近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
第75回となった今回のテーマは
「 防災とIT 」
ここ数年、日本各地のみならず、世界中で自然災害が多発しています。
このような状況下で、備えること、情報を収集すること、様々な分野においてITの技術が活用されています。
災害時だけでなく、日常においても作業の効率化、コミュニケーション支援などを便利にするツールがあります。どんなものがあるのでしょうか?
詳しくはラジオライブラリーでお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
台風、コロナで講演が延期に…
先日富山県で「防災と IT」というテーマで講演をしてきました。
私自身はそんなにITについて詳しくありません。
今日の話を聞いた後に、ITに詳しい方はぜひ「ツッコミ」のメールとか、励ましのお便りをFM 西東京までお送り頂ければと思います(笑)
そもそも、富山県の防災士会では去年の10月に講演をすることになっていたんですね。
それが台風19号で今年の3月に延期になり、いざ今年3月になったら、こちらも新型コロナウイルスの影響で延期になり…
次、今年の8月に開催する時には、また延期にならないように、オンラインで講演をやろうっていうことに決まったんですね。
主催者の方たちもあまりITに詳しくなかったので、地元の IT 関係の人と一緒になり、「どうせなら防災とITというテーマで講演をやろう!」ということになりました。
Jamboad を使ってクラウド上でワークショップ
講演の準備を進める中で、主催者の方々と話し合いをしたんですね。
普通だったら、たとえばワークショップなどで付箋に意見を書き出したりして発言し合うということをやったことがあるかもしれません。
オンラインでの話し合いって、こういうことできるの?と思われるかもしれません。
これが色々できるようになってるんですよ~。
その時使ったのは Google でリリースされているJamboadというものでした。
Jamboard はスマートディスプレイです。Google 検索から画像を簡単に取り入れることができ、作業はクラウドに自動的に保存されます。さらに手書き入力機能や図形認識機能を使って作業を簡単に読み取ったり、タッチペンで描画して指で消したりすることができます。まさにホワイトボードと同じです。
Google 公式HPより
クラウド上で遠隔地にいる方と、画面のホワイトボードを使い会議やワークショップができるんです。
タッチペンで描画でくこともできます。Google検索でウェブからコンテンツを引用することもできます。
画面上にメモを取ったり、付箋を貼れるようにもなっています。
意見を書いてどんどんその付箋を貼っていくんです。
これがあればオンライン上で普通にワークショップできちゃう!
できないと思っていたことができるようになっているんだなぁと思いました。
災ボラQRを使ってできること
その会議で様々な意見が出ました。
たとえば。
災害時、避難所に行った際、受付はいまだに紙に手書きで書いていたりするので、避難所に入るのに混雑しちゃう。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために密を避けたいのに混雑してしまうよねという声も聞かれました。
その他、災害ボランティアの受付も。
紙に記入したり、それをチェックしたり、ひとりひとりやるので2時間くらいかかってしまう。
そんなときに、こんなアプリを活用できるんです。
災ボラQR、災害ボランティアの方の登録受付アプリです。
これは、熊本県立大学総合管理学部飯村研究室の方で開発されたアプリです。
これまで手書きで行っていた受付を、あらかじめ行うことができるものです。
災害ボランティアに参加する方の名前や生年月日、資格といった情報を書く欄があるので、参加する方は事前に登録しておく。
そうするとQR コードができるんですよ。
そのQR コードを受け付けでピッとしていただくと、必要な情報を瞬時に読み込んでくれるっていうシステムですね。
これまで2時間も行列に並んでいた受付が数秒でできちゃう。
災ボラQR ダウンロード画面
Apple
Google Play
ITを活用した日本と海外の共同事業
でも、アプリといっても、スマホを使っていない人もいますよね。
アプリで…なんて言われてもできない人も出てきちゃうんじゃないの??
と心配される声もあるかと思います。
でももう時代の流れって言いますかね。
海外でももうアプリを使って色々やっています。
先日お話をお聞きしたのは、アジア開発銀行とJAXAが共同でつくったクライシスマッピングのツールです。
「クライシスマッピング」とは、災害時に一般市民がツイッターなどで投稿した情報をもとに、インターネット上に被害の状況を示す地図をリアルタイムでつくっていくことを言う。
防災情報機構NPO法人 防災情報新聞より
自分が被災した状況を写真に撮って送るとそれが地図上に記されていく(マッピング)されていく、これを見れば、どこの地点が危ないか等すぐに共有できる、被災状況もそれで共有できるというようなアプリを作ったんです。フィジー やアルメニア、インドネシアなどで使っていたりするんですね。
高齢者の多くは慎重がゆえにスマホを使えない?
日本の高齢者の皆さんにもお聞きしたんですけれども、「優秀であるがゆえに」スマホが使えないっていう方がいらっしゃるんです。
どういうことかというと、スマホを使って、なにかに登録しようとする、その際、たとえばURLをクリックしようとしたり、情報を送信しようとすると、「許可しますか?」と聞かれることがありませんか?
高齢の方はみんながみんな、詐欺に遭いやすいわけではなくて、多くの方はすごく慎重なんです。
許可しますか?って聞かれると、これを押しちゃったら詐欺に遭うかも…
家族にも迷惑かけるかもと思って、ついつい「いいえ」を押してしまう。
そうすると入力が振り出しに戻っちゃったりして!
それで面倒になるから、スマホは使えない!という方もいらっしゃるようです。
だから周りで丁寧にケアしてあげる人がいたら、使いこなせる高齢者も増えるのかなというように思っています。
UDトークは使える!
災害時だけでなく普段からも役立つアプリや IT ツールとして、これはすごいな!と思ったのは UDトークというスマホアプリです。
皆さん使われたことがあるでしょうか?
これは無料のアプリなんですが、コミュニケーション支援、会話の見える化アプリと云われています。
喋った内容がそのまま画面上に文章として表示されるんですね。
翻訳もしてくれます。
聴覚障害がある人が使うのはもちろん、最近少し耳が遠くなってきたけど聞き直すのもなんだしなぁ、時々だしなぁ…っていう人たちも、この UDトークを起動させているそうです。
喋った内容が文章として画面に表示されるので、今なんて言ったのかな?と気になった部分だけを画面で確認することができます。
なので気軽に使ってコミュニケーション支援になっているんです。
メディアの方の中には取材の時に使っていらっしゃる方もいるそうですよ。
こういうことで使えるんだ!私も使おうと思ったんですけれども(笑)
お相手に喋って頂いてね、それがその場で文章化されちゃうってことですよね。
さらにこのUDトークというものをオンライン講演をする際に使うと、喋っている内容の下に、自動的に自分の話した内容が文章になって出てくるんです。
テレビで云うところの「テロップ」みたいな感じ。
オンラインで参加している皆さんには、話を聞きながら文字でも確認いただけるのでわかりやすいんじゃないかなと思います。
話している内容を文章化する際もAI が判断してるので、結構ちゃんと文章になるんですよ。ただ単語で喋っちゃうとうまくいかなかったりすることもあります。
「あんどうりす」っていうのはどうしてもうまく変換できない(笑)
なのであらかじめ登録しておいて対応したりします。
UDトークHP (ダウンロードページへのリンクあり)
このように IT ツールを使い、普段からの「困った」を解決する手段が増えてきています。災害時に役立つツールもありますので、皆さんもぜひチェックしてください。
あなたからのメッセージをお待ちしています!
今回は、「 防災とIT 」についてお伝えいたしました。
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