近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
第67回となった今回のテーマは
「コロナ禍での避難、持っていくものは?」
日本は出水期を迎え、豪雨、台風に注意が必要な時期となりました。
昨年もこの時期には各地で避難所が開設されました。
今年はこれまでと違って、新型コロナウイルス感染症への警戒が必要ななかの避難。
避難所や避難場所に持っていくものもこれまで通りとはいきません。
今回の放送では、避難所へ持っていくと便利なものをご紹介しました。
詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
避難所以外の選択肢
今週の話題は、コロナ禍での避難…持ち物についてのお話です。
新型コロナウイルス感染症の心配があるこの時期に、避難所や避難場所に何を持っていくべきかということについてお伝えします。
この番組でも、何度かお話ししていますね。
安全な場所にいる方は、避難所や避難場所に行かなくてもいいのです。
あらかじめ、ハザードマップで、自宅が安全な場所かどうかを確認する。
また、例えば安全な場所にある親戚の家など、避難所・避難場所以外の「避難できる場所」を確保しておく。
その上で、どうしても避難所に行かなければならない人は持ち物について考えてください。
コロナ禍での避難に持っていくといいもの
「避難所に持っていくといいもの」として、多く報道されているものは
- マスク
- 体温計
- 消毒液
ですね。
マスクは一時は手に入りづらかったのですが、今はだいぶ市場に数も増えてきましたよね。
アルコールが入った消毒液がおススメ
消毒液は、できればアルコールが70%以上入っているものがおススメです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構nite (ナイト)が、経済産業省の要請を受けて、それぞれの消毒方法が新型コロナウイルスに対して有効かどうかの評価を行っています。
界面活性剤とか石鹸でも大丈夫だよーなど、いろいろ書かれていますので、詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
独立行政法人製品評価技術基盤機構nite
消毒液のなかでも、ドアノブなどに使って効果があっても、手指に使うことは推奨されてない、というものもあります。
避難所に持っていく消毒液は、手や指に使えるものを持っていくようにしてください。
アルコールがあれば、後から水拭きをする必要もないので便利ですね。
(塩素系漂白剤は仕上げに水拭きの必要があります)
それから、もしアルコールを小分けにして持っていくのであれば、アルコール専用のスプレーボトルがいいです。
これも、ちょっと前までは手に入りにくかったんですが、今は手に入りやすくなってきてます。探してみてください。
そしてスプレーボトルのようなものがない場合、アルコールが配合されたウェットティッシュというものもありますので、見つけられるといいかなと思います。だいぶ市場にも出てきていますよ。
また、災害時には、アルコールが入っていない赤ちゃんのおしりふきが役立つと言われています。
アルコールはやっぱり手が荒れます。
体をちょっと拭いたりするような時のために、肌に優しいものを持っていけるようにしてくださいね。
あと、石鹸・ハンドソープ。
別に「薬用」と書いていなくても、新型コロナウイルス対策としてきちんと効果があるという評価が出ていますので、普通の石鹸で大丈夫です。
固形石鹸をジップロックなどの袋に小分けして、1人1個持っていっていただくようにすれば、衛生状態が保ちやすくなります。何より持ち運びやすいですよね。
体温計で密を避ける?
その他、体温計も大事です。
今流行っている非接触型の体温計。
ありますね。おでこに近づけると、ピッと体温が表示されるというようなもの。
これもちょっと前までは、インターネット上でもなかなか見つけられなかったんですが、最近2,000円台位でもね、出てきていたりしているんです!
非接触型でなくても、体温計を持っていったらいいよーと言われています。
何故かというと、避難所・避難場所の受付では体温測るようになってるんですが、そこがすごく行列を作ってしまうんですね。
そうするとやっぱり「密」になっちゃったりとか…。
なかなか避難所の中に入りたくても入れないというのは、ストレスになりますよね。
体温計を自分で持っていくと、いろいろ役立つと思います。
床からの感染に注意!
室内履きも大事。
新型コロナウイルスが床にあったとして、素足で歩き回り、感染拡大に繋がったら困りますよね。
避難の際はスリッパなど室内履きを用意してください。
よく、ホテルの備品にある、使い捨てのスリッパのようなものがまとめ買いできます。
値段も1組数十円みたいな、手ごろな値段で売られているので、準備しておくといいですね。
これもあると便利
乾きやすいタオルも必要なんですが、できればペーパータオル類も多めにあれば安心です。
今月よりレジ袋が有料化されたことがあって、手に入りにくくなってきましたが、レジ袋も欲しいですね。
やはり、新型コロナウイルスの感染が怖いので、ゴミを入れて個別に捨てられるように、レジ袋を持っていていただければと思います。
レジ袋じゃなくてもゴミ袋でも大丈夫です。
あとは、避難所内を皆さんご自身で掃除していただいたりする可能性も出てくるので、使い捨て手袋も持っていったほうがいいです。
ここまでご紹介したものは、新型コロナウイルス対策として、新しく持っていったほうがいいと言われるものです。
もちろん従来通り、携帯トイレなどは当然持っていっていただくのが大切です。
水や食料も準備いただいていると思いますが、以前より手を洗うことが増えていますので、水も少し多めに持っていくことを考えてください。
高齢者の方はこれも
他にも、例えば高齢者の方は
・めがね(眼鏡)
・いれば(入れ歯)
・くすり(薬)
これらは重要です。
頭文字を取って、メイクと覚えていただくとわかりやすいですね。
尿漏れパッドについても。これは男性用、女性用とあります。
ここは忘れがちです。用意しておいてください。
あなたからのメッセージをお待ちしています!
今回は新型コロナウィルスの時期に避難場所に持っていったらいいものについてお伝えいたしました。
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