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7/4 ウィークエンドボイス放送後記

今週から「まちテナスタジオ」での放送となりました!
スタジオの様子を見ていただいたり、新たな環境で楽しく放送をお送りしました。

11時14分~ 1コマラジオ   *メッセージ応募してね!
11時15分~ ゲストコーナー 朗読劇「武蔵野が泣いた日」
              俳優・佐藤俊介さん、長谷川貴大さん
11時45分~ スポーツコーナー by酒匂匠キャスター
12時02分~ まちテナPickUp!  エコバッグ(popoさん/吉椿さん)
12時15分~ ロコラボインフォ
12時26分~ 西東京マニアックス
      *インスタ回答締め切りは毎週金曜日!
12時37分~ まちスタボイス 842PRESS 7~9月号
12時43分~ まちのおと( 中華料理屋で料理を注文するある夫婦の会話 )

朗読劇「武蔵野が泣いた日」佐藤俊介さん

おらがまち工房主宰の佐藤俊介さん。俳優やスポーツキャスターとしても活躍されています

 「御門訴事件」が朗読劇になる。しかもクラウドファンディングで脚本を残す。このニュースを聞きつけ、2月には佐藤さん電話インタビューでご登場いただきました。
 朗読劇「武蔵野が泣いた日」の脚本は完成、2月末にクラウドファンディングは成功し、出演者には武蔵野にゆかりのある人々が集まった。あとは稽古を積み、5月の上演日まで走り抜ける!
―そんな矢先に、コロナ感染症による活動自粛と上演日の延期を余儀なくされました。
 現在は上演日程を調整・検討中とのことですが、まちテナスタジオオープンと同時に、西東京市や近隣地域に暮らす現代の皆さんに、ぜひ知ってもらいたいという思いから、佐藤さんにご出演いただきました!

「教科書に載らない地域の史実を朗読劇に」

 佐藤さん、俳優やスポーツキャスターとして活躍する傍ら、2018年に
「NSおらがまち工房」を立ち上げました。

第1作目は生まれ育った山形県中山町の史実を朗読劇に。
地域の歴史と観光資源を守ることも、歴史を後世に伝えることもできる。

驚いたことに「もともと歴史が好きどころか、苦手だった」という佐藤さん。
地域の歴史や人を訪ね歩き脚本を書く、この事業は佐藤さんの実家・山形県中山町の史実を取り上げたのが最初でした。

あなたが毎日見ている景色、当たり前のように慣れ親しんでいる故郷の名物など。
それは水のように土から沸いて出たのではなく、昔に誰かが尽力して出来上がったものなのです。
(中略)
その物語を掘り下げると、ノンフィクションとは思えないドラマが眠っています。
わたしたちは、そういう人々の物語を掘り出し、朗読劇としてその地域の人や全国の人に語りつぎたいと思っています。
(中略)
言葉と演劇の力で、あなたのまちとつながっていきたいと思っています。

NSおらがまち工房 ホームページより

「武蔵野が泣いた日」を制作するにあたり、西東京市や武蔵野市など、文字通り歩き回った佐藤さん。各地でのとらえ方には、農作物・経済・当時の時代背景など、様々な要素により語り継がれたり書籍への残し方など違いがあったといいます。

御門訴事件とは

御門訴事件 要約(所説有り)

明治3年(1870)品川県が明治2年に布達した社倉制度(備荒のための貯穀制度)に反対した武蔵野の12新田の農民たちが、品川県庁へ直訴した事件。文字通り門前で座って訴え、それを政府側が武力(馬・刀・鉄砲)で追い払い、抵抗した農民たちの50人余りが逮捕された。
5名(逃げ延びた後亡くなった人を含めると計6名)が亡くなり、農民だけでなく県庁側にもけが人が出た。

当地域における唯一の農民闘争。関係各市では後に慰霊碑も建立されている。


<門訴した12新田>
小金井市: 関野新田、梶野新田 
西東京市: 上谷保新田 
東久留米市:柳窪新田 
武蔵野市: 関前新田 
小平市: 鈴木新田、大沼田新田、野中新田与右衛門組、野中新田善左衛門組 
国分寺市: 野中新田六左衛門組、戸倉新田、内藤新田


<御門訴事件により亡くなった方>
明治4年2月11日 上保谷新田百姓甚平出牢後まもなく死亡
   2月13日  野中新田名主定右衛門牢死
        上保谷新田百姓国五郎牢死
  2月18日 関前新田名主・忠左衛門死去
  4月17日 内藤新田・六兵衛・牢死
 おそらく4月 リーダーの一人・庄司、逃亡先の静岡で死去

諸説あり。
編集長が集めた書籍・SNSの情報より精査した情報・見解となります

「誰が悪いとかでもなく、その時代や引くに引かれぬ事情もあった。どの人にとっても難しい決断だった」と語る佐藤さん。どんな朗読劇になるのか、ますます期待が高まります。

揺れ動く感情が伝わってくる!朗読劇の一幕

緊張感伝わる一幕を実演いただきました。佐藤俊介さん(左)、長谷川貴大さん(右)

 放送では、朗読劇を制作・出演する佐藤さんと、長谷川貴大さん(武蔵野大学演劇研究部def’s drop(デフドロップ)に、非常に大事な一場面を演じていただきました。
朗読劇にはなるべく地元の人をということで、自ら武蔵野大学へコンタクトをとった末、出演者が集まったということです。

御門訴事件・朗読劇「武蔵野が泣いた日」@ウィークエンドボイス

今日からまちテナスタジオで放送!俳優であり、Nsおらがまち工房・主宰の佐藤俊介さん、武蔵野大学演劇研究会(デフドロップ)の長谷川貴大さんをお迎えしました。御門訴事件をテーマにした朗読劇「武蔵野が泣いた日」の一幕を生放送。一気に引き込まれました!

FM西東京 ウィークエンドボイスさんの投稿 2020年7月3日金曜日
2020年7月4日 ウィークエンドボイスにて
御門訴事件「武蔵野が泣いた日」一部実演の様子(動画)

それぞれが葛藤していた一人一人の揺れる感情が、手に取るように伝わってきます。発せられる言葉の一つ一つや息遣い、その時代のその場面にいるかのような感覚になりました。

「とにかく関係者に会いに行きました」「いつの間にか当の関係者より詳しくなっていた」と話してくれた佐藤さん。御門訴事件に関する沢山の資料を読み込み、実際に関係者から生の声を聴いてきた言葉やイメージが、朗読劇で紡ぎだされるのでしょう。

上演は未定ですが、年内に上演できるか8月中に目途をつけたいとのこと。
門訴に行く前に話し合いの場となった「真蔵院」にて上演予定。
詳しくはホームページFacebookツイッターにてお知らせするそうです。
脚本の自費出版についても情報をチェックしてくださいね!

(文・廣田亜希子)

1コマラジオ (7/4放送分)

 1コマラジオでは16秒のメッセージを大募集中です! 自分語り、まちのこと、小噺、歌、ものまね、愛の告白でもなんでもオッケーです。※お店の宣伝はNGです。スマホ等の録音機能を使って、メールでお送りください。
たくさんのご応募お待ちしています。
※16秒を過ぎたものはこちらでカットします。12秒以下の音声は使用できません。

西東京マニアックス 正解発表!Vol.11

今週のお題はこちら!
今週の応募は4名!そして3名が正解!
ご応募ありがとうございます✨

今週の出題はこちら!

招・・・?
その下の文字は・・?
今回は今週のゲストに合わせて「御門訴事件」に関連する出題でした!
なかなかの難易度でスタジオからは正解者が出ませんでした。

正解は、市指定第21号 招魂塔 でした/

 門訴事件についての詳細は、ゲストコーナーの解説を見ていただけたらと思います。今回は上保谷新田のリーダーであった平井家の末裔である平井純一さんから貴重な資料を拝借したので、そちらから内容を転記いたします。

 塔身の正面に「招魂塔」、背面に明治12年9月建、上保谷新田平井伊左衛門、台座正面に「総村中」(そうそんじゅう)、左右両面に上保谷新田の百姓たちの名が刻まれているのみです。

 建立の趣旨は、碑はおろか古文書にも一切残されていない。ただ碑に刻まれた文字からみれば、明治3年(1870年)の品川県社倉門訴事件の犠牲者の慰霊碑と見るのは明らかです。建立には「総村中」となっているが、明治12年に返還された社倉金の一部がその費用として充てられ、残りを関係者の寄付で賄われた可能性がある。ちなみに明治2年当時の上保谷新田の戸数は30戸。台座に刻まれた名は21名である。

 また、招魂塔には建立の趣旨は刻まれていないが、生活権を奪われるような社倉制度に反対するため、勇敢にお上に立ち向かった上保谷新田の農民たちの強い意志、厳しい拷問にかけられ、中には落命した犠牲者たちの無念さ、その多くのことがこの「魂」の一字に込められています。
 名主の平井伊左衛門、女子として拷問にかけられた妻・志賀、逃亡先から戻っていた倅・虎之助(週作)、その他村の多くの農民たちはどのような思いでこれを建立したのか、想像すら出来ません。
現代に生きる私たちの責務として、門訴事件を風化させないように後世に伝えていかなくてはいけません。

2016.3 鎮守台自治会 史跡巡り5より抜粋

現・西東京市で門訴事件に関わった唯一の村が「上保谷新田」でした。こちらのリーダーとなったのが平井家本家の当主であった平井伊左衛門。しかし最初の県への陳情で捕まってしまったため、息子の平井虎之助が門訴を行うことになります。
 しかし、品川県の古賀知事の反発は強く、多くの農民が門訴により捕まることになりますが、虎之助は8年もの間逃げ切ります(千葉まで逃げていたという話しも)。そのため、父である伊左衛門、母である志賀への追求は激しく、痛吟味と言われる拷問を呵せられることになります。この時代においても女性に痛吟味をしたという事実は、後日問題になったと言います。
 結果的には、廃藩置県により社倉制度そのものが頓挫。古賀知事は事実上の更迭を受け、農民たちの陳情に利があったという事実が残ります。この平和な西東京において、150年前に政府を相手に意義を唱えた農民たちがいたということは想像しがたいことです。
 あらためて、門訴事件を風化させないように記録と記憶に残していきたいと思います。

平井純一さんありがとうございました!

正解者発表!

今回の正解者は
タキシータさん、yoppyさん、なべたかさん
の3名様でした!
なべたかさんは初マニアックでした!
正解のシール、ぜひまちテナまで取りに来てくださいね!

それでは次回もよろしくマニアック!
(文:中村晋也)

回答は、インスタグラムとフェイスブックのメッセージ機能にて。
出題は水曜日のみ1回になりました!

まちの音


中華料理屋で料理を注文するある夫婦の会話