【湯田聡の西東京市バスマニアックス】『境01・02系統は、なぜないのか？』24年5月18日 -ウィークエンドボイス

湯田聡の西東京市バスマニアックス

毎週土曜日午前11時から12時45分までお届けしている、ウィークエンドボイスの12時台コーナー。毎月第3週は『湯田聡の西東京市バスマニアックス』をお届け！

長年バスの仕事に関わってきた湯田聡が、西東京市の路線バスにまつわる興味深い話題をご紹介。皆さんがもっともっと路線バスに乗りたくなるような楽しい話題をお届けします♪

★「湯田聡の西東京市バスマニアックス」は、おかげさまで2周年を迎えることができました。リスナーの皆様に厚く御礼申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

コーナー音源

★音源の中で、湯田聡が西東京市役所保谷庁舎を「田無庁舎」と言い間違えている部分があります。正しくは「保谷庁舎」です。おわびして訂正させていただきます。

西東京市バスマニアックス：湯田聡
Personality：中村麻美・酒匂匠
編集長：中村晋也
制作・技術：榎本隼也・竹内規夫

今月のテーマ『境01・02系統は、なぜないのか？』

ご協力下さった皆様、ありがとうございます！

★今回もいろいろな方にご協力いただきました。

旧保谷市で生まれ育ち、特に昭和の郷土史を熱心に研究していらっしゃる「あおきゆすら」さんには、昔の時刻表などをご提供いただきました。

子どものころからバスが大好き、昭和最後の年に生まれた「ぽけふくろう」さんには、貴重な体験談をお聞かせいただきました。厚く御礼申し上げます。

「03」から始まる、武蔵境駅発系統番号の不思議

★武蔵境駅～田無駅～ひばりヶ丘駅を南北（タテ）に結ぶ西武バスの黄金ルート。
途中の経由地に応じて複数の系統がありますが、トップナンバーは「境03」です。
01と02がなく、なぜ03から始まるのか。今回はその謎に迫ります。

実はあった！「境01」「境02」

★実は以前は「境01」と「境02」がありました。

★境01は武蔵境駅と東伏見駅を結んでいました。

画像提供・「ぽけふくろう」さん
※バスグッズ「ミニミニ方向幕」より
※無断転載禁止

・境01の運行ルートは、武蔵境駅～柳橋～武蔵野女子学院（現・武蔵野大学）～武蔵野北高校前～東伏見（現・東伏見稲荷神社）～東伏見坂上～東伏見駅です（停留所名は2003年当時のもの）。

・境01は、1979年と84年の時刻表を見ると、平日のみ1日4本の運行でした。

・境01は2004年6月15日限りで廃止されました。1996年以降は旧保谷市コミュニティバス・キャンバス（現・はなバス第2・第3ルートの前身）と、柳橋～東伏見駅間の経路が重複していました。
境01廃止理由は、渋滞による交通環境悪化、そしてお客様の減少とされています。

画像提供・「あおきゆすら」さん
※『合併記念　西東京市民マップ』（2001年、西東京市役所）より
※境01、境02、キャンバスが掲載されています。
※無断転載禁止

★境02は武蔵境駅と保谷駅を結んでいました。

・境02の運行ルートは、武蔵境駅～田無駅～保谷庁舎～保谷駅です（停留所名は2005年当時のもの）

・境02は、1979年と84年の時刻表を見ると、平日・休日共に1日24本運行されていました（79年は平日・休日同時刻、84年は平日・休日別時刻）。6時台から21時台まで、1時間に1～3本ありました。

・境02は2006年9月30日限りで廃止されました。
翌10月1日からは、それまで月～金のみ運行されていた田41（田無駅～保谷駅／西武）が平日も土休日も運行となり、天神山まで延伸されました。
田41は過去に廃止復活の物語がありますが、今回は省略します。

・この2006年10月1日には、保谷駅南口再開発工事に伴い、吉63（吉祥寺駅～保谷駅／西武）、鷹21（三鷹駅～同／西武・関東）なども天神山まで延伸されました（吉63は工事完了後、保谷駅発着に戻りました）。

あまりにも貴重！「境02」の乗車体験談

★「ぽけふくろう」さんから貴重なお話を伺うことができました。

・「ぽけふくろう」さんは境01（武蔵境駅～東伏見駅）に乗ったことはありませんが、境02（同～保谷駅）には乗ったことがおありです。

★放送では「ぽけふくろう」さんの「境02系統・乗車体験談」をお聴きになれます（実録ではなく、取材メモに基づき湯田聡がお伝えしています）。
ぜひ「コーナー音源」でお楽しみ下さい。

訂正とおわび

・昨年5月の放送で「3扉車は関東バスにも西武バスにもあったが、西武の3扉車は西東京市を走らなかった」とお伝えしました。ところが今回の「ぽけふくろう」さんのお話は、西武の3扉車も西東京市を走っていたと証言しています。昨年5月放送の該当箇所について、おわびして訂正させていただきます。