りす)今回は、岩手県北上市の北良株式会社 代表取締役の
笠井健さんにお越しいただいています。笠井さん宜しくお願いします。
笠井さん)よろしくお願いします。
りす)
笠井さんの会社は、第17回企業フィランソロピー大賞というものまで取られた会社です。 一体どういう会社なのか、そしてその賞を受賞する時…とても大きな賞なのですが、実は偽物だと思われた…というエピソードなどお聞かせいただけますでしょうか?
笠井さん)
はい、ありがとうございます。
北良株式会社
https://www.hokuryo.biz/
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
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文字情報
北良株式会社 について
笠井さん)
私どもの会社は岩手県のほぼ中央部に位置する北上市というところにありまして、事業自体は岩手県全域で行なっている、いわゆる「ガス会社」なんですね。
ガスと言っても、家庭で使われるものもあれば産業用、工場で使われるものですとか。
それから病院で使う医療のガス。酸素とか麻酔とかですね。
それから病院から退院した患者さんを自宅でケアする在宅の医療、こういった仕事を地域密着で行なっているという会社になります。
岩手県なので東日本大震災の大きな被害を受けまして…。
その際も、岩手県内の病院ですとか、それから患者さんの支援を災害直後から行なっていました。
そういった医療を支える活動と、3.11を経験して今後次に来る災害に備えて様々な災害支援の機器ですとかを開発したり、人の教育を行ったり、いろんなパートナーを作っていって、地域を災害に強くしようといった活動等を、毎年毎年の継続をしてきたんですよね。
そういった経験が『フィランソロピー大賞』という、社会貢献の日本で一番大きな賞だと思うんですけども、受賞させていただいたんですが…。
そもそもこの賞に私ども申し込んだ覚えがなくてですね、どうも事務局の方でこういった活動を見ていてくれて推薦してくれたようだったのですが、こういったご時世ですので…。
会社に「最終選考の審査があります」なんて電話がかかってきたんですけども、なんかちょっと怪しいなと思ったので「間に合ってます」ということで最初断ってたら、まあ何回もかかってきまして、「本当なんです」と。
ホームページ見てくださいみたいなことを言われるんですが、「このホームページも今時俺でも作れるな」なんて思いながら断ってたら、その審査の本物の共同通信の社長さんがいらっしゃって、そこで初めて「あ、本当なんだ」って気づいた次第でですね。
・第17回企業フィランソロピー大賞
https://www.philanthropy.or.jp/award/17/
いろんな大手企業さんの社会貢献も素晴らしいんですけれども、その中でも非常にリアルというか、実際の熊本地震ですとか西日本豪雨ですとか、他の災害の支援にも行っていまして、そういった現場での活動が評価されたのかなという風に思っております。
自分たちがいつでも動かせるような発電機ですとか。
それからガソリンだけではなくてLPガスも使えるような複数の燃料を使えるような車両を普段から装備してたりとか…。
そういったことを毎月1回ですね、防災の監査があるんですけども、こういったチェックを重ねて足りない部分は毎月毎月改善をしたりしてですね、色々と装備を充実させていく中で…。
例えば熊本地震であればかなりの長距離を走れる車を岩手県の方から要請を受けて出動したりとか。
それから西日本豪雨であれば水の再生装置というものを、東京にあるベンチャー企業の「WOTA」さんというところが作ってくれたんですけれども、そこの開発の支援に関わったり、かなり初期の頃からですね、水がないところでも繰り返し手を洗えるとか、上下水道が壊れてしまった地域でもあの100リッターの水さえあれば100人シャワーを浴びれるといったものを一緒に作ったりしながらですね、これを現地に持ち込んで電気から衛生面から様々な医療の面まで支援できる、そういった取り組みを重ねてきたっていう感じですね。
多くの協力者のもと支援に入りました。
社用車の大半が、
LPガスとガソリンで走る車無給油で3000km走る
災害支援車両の開発
りす)
車はハイブリッドカーで、ガスでも動くという形にされたんですよね。
笠井さん)
そうですね。通常ハイブリッドカーはガソリンと電気で走る形になると思うんですけど、これに家庭で使われているような LP ガスのタンクをさらに積んで。
エンジンは1つなんですけど燃料のタンクは2つになって、それをコンピューターで切り替えながら走ります。
ガソリンは結構手に入りにくくなるんですよね、災害時は。
また、LPガスは災害に強いエネルギーということで災害時にも各県で充填できる中核充填所という所があるので、どの県に支援に行ってもあの燃料の確保ができるということでこういった改造も行なっています。
ガスは災害時に何故強いのか
りす)
ハイブリッドカーにガスまで搭載したとのことですが、なぜガスは災害時に強いんでしょうか?
笠井さん)
はい、東京にお住まいの方は都市ガスを使っているのでガス管が破綻したら供給できないじゃないかと思うんですけど、やっぱり地方だとプロパンガスっていうボンベが家に初めからついてますので、これをそのまま使えるっていうところが大きいです。また電気の弱点は、貯めておくことができないってことなんです。
電池とかありますけどもあれも効率が半分以下になってしまいますし、ずっと電気を貯めておくというのは難しいのですが。
それに比べるとガスというのは、電気の次にお湯を作ったり暖房したり、発電機で電気を起こすこともできるので、電気の次に幅の広いエネルギーなんですよね。
そして、そういう風にLP ガス車の改造をすれば、車を走らせることもできる。
そういった形で、用途がすごく広いということ。
ずっと貯めておける、燃料は腐らない。
これが油とかとの明らかな違いなんですよね。
りす)
なるほど、知らなかったです。
ガスは意外に凄くて長く持つっていうことですよね。
ということでまだまだお話聞きたいところなんですけれども
引き続き来週も笠井社長にお話を聞きしたいと思っています。
本日はありがとうございました。
笠井さん)
ありがとうございました。
北良株式会社
https://www.hokuryo.biz/
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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