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あんどうりすの防災四季だより 22年11/20(再放送11/27)群衆雪崩や将棋倒しなど群衆の事故について

りす)今回は、群衆雪崩や将棋倒しなど群衆の事故についてお話ししたいと思っています。

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

放送音源

文字情報

群衆事故 とは?

梨泰院のハロウィンの惨事に心を痛めてる人も多くいらっしゃる事と思います
その惨事の原因と考えられているのが群衆事故です。
同じような事故が都市部で震度6弱以上の地震が起こった時も発生するといわれています。
東京都一斉帰宅抑制ということで調べていただくと
「あなたのために、帰らない」72時間一斉帰宅抑制というようなサイトが出てきます。
動画もあります。
https://m.youtube.com/watch?v=rS26bXGR-yo

72時間の間、どうして慌てて家に帰ってはいけないのかということについて。
一つは多くの人が一斉に帰宅してしまうと電車も止まってますので道路に人は溢れてきます。
そうすると救急車両の通行を妨げてしまうので、人命救助のデッドラインの「72時間以内」に救助に向かえないことになってしまいます。

それで助けられなくなってしまう命は、「あなたの家族かもしれない」ということで72時間一斉帰宅抑制ということがいわれています。

もう一つの理由が帰宅中に二次災害・二次被害にあってしまうということで、そのうちの一つに群衆雪崩などの事故に巻き込まれてしまうことが心配されています。
2001年に明石市の花火大会の歩道橋で11名の方が命を失いました。
この時の事故の報告書というものの中に群衆雪崩と将棋倒しの違いがわかりやすく書かれています。

将棋倒しと群衆雪崩の違い

将棋倒しというのは後ろからバタバタバタと一直線に倒れてくるということがあるので、1m四方に3人から5人ぐらいでもどんどん後ろから下敷きになって行ってしまうので、発生すると一度に多くの方が亡くなってしまうことがあります。

過去にも新潟県の弥彦神社という所で元旦に餅まきをしていた所に集まってきた人たちが階段の上から倒れていき、124名がお亡くなりになっています。

これに対して群衆雪崩というのは、先ほどの明石の歩道橋の事故であったように1m四方に10人以上の人が密集してくるっていう状況で発生します。
必ずしも後ろから前にバタバタと倒れるわけではなくて特徴的なのは人と人が押し合いになることです。
この事故調査をしたのがちょうど私の大学院、兵庫県立大学の減災復興政策研究科の前学長である室崎益輝先生なんですけれども、その先生がおっしゃってたのは肋骨と肋骨がぶつかってギシギシと音がするぐらいの強い密集状態で、実験でやろうとしても人が多すぎてちょっと実験では危険すぎてできないというレベルの密集状態だということです。
そのような密集状態の中に背の低い人とか体の弱い人などがいる時に転倒しても転倒しなくてもそこにエアポケットのような隙間ができてしまうんですね。
同じような体の人達がぶつかり合っても必ずしも群衆雪崩起こるわけじゃないんですが、隙間ができてしまうとその不均等な所に向かって一気に崩れかかるというような現象が起こります
これが群衆雪崩と言われるものです。

群衆雪崩だけだといっぺんにたくさんの人が亡くなるわけじゃないんですが、梨泰院の事故の場合、群衆雪崩に将棋倒しが一緒に起こった可能性、または群衆雪崩が多発したということも考えられているようです。

明石の事故の場合には事故報告書の中には人と人との圧力で歪んでしまった鉄筋っていうものが写っていたりします。
一人当たり最大540キロもの力を受けていたと言われています!
当時の子供達とか高齢の方とかが亡くなっていたりするので、そんなところに連れて行くのは行く方が悪いんじゃないかっていう声もあったそうです。
しかし事故報告書でまとめられてわかったことは、警備の誘導に問題があった。
それから事前のマニュアルというものも前回も大丈夫だったから大丈夫だろうという油断があったこと。
それから広い道から狭い道に急に行くと人が渋滞してしまうのは当たり前ですよね。
設計上の問題そういう道を使わせないというようなことが必要だったのではということが書かれています。

梨泰院も明石も弥彦神社も胸が痛くなる事故ですが、大地震のときも起こりうることとして一斉帰宅抑制、72時間は帰らないことも覚えておいてください。



あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/


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