りす)
本日も気象庁東京管区気象台 地震火山課 地震津波防災官の
百合本 岳さんにお越しいただいています。
百合本さん、今週もよろしくお願いします。
百合本さん)
はい、よろしくお願いいたします。
東京管区気象台
https://www.data.jma.go.jp/tokyo/
りす)
関東地方の南部(多摩地区も含めて)は、実は地震がよくある場所
ということが前回のお話の中でわかったのですが。
詳しくお聞きしてもいいでしょうか。
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
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文字情報
関東地方南部の地震について
百合本さん)
地球の表面って大きな岩盤。板状の岩盤で覆われているわけですね。
それぞれの岩盤が、それぞれの好きな方向にというか、いろんな方向に動いておりましてプレート同士でそれらが接する場所っていうのは大きな力がかかっております。
その力に耐えきれなくなった時に岩盤がずれて地震となるわけですね。
日本付近というのはそれらのプレートがひしめき合っているわけです。
その中でも特に関東地方南部においては陸のプレートの下に、海のプレートが2枚沈み込んでおりまして、非常 に複雑な構造となっております。
なのでいろんなタイプの地震が起きやすいという構造となっています。
りす)
3つ重なってるのがトリプルジャンクションと言われる世界でも珍しい場所ってお聞きしたことがあるんですけれども、珍しくても嬉しくないなみたいな。
そんな珍しく重なってしまってる場所っていうことなんですね。
しかも都市部だと上にいろんな構造物が立ってしまって、中の事ってすぐ調べられるわけじゃないですよね。
百合本さん)
特に関東平野は厚い堆積物に覆われておりますので、その堆積物がすごく揺れやすいといいますか、揺れを増幅しやすい構造となっております。
なので、その上に乗っかっている建物は揺れやすい状態となっています。
りす)
揺れやすいのに、その中の具体的な調査とかもできない状態で。
百合本さん)
そうですね、進んでいないわけじゃないんですけれども、全てを調べるわけにいかないというのが正しいかと思います。
りす)
なるほど、だから地震がやっぱり起きやすい。
そして断層もたくさんあるって言う。
百合本さん)
そうですね、多摩地区ですと立川断層が有名なんです。
りす)
それらの断層の調査っていうのも、やっぱり深いところにあったりして調べにくいっていうような場所なんでしょうか。
百合本さん)
地表に出ているものであれば、調べることはできるんですけれども。
断層のすべてが地表に出てるわけではない。開発が進んだりして埋まってしまってるものもありますし、必ずしも残ってるわけではないので。
りす)
なるほど、じゃあ立川断層は立川断層って名前がついてて地表面に出て分かってるけど。
阪神淡路大震災なんかは知られてなかった断層というようなこともありましたし。
百合本さん)
そうですね、今まで知られていなかった断層が動くこともあります。
りす)
地震が起こってから断層だったなっていうこともあるということで、関東の下にはまだ分からない断層もないわけではない。
まぁ、気象庁さんは、はっきり言えないみたいなのあるかもしれませんが。そういうこともあるっていうことですか。
百合本さん)
ありうると思います。
りす)
怖いですね。
百合本さん)
それらの断層は動くサイクルがすごい長い。
1000年に1回とかもっと長いサイクルで動いたりもしますので、全く我々人類が気づかないまま終わってしまうこともありますので。
りす)
気づかないままだったらいいけど、ちょうどその1000年目に当たってしまって、古文書では出てこなかったけど、地震ということもあるってことですね。
恐ろしいですね、地震の巣っていうことは。
で、今年は関東大震災100年っていうことなので、振り返る機会も多いと思うんですけれども。
関東大震災はどんな地震だったんですか。
関東大震災について
百合本さん)
日本付近は陸のプレートの下に、海のプレートが潜り込んでいるのですが、ちょうどそれが関東地方の南の相模湾の方で潜り込んではいるんですけれども…。
そこの潜り込んでいる境目で起こった地震でして、非常に規模の大きな地震でした。
りす)
なんか、神奈川のほうで起こると「ここら辺、揺れないんじゃないの」みたいに「神奈川の地震じゃないの」みたいに思いがちですが、大きな地震になるとやっぱりきちゃう。
百合本さん)
はい揺れます。
りす)
そのあとの余震も結構あった地震なんですよね。
百合本さん)
そうですね、余震も多かったです。
りす)
関東大震災ってなんか、1個ガーンって来たみたいなイメージなんですけど。そうじゃない。
百合本さん)
その後に2つ同じような規模の地震が起きてます、3つ連続といいますか、残 ってる地震ではあったんですよね。
りす)
そうなんですね。あの火事のイメージがやっぱり関東大震災って強いんですけれども、火事以外にも地震だけでも相当強力だったと。
百合本さん)
しかも、あまり知られてはいないところではあるんですけれども、海の方で起こった地震であるので津波も起こっているんですよね。
津波の被害も実際ありましたので。
りす)
そうだったんですね、意外と知られていない 関東大震災。
100年目の今年話題になってますけど、ずっとなんか誰も話題にしてなかったじゃないかと思ったりするんですけども。本当に人って忘れちゃうんだなと。
百合本さん)
そうですね。なので今回ちょうど関東大震災が100年ですので、これを機に皆様が防災意識を高めていただけたらと思っております。
りす)
何か気象庁、大々的にイベントとかで、夏に展示が東京都庁であるとお聞きしたんですが。
百合本さん)
東京都庁でイベントと言いますか、ブースみたいな感じで展示を考えております。
りす)
どんな展示があるんですか。
百合本さん)
関東大震災についてのパネル展示ですね。どのような地震だったのか。
どれだけ被害があったのか、といったことを展示しております。
日時:7/10日(月)~21(金)
午前10時00分~午後5時00分(土曜、日曜、祝日除く)
場所:東京都庁第二本庁舎1階正面入り口左側
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/06/01/12.html
りす)
それから9月17日18日の防災国体でも関東大震災100年ということで、何か発表されたり展示されたりってことがあるんですね。
本日は気象庁東京管区 地震火山課の地震津波防災官の百合本 岳さんにお越しいただきました。
百合本さん、どうもありがとうございました。
百合本さん)
ありがとうございました。
東京管区気象台
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あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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