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あんどうりすの防災四季だより 22年6/19(再放送6/26)コミュニティFMの役割について ゲスト:兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授 澤田雅浩先生

りす)
今回は兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授の澤田雅浩先生にお越しいただいています。澤田先生よろしくお願いします。
澤田先生)
よろしくおねがいします。


あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

放送音源

文字情報

コミュニティFMの役割について

りす)
澤田先生は「被災地とコミュニティラジオ」について詳しいとお聞きしているので、コミュニティFMの役割についてお話しいただけますでしょうか?

澤田先生)
2004年新潟中越地震が起きた時に、私も被災地でもある新潟県長岡市にある大学に勤めていたんです。
地震の揺れそのものは自宅のアパートで経験をしましたし、その後は避難所の支援からずっと10年以上地域の復興支援みたいなことをさせて頂いていました。

2004年っていうのはまだスマホを使ってメールをやり取りするっていうよりも携帯持ってる人が半分ぐらいしかいない状態でした。
加えて10月23日は土曜日だったけど、夕方ですぐ暗くなって停電もしてすぐ暗くなって、みんなもどうしていいかよくわからない、避難所に行っても建物が揺れるから怖いということで、結構車で避難されている人も多かったです。
それが車中泊の多さにつながったんですけれども、その時の情報源としてすごく頼りになったのがラジオだったんです。

新潟の長岡ってところは震災の前からコミュニティFM 「FM長岡」が放送されていてそこに周波数を合わせると、ちゃんと放送が続いていたのでどんどん入ってくる情報が「ここがこう、あそこがあそこで、あそこは水道が止まっているらしいです」みたいなことを繰り返し繰り返しパーソナリティさんが放送されていたんですね。
FMながおか http://www.fmnagaoka.com/

一方で全国放送のラジオだと「中越地方で大きな地震があったらしいです。」みたいな、外から見た時の被災地がどういう状態かってことは分かるんですけど、我々としては自分のいる場所の周辺がどうなってるかっていうことを知りたい時に、本当に被災者にとってかゆいところに手が届く情報を発信し続けてくれるのはとても意義があったなと当時を思い出しながら考えます。

そういう地元密着のメディアがあるということは災害時の安心材料になるなと今でも思います。

りす)
具体的にはお水の情報であるとか、避難所に何か物資が配られるとかそういった情報が重宝された感じなんでしょうか?

澤田先生)
それは二日・三日目はそうなんですけど、当日や次の日とかは道路の陥没やマンホールの打ち上げがすごく合って、通れる道と通れない道がどうなってるのかわからなかったんですね。
通った人が連絡をして、あそこの道マンホールが打ちあがっていて道の真ん中でぶつかるから気をつけてくださいみたいなそういう情報も結構重宝したように記憶してます。

りす)
ラジオで「どこどこのマンホールが…」っていうのは、コミュニティラジオならではですね。

澤田先生)
そうですね、パーソナリティの方は地元の地形とか道路とか大体分かっているので「あそこら辺」っていう風な感覚を市民の方と共有してるんじゃないかと思うんですけど、そういうところもあったんじゃないかと思います。

りす)
被災した後にコミュニティラジオが大事だということで開設されるような地域もあったりしましたもんね。

澤田先生)
そうですよね。東北なんかでも災害の後に「臨時災害放送局」みたいなものを開設されたりしますけど、やはり直後の混乱したときに、いわゆる全国メディアとか県内全域を圏域としているメディアよりもう少し小さいメディアがあったというのはすごくよかったと思います。
2007年の中越沖地震というのがあったんですけれども、その時も街のコミュニティ放送局が市の防災行政無線をそのまま流して、その無線が聞こえない方々にもその情報が届いたなんて話もあって、そんなことができるのもメディアの持つ力だなと感じます。

りす)
今はスマホで情報をとれますが、スマホの電波が通じないって言うの時にはコミュニティ FM とかそういうものが役に立つんですが、スマホが通じてる状況でもコミュニティFM って聴かれる可能性はあると思いますか?

澤田先生)
災害情報だけを欲してるわけではなくて、普段から馴染みのメディア、普段聴いているラジオからお見舞いの声だとか、パーソナリティさんにいろんなメッセージをもらうっていうのは本当に被災地の安心材料になるケースもあるので、ぜひ普段からこういったコミュニティ FM も耳を傾けておくってすごく重要だなと思います。

りす)
本日は兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の澤田雅浩さんに災害時のFMコミュニティラジオの役割についてお聞きしました。
ありがとうございました。

澤田先生)
どうもありがとうございました 。




あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/


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