いします。

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