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あんどうりすの防災四季だより 24年1月21日(再放送1/28) 『災害時のブロック塀対策や寒さ対策』

りす) 1月1日に起こった、能登半島地震
まだまだ被害が続いていること、報道も続いていることに胸を痛めている方も多くいらっしゃることと思います。

被災地に入った方たちから頂いた声もありますので、少しご紹介していきたいと思います。

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのは、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

放送音源

文字情報

ブロック塀対策をしましょう

この地震で多くの家屋が倒壊していますね。
その中で意外と声が届いていない、報道でもあまり見ることがないかもしれないものとして、ブロック塀があります。
大阪北部地震でも、ブロック塀が倒壊して、小学生の方の命が失われましたね。
熊本地震でも29歳の方が亡くなっています。

地震が起こると、震度5ぐらいでも倒壊しやすいブロック塀。
今回の地震でも、実はたくさん大きな揺れがなくて、家は倒壊していないところでも、多くブロック塀が倒れている。
ブロック塀が倒れたことにより、津波から逃げられない。
それから別の火事から逃げられない。
そういったこともあったんじゃないかというお話を、現地に行った方からもお聞きしています。

このブロック塀については対策として、
最新の調査の仕方というのがあり、土木学会で賞をもらったりしてるんです。
どういうことかというと
昔はブロック塀、透かしがないかとか、歪んでないかとか、高さが高すぎるんじゃないか、鉄筋が入ってるかどうか。
というものを目視、目で見たり、叩いてみたり、磁石を近づけて鉄筋あるか見たり、そういう調査をしないと分かりませんでした。

でも今はiPadやiPhoneについてるカメラがあるんですね。その新しいiPhoneやiPadにあるカメラで、走りながらでも、自転車で走りながら、もちろん手で持ちながらでも、「点群データ」というものが撮影できるんです。
点々の点描 みたいな絵が描けるような写真が撮れるんです。
その写真を車で走りながらでもいいので、ばーっとブロック塀を撮っていくと、立体的なデータ化できるんです。
そうすると写真に撮っただけで、そのブロック塀の歪みとか高さとか、そういったデータを一瞬で計測できてしまう。
そういう技術がもうあります。

これから来る地震のことを考えると、ゆっくり1つずつ調べて直そうかと言っている時間がもうないので、こういう技術を使っていけるといいなと思いました。

災害時の寒さ対策について

また、今回の地震は、とても寒い時期でしたよね。
だから私もテレビ出演などでお話しする機会がありました。

NHKニュース:寒さ対策・乳幼児連れた避難で重要なことは 防災ガイドに聞くhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240108/k10014314181000.html

災害時の寒さ対策への関心とても高いです
いつもお話ししてるのは、
濡れると気化熱で体温が下がるから、レインウェアなど濡れないようなものを着ましょうねということ。

それから、例えばラップを体に巻いてしまったりするとあったかくはなるけど、汗をかいてしまうと気化熱で逆に体温が下がってしまうよ
だから汗をかいたら着替えないといけない。という話をしています。

また風が吹くと、風速1mで体感温度 1度下がります。
避難所などでは風が吹きやすいです。
窓を閉めていても、窓の冷気、冷たくなった窓から下に向かって、そして床を這うように走るような風が起こってしまいます。
だから避難所に毛布があって、毛布を上に来ても風で寒くなります。

もう1つアウトドアで大事なのは、空気を蓄える
「動かない空気層」が自然界最強の断熱材になるので、動かない空気を作ることが寒さ対策で大事になります。

「下からの冷気があったらいけない」と、今回の地震からだいぶ言われるようになりました。
伝導によって接触していることで、冷たいものに触れていると本当にどんどん体温が下がります。
だからアウトドアでは下に必ず断熱マットを敷いたりします。

動かない空気層を作るために、部屋の中に敢えて小さなテントなどを張ることもあります。
空間を小さくすればいいので、例えば寒い時には
せめて頭だけでも、足だけでも 、段ボールの中に突っ込んでいただくと暖かいですし、明るい避難所の目隠しになったりする。
そんなお話をしましたけれど、これは、その場でする対策。
ギリギリの時は仕方がないですが、その場の対策はその場所しのぎでしかないんです。

お家を暖かくするのは断熱リフォームなどしていただくのが一番です。
長野県では中学生が学校を断熱リフォームしていました。
そうするとそこが避難所になった時にも、床で寝ても寒くないことになります。

その場しのぎでない、事前の対策とっていければと思います。

※こちらもご参考にしてください。
 Yahooエキスパート あんどうりすさんの防災コラム一覧
https://news.yahoo.co.jp/expert/authors/andorisu

yahooエクキスパート寒さ対策の記事より

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岩崎通信機株式会社 
https://www.iwatsu.co.jp/  

 

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