湯田聡の西東京市バスマニアックス
毎週土曜日午前11時から12時45分までお届けしている、ウィークエンドボイスの12時台コーナー。毎月第3週は『湯田聡の西東京市バスマニアックス』をお届け!
長年バスの仕事に関わってきた湯田聡が、西東京市の路線バスにまつわる興味深い話題をご紹介。皆さんがもっともっと路線バスに乗りたくなるような楽しい話題をお届けします♪
今月のテーマ 『ようこそ、3扉車の世界へ! 』
西武バスにも関東バスにも3扉車がありました!
- 今日はかつて走っていた扉が3つあるバスのお話です。
- 西武バスにも関東バスにも3扉車がありました(西武の3扉車は西東京市を走りませんでした)。
西武バスの3扉車
- 西武の3扉車は主に練馬区・杉並区・武蔵野市を走っていました(台数は多くありませんでした)。
- 西武の3扉車は、前乗り・中降りでした。後扉は終点のみ開放しました。
- 西武の3扉車は一旦全廃されましたが、近江鉄道に転籍した元西武の3扉車が1台、昨年西武に戻ってきました(再登録)。現在はイベントやツアーなどで活躍中です。
関東バスの3扉車
- 関東バスは90年代まで、保有車両の大半が3扉車でした(西東京市を含む)。
- 関東の3扉車は、前乗り・後降りでした。中扉は終点のみ開放しました。
- 関東の3扉車は1964年、ワンマン・ツーマン(車掌乗務)兼用車として登場しました。車掌乗務時は前扉と後扉を締め切り、中扉を出入口としました。
- 関東バスは1962年からワンマン化が始まり、70年にワンマン100%となりました。
- ワンマン完了後も3扉車を徹底導入しました。3扉車は関東バスの「代名詞」になりました。
関東バスが3扉車にこだわり続けたのは、次のような理由によります。
- 前乗り・後降りなので、お客様は混雑時も最後部まで詰めて下さる。
- 昔は狭い道が多かった。後扉は後タイヤのさらに後ろにあるので、狭い区間の停留所で降車したお客様を後タイヤで巻き込む危険を回避できた。
- 終点では3つの扉を開放するので、ラッシュ時も降車時分を短縮できた。
[上記1・2は、西武にも関東にも在籍した中扉なしの2扉車(前後扉)も同じ]
[上記3は、西武の3扉車も同じ]
- 私が関東バスに入社した1979年、在籍車両の約9割が3扉車でした。私は3扉車と共に歩んできた誇りを持って今日に至っています。
- 90年代半ばから、バリアフリー対応車両(スロープ板付き低床車)の導入が始まりました。
- 90年代はワンステップ(従来車はツーステップ)、2000年代は主にノンステップ。車内前部の車高が低く、後部は高く、中央に段差が生じるようになりました。
- ワンステもノンステも構造上、後扉設置が困難です。
- 関東バスは1995年を最後に、3扉車の導入を終了します。
- 2011年度までは、最後の3扉車が数台残っていました。
- 現在はB3008号車を記念車として動態保存しています。数年前まで吉50系統(吉祥寺駅~成蹊学園)に就役していましたが、今はイベントなどに出展して人気を博しています。
- 5月21日(日)に新東京自動車教習所(小平市小川町)で開催された小平市のイベント「バスとタクシーのひろば」に、B3008号車が出展しました。
今月の短歌
「柳沢も 向台町五丁目も 三つ扉車で にぎわった日々」
【お願い】
このコーナーは湯田聡の企画に基づき、自身の見解を述べたものです。
放送内容に関するバス会社へのお問い合わせはおやめ下さい。
今月のクイズ!
Q:関東バスが3扉車を初めて導入した年は、次のどれでしょう?
①1964(昭和39)年
②1987(昭和62)年
③1995(平成7)年
クイズ正解者から抽選で「バスマニアックス 缶バッジ」をプレゼント🎁
(初回正解者に限らせていただきます。お1人様1回限り)
◎ 回答方法
- メール宛先:egao842@842fm.com
- 件名「ウィークエンドボイスバスマニアックス」
- 内容:クイズの回答・ラジオネーム
- 賞品発送の際に必要になりますので、住所・氏名を必ずご記入ください。
- 回答期限は次回放送、2023年6月17日の放送前とさせていただきます。
⇒FMプラプラ 、 エフエム西東京HPのメッセージフォームからもお送りいただけます。
湯田聡の西東京市バスマニアックスではリスナーの皆様からのお便りを受け付けております。コーナーの感想や、こんなことを特集してほしい!というご希望をメールでお待ちしています。
メールのあて先は egao842@842fm.com
スマートフォンアプリFMプラプラ 、 エフエム西東京HPのメッセージフォームからもお送りいただけます。
西東京市バスマニアックス: 湯田聡
Personality:中村麻美・酒匂匠
編集長:中村晋也
制作・技術:榎本隼也・竹内規夫