ラジオはFM西東京! FM++(プラプラ)のアプリでもラジオが聞けます!

6/6 ウィークエンドボイス放送後記

今週の放送は以下のスケジュールでお送り致しました。

11時14分~/12時25分~ 1コマラジオ
         *メッセージ応募してね!
11時15分~ ゲストコーナー 切り絵作家・小出蒐さん
11時45分~ スポーツコーナー by酒匂匠キャスター
12時02分~ まちテナPickUp!
12時15分~ ロコラボインフォ
12時26分~ 西東京マニアックス
      *インスタ回答締め切りは毎週金曜日!
12時37分~ まちスタボイス
12時43分~ まちのおと( 緊急避難事態宣言解除後の保谷町3丁目の定食屋の風景:昼時 )

ゲストコーナー 小出蒐さん

 今週のゲストは、切り絵作家の小出蒐さん。
まずはこちらの作品をご覧ください!!

小出蒐 「川中島」
小出蒐 平家物語絵巻より「橋合戦」

迫力、躍動感、緊張感、その場の空気までも感じられる作品。
これ、切り絵なんです!

私はこれまで、一般的に切り絵は繊細さや美しさ、幻想的な世界観を表現したものと思ってきました。
しかし、初めて小出さんの作品を拝見した時、そのイメージを見事に覆されたのです!

そしてこちらも、ご覧ください!

小出蒐 「通学路(団地交番)」

見覚えある風景という方も多いのでは?
ひばりが丘団地の中にある交番の、昔の風景です。
子どもたちの声が聞こえてきそうな作品。見る側も思わず頬がほころびます。
場面を切り取る素晴らしいセンス、いったいどんな感性をお持ちの方なんでしょうか…

小出蒐「薔薇の瞳」

なんとなんと、色香ただよう「エロかわいい」女性の切り絵。
女性から見ても、ドキドキしちゃう色気、嫌みのないセクシーさ。
切り絵の黒い線の力強さがとても印象的です。

アートを商業をかけ合わせる

さて、作者である小出さんについて…
写真提供で有名な(株)アフロには、このように紹介されています。

1949年 新潟県生まれ。

日本の原風景と風俗美を独自の世界観で表現する切り絵作家。

2012年には、NYの日本クラブにて個展「小出蒐切り絵の世界展」を開催し海外メディアから好評を博す。その他、小説の挿絵をはじめ、日本酒のパッケージや、全国展開する飲食チェーン店の内装を手掛けるなど、あらゆる媒体に表現の場を広げている。

https://www.aflo.com/ja/pages/photographer/koide_shu.html

「本当は絵を描いて暮らしたかったよ」

 子どものころからいわゆる「子供らしくない絵」を描いて先生から注意を受けたこともあったそうです。道路だけでなく窓の桟に絵を描いても怒らない両親のもとで育ち、小学生の時から水彩画で入賞を何度もしたり、将来は「絵を描いて暮らしたい」と思っていたそうです。
 しかし、高校を卒業後働くことになり、東京へ。女性の大手ファッション専門店「鈴屋」で働き、しかし一旦は「セツ・モードセミナー」でクロッキーを学びます。校長の長澤節先生のクロッキーを見て惚れ込み、少しでも吸収しようと、しょっちゅう側にいたそうです。
 その後再び同じ会社に就職。マーチャンダイザーとして活躍し、30年間勤めました。単なる作家としてだけでなく、作品を商品や商業に結び付け、表現の場を広げている視点に納得です。

 作品に登場する女性の妖艶さや強さ、儚さは、もしかしたら30年間女性を見続けてきたから…?そんな質問に小出さんは「いやぁ、女性ってやっぱり可愛いでしょ」と笑っていました。
  切り絵は、40歳を過ぎて宮田雅之氏の作品に出会い感動。独学で学んだそうです。偉ぶるでもなくお茶目な一面もある方ですが、作品をそれぞれ拝見すると、儚さや凛とした作品もあります。単に女性美だけでなくモデルやテーマに向き合った人間性を切り絵に表現されているのですね。

「女性美」を意識したのか、 優しく微笑む小出蒐さんを真ん中になぜかキメ顔の二人(笑)
(左:編集長・廣田、右:パーソナリティ・中村麻美)

そして、切り絵作家としての分岐点の一つがこちら ↓ ↓

幕末の池田屋事件があった「池田屋」跡地ビルが居酒屋に。
大階段もあり、1階から3階まで小出さんの切り絵がビジュアルなどに使われている。

ニューヨークでの個展や日本酒瓶ラベルへの作品提供など、切り絵作品を商業に載せることを実現してきました。一方で夢だった「平家物語絵巻」の発行や「日本むかしばなし」放送なども。北多摩の景色などを切り取った「多摩さんぽ」切手や「西東京・日本酒」のラベルなど、お住まいの西東京市に関する製作も多くなっているそうです。

西東京といえば…田無タワー、宇宙(多摩六都科学館)、下田半兵衛、宿場町。

6月12日(金)から14日(日)まで。
アスタでの個展は10回以上になるそうです。

アスタでの個展をぜひ訪れてくださいね^^
また、山梨県「切り絵の森美術館」への常設も決定したとのこと。
この記事の冒頭に登場した4作品が展示されるそうですよ!

「これで作者が死んでも作品は残る」なんておどけていらっしゃいましたが
スゴイことですよね。
先出の「平家物語絵巻」の映画化も準備が進んでいるそうです。
クラウドファンディングを募って実現したいとおっしゃっていました。
ぜひ小出さんの作品をご覧ください。

小出蒐切り絵の世界 ホームページは「こちら」

(文:廣田亜希子)

1コマラジオ (6/6放送分)

 今週もご応募ありがとうございました!

5/16放送 1本目(ikutaの先輩さん・ikutaの友達さん)

 1コマラジオでは16秒のメッセージを大募集中です! 自分語り、まちのこと、小噺、歌、ものまね、愛の告白でもなんでもオッケーです。※お店の宣伝はNGです。スマホ等の録音機能を使って、メールでお送りください。
たくさんのご応募お待ちしています。
※16秒を過ぎたものはこちらでカットします。12秒以下の音声は使用できません。

西東京マニアックス 正解発表!

今週のお題はこちら!
今週の応募は2名!正解者も2名!応募ありがとうございました〜
回答は、インスタグラムとフェイスブックのメッセージ機能にて。
今週から出題は水曜日に1回になりました!

今週の出題はこれ!
石のモニュメントです。ヒントはこの石に彫られた模様なのですが・・・なにかに見えませんか?

そうです。水です。
この石のモニュメントは水にまつわる場所にあるのですが・・
「武蔵境浄水場に関係あるのかな?」という酒匂さん。相変わらず鋭いです。
まさしく関係があります。でもこの場所は西東京市なので、境浄水場ではありません。
「あ!わかった!多摩湖自転車道の入口のモニュメントでしょ!」
と、マミさんが正解をだしました。多摩湖自転車道がどうのような道かを知っていれば分かります。

正解を出した瞬間!

正解はこちら。多摩湖自転車歩行者道、五日市街道西東京市側入口にあるモニュメント「水の神殿」でした。水門をイメージしたなかなかにデザイン性の高いモニュメントです。

多摩湖自転車歩行者道の正式名称は東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線。東京都西東京市から東村山市の多摩湖堤南端に至る一般都道で、自転車歩行者専用道路(自転車および歩行者が通行でき、自動車は通行できない道路です。
遊歩道入口にある解説プレートには以下のように記されています。

東大和市武蔵大和駅から西東京市新川千川上水交差点までの自転車道、約10.2Kmのコースです。このみちは私たちの生活に必要な水を山口・村山貯水池(多摩湖)から境浄水場に送るため、大正12〜14年につくられた水道施設を利用して、散策路・サイクリングコースとしてもうけられたものです。この道はには、昔のままに復元された水門や水を表す石の彫刻が置かれています。これらの石は一里塚のようにコースを結び、「伝え石」として時代とともに移り変わってきた水の文化と歴史を今に伝えています。そしてこの道は山と町をつなぎ、自然と人々をつなぐ”水の道”です。

遊歩道解説プレートより

解説にあるように、この道路は多摩湖から武蔵境浄水場に水を運ぶ水道管の上に作られています。なのできれいな直線道路になっているわけですね。

この「水の神殿」について色々知りたくて、管理者である西部公園緑地事務所 – 東京都建設局に問い合わせしました。昭和60年設置、【武蔵野の路】整備事業で作られた道路です(同じ整備事業では保谷調布線(伏見稲荷通り)もあります)。作者などの情報は記載がなく、直ぐには分からないとのことでした。※大抵モニュメントには作者の銘など入っているのですが、このモニュメントには記載も無く分かりませんでした。残念・・

多摩湖について

さて、この道路の行き着く先には多摩湖がありますが、こちらは東京市の人口増加に対応した水源確保のため1916年から1927年まで10年の歳月をかけ建設された人造湖です。東京都内の他県にまたがらない湖の中では最大で、市内からのんびり歩いても3時間〜4時間ほどで到着する距離なのでぜひ行ってみて欲しいです。帰りは西武線で帰れますし、疲れた場合もルート沿いに鉄道が走っているのですぐにエスケープできます。

https://play-life.jp/plans/27850

 市内でも「歩け歩け会」などの催しを開催していますのでぜひ参加してください。

正解者発表!

今回の正解者は
タキシータさん
八尋悟史 さん
の2名です!

ステッカーはまちテナ西東京まで取りに来てくださいね〜

それでは次回もよろしくマニアック!
文章:中村晋也

まちの音

緊急避難事態宣言解除後の保谷町3丁目の定食屋の風景:昼時