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第一回目の「突撃!!お昼の学校!」が幕を開けた。
「学校のお昼休みの放送室をジャックし、学生達はお昼を食べながらその放送を聞き、後日その模様をFM西東京で流します!コロナで学生が表現する場が少なくなっていく中で、この番組を通じて学生達の活動を広めたい!」
と、この番組が立ち上がる前に、プロデューサーから聞いた。
僕は胸が踊った。
今の学生達は何に興味があって、何を考えてるのか?
そして何を言いたいのか?
学生達の魂の叫びを、40歳の私は興味しかなかった。
そして何より、お昼休みというのは、学生にとって安らぎの時間であり、そんな安らぎの時間に土足で上がりこむ様な、山賊みたいなラジオを今まで聞いた事がないと。
とにかく胸が膨らんだのだ。
そして、期待と緊張で迎えた第一回。
出演して頂くのは「都立田無高等学校」
第一回という事で、スタッフも私も勝手がわからないまま都立田無高校の校門をくぐった。
緊急事態宣言の為、分散登校している生徒達に、校門の前で校長先生が生徒達に声をかけ、お見送りしている姿が衝撃だった。
私が通っていた高校なんて、校長先生の姿は、始業式と卒業式でしか見た事がなかった。
その校長が卒業式の時に「素晴らしい生徒達に巡り会えて私は幸せです!」と言った時「嘘つけ!」と口から出そうになった。
しかし、都立田無高等学校の校長先生は校門の前で生徒達をお見送りしているじゃないか?
しかも生徒達も校長先生も笑顔で手を振ってるではないか!!
素敵すぎるではないか!!
そんな校長先生と生徒達の関係を見ながら、我々山賊ラジオは放送室に案内して頂いた。
山賊スタッフはとにかく時間との闘いの為、機材のセッティングにとりかかる。
山賊パーソナリティーの私は、出演してくれる生徒や先生が授業中の為、打ち合わせも出来ないので、無駄にマイクチェックをして時間を潰した。
本番5分前に前半の出演者が揃い、打ち合わせともいえない打ち合わせをし、本番が始まった。
出演してくれた生徒は3人。
放送を聞いた方達はお分かりだろうが、実に初々しい放送だったと思う。
生徒達は打ち合わせともいえない打ち合わせを山賊パーソナリティーの私がしてしまった為、緊張と不安でいっぱいだっただろう。
でも、その初々しさが可愛くて、素晴らしく、40歳の山賊パーソナリティーからしたらキラキラ輝いて見えた。
後半、生徒達が紹介してくれた3人の先生達も、照れを隠しながらも生徒の事を第一に思って、教壇に立っている事が伝わる非常に素晴らしい放送だったと思う。
何よりも緊張していた生徒達が、先生が話し始めた途端、笑顔になり、ナチュラルな生徒になっていた。
ここで思ったよ。
生徒の緊張を和らげるのは、私の仕事だったんだと。
無駄にマイクチェックをしていた時間が、実に無駄な時間だったという事が。
ごめんよ、生徒達。
私は、先生と生徒の絆、そして生徒にとって先生という存在は、家族でもない友達でもない、特別な存在なんだという事を改めて感じれる学校だった。
第一回目の放送が田無高等学校で良かった。
放送後、生徒達が「もっと上手く話したかった!」「もっとあれ言えば良かった!」等の反省会をしている姿を私は忘れないよ!
私は、反省会をしている生徒達にこう告げた
「そのまた出たいという気持ちを俺じゃなく先生に言ってくれよ!」
血も涙もない、私利私欲の言葉を生徒達に投げ掛けてしまった。
ごめんよ、生徒達。
だから、私から言わせてください!
また田無高等学校にお邪魔させてください!!