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第1回「元気か~い3.11ラジオです」2022/11/12 放送

11月12日(土)からスタートした「元気か~い 3.11ラジオです
生活企画ジェフリースタッフは、キャスター(進行役)としてラジオに出演するのは初めてなので、制作室長飯島さんや音響担当さんのご指導のもと
準備万端整ったところで、時刻は10時になりました。

番組では、東日本大震災により西東京市に避難してこられた被災者の方々をお迎えして
11年経った今だから話せるいろいろな思いや真実、人とのつながりなど、心もほっこりする本音トークをお送りします。
第1回のゲストは、宮城県の女川町(おながわちょう)から避難してこられた東海敬子さんです。
東海さんには、番組の前半に避難の日々を、後半に西東京市の暮らしや馴染のお店など伺いました。

放送の模様はこちらから↓
(著作権法に基づき、番組内の楽曲はカットしております。ご了承ください。)

ゲスト: 東海敬子さん

(1)ゲストトーク 前半―避難の日々
辛い日々を思い起こさせるようで申しわけなかったのですが、被災の現実を伺いました。
東海さんが生まれ育った女川は、15mの大津波により町の7割の家が全壊し、800人以上の人が亡くなってしまいました。石巻市立病院勤務の夫様と会えたのは11日から8日後、19日の安置所でした。
海から100mの所にあった自宅も流されてしまいました。
その時、東海さんが持っていたのはバッグ一つとカーディガン1枚。
そして3か月後の6月に西東京市に避難してきて、11年が過ぎました。
 
夫様のご命日でもある3月11日は、誰にも会いたくない、声をかけてほしくないとおっしゃっていました。
夫様が亡くなったことも震災後は話したくなかった・・・・、そして今、やっと心の思いを伝えて下さったのです。
心の内を話してくださった東海さんのお気持ちにこれからも寄り添っていきたいと思うのでした。

「つらい時にはそこにとどまらず一歩前に、一歩踏み出すの! そうしたら開けてくるわよ」
・・・力強い言葉でした。

東海さんの頑張りを一番近くで見ていた「長女さんから届いた手紙」を読みました。東海さんの目が少し赤くなっていました。
命と真正面から向き合ってこられた東海さんの言葉は強く、でもすごく優しかったです。

〇東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を聴きました。

(2)ゲストトーク 後半―西東京市の暮らし
趣味が豊かで、手仕事が得意の東海さんは地域でもさまざまな団体に所属して活発に活動されています。
避難当時から公民館の講座で学び、友を得て充実した時を得られたと感謝しておられました。
その公民館関係者Oさんから届いたお便りは、温かくやさしさ一杯でした。

東海さんの馴染みのお店は、西東京市谷戸いちょう公園近くのコーヒー店「ChanQ Coffee(ちゃんく)」。オーナーとは公民館の講座仲間とか。
気の合う仲間と過ごす楽しい雰囲気が見えるようなお話でした。

命と向き合ってきた東海さんの言葉は、3.11被災者にとどまらず、生きることにもがいている人、先が見えず一歩が踏み出せずにいる人たちの心に灯をともす言葉になったのではないでしょうか。
私たちの心もあったかくなりました。
東海さんは昨年3月に西東京市民になりました。
これからは同じ市民として助け合いながら元気に暮らしていきましょう。
困ったことがあったら我慢しないでなんでも相談してくださいね。
今日はご出演いただきありがとうございました。

(3)エンディングー第2回の予告
次の放送は12月10日(土)
ゲストは福島県富岡町から避難してこられた古堅益三さんです。
原発事故と避難の苦悩など3.11の被災体験と同時に、西東京市での豊かな暮らしぶりもお聞きします。

●この番組は、NPO法人生活企画ジェフリー西東京市の協働でお送りしました。