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あんどうりすの防災四季だより 22年6/5(再放送6/12)ゲスト:日本ライフセービング協会副理事長 松本貴行さん

りす)
今回は、日本ライフセービング協会副理事長松本貴行さんにお越しいただいています。
松本さんよろしくお願いします。

松本さん)
よろしくお願いします。

松本さんにはリモートでお話いただきました。

りす)
私、つい松本先生と呼んでしまうんですが、成城学園で体育の先生もやってらっしゃって、そして日本ライフセービング協会で副理事長もされているということで、森遊び、プール遊び、川遊びのプロ中のプロの松本先生なんですが…。
まずライフセービング協会とはどんなことをされてるんでしょうか?

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

放送音源

文字情報

ライフセービング協会 について

松本さん)
ライフセービング協会はライフセーバーの育成をし、各海水浴場にライフセーバーを配置してお客様の安全に努め、いざという時には救助するという風な活動をしております。
現在222か所の海岸で活動を行っています。
222カ所って言うと多いと思われるかもしれませんけども、全国には1200ヶ所の海水浴場がありますので、まだその2割にも満たない数の配置ということになります。
そこの配置の中でもワンシーズンに心肺蘇生が必要になってくる溺水事故というのは20件から30件だったり…。
救助が必要なの溺水事故は2000件から3000件生じておりますので、こういった数というのは公的救助機関の統計には含まれないというような所から、そこの2000件3000件がライフセーバーによって事故を未然に防げたと。
こういう風なところの部分になりますので…
やはりライフセーバーが「救う」というよりは、「守る」ということに一番重きを置いているというようなところですね。
たくさん救助したライフセーバーが一番素晴らしいことではなくて「一番事故を未然に防げたライフセーバーが素晴らしいんだ」というような価値基準の中でライフセーバーの育成を行っております。

りす)
未然に防ぐためのスキルとして、海、川、そしてプールについて対策のホームページといいますか、勉強できるサイト、文部科学省やスポーツ庁などでも紹介されている「eライフセービング」というサイトがあり、これはご家庭でも使えるし学校の先生でも使っていただけるものになっていますが、どんなものなんでしょうか?

e-Lifesavingのサイトについて≫

松本さん)
ライフセーバーが海水浴場で事故を未然に防ぐさらに一歩前にですね、そこに来る国民の方たちが、事前に水辺の安全というものを学べるという風なサイトを制作いたしました。

そこでは水辺の事故防止の心構えですとか、安全のための知識・技能をというものを、親子で、あるいは学校でという風なところで楽しく学びあえるサイトになっております。

e-lifesaving サイト
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/

e-lifesaving サイトより


小学校中学校の学習指導要領に沿い、水泳運動の心得や安全確保につながる運動、それから水泳や水辺の事故防止に関する心得などの実践的理解につながる構成になっています。
なので、学校の先生がいつでも授業に導入できる仕組みになっているというところで、「どんどん活用いただきたいなと思っているサイトです」。

ダウンロードして印刷して活用できます!
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/assets/pdf/home/guide.pdf

りす)
クイズ形式になっていて海の中でどこが危ない場所か、例えばビールを飲んでいる人とか。答えられるようになっていたり、それから離岸流が起きそうな場所が分かるようになっていたり、あらかじめプリントアウトをしてワークシートというものもパッケージに入っていたり、動画もあって動画を見ながら「途中で止めて子供と一緒に考える時間です」みたいな指示まであるわかりやすいサイトになっていますよね。

松本さん)
はい。もう全て言っていただいてありがとうございます(笑)。
本当にその通りで、その中でも昨今新たなコンテンツとして入れたのは…
海や川やプールのそれぞれの専門家が、国民の方がその場所に行く前に心の備えとして、 あるいは準備するものとして望ましいものはなにか?とか。
行ったときにどういったことに気をつけなきゃいけないか
とか… もっと言えば水辺の楽しさっていうものを、そもそもちゃんと発信したいんですね。

危ないよってことだけじゃなくて
そういうことをしっかりと伝えていただけるような動画も収めてありますので、お子様と一緒に楽しく学べるかなと思います。

海に行くときに気をつけること

りす)
例えば海に今から行こうと思った時に準備しておいたらいいものとか、心構えをお伝えいただけますでしょうか?

松本さん)
もうまさにこの「eライフセービング」をやってから行こうね!というのがまず一つですね。
あとはライフジャケットの着用ですね。
お子様だけライフジャケット着れば良いということではなくて、やはりこれも親子でライフジャケット着ることで、余裕を持って楽しく活動の幅も広がると思います。
是非夏を楽しんでほしいと思っています。

e-lifesaving サイト より

りす)
ありがとうございます。
海でも川でも「ライフジャケットは常識」という風になってきているんですね。

松本さん)
そうですね、いろいろなところで安価で手に入るようになっていますし、もう一家に一人一着という時代もそう遠くないんじゃないかなという風に思っています。


りす)
最後に松本先生が感じる海の楽しさ、魅力について語っていただけますでしょうか?

松本さん)
はい。海は本当に無限の体験活動、そして笑顔、そして心身のリフレッシュというところで、私も教員をやっていますが、自然に勝るものはないんです。
100人の教師に勝る、という風なところで、ぜひたくさんの海の表情に出会って欲しいですし、それを分かち合う親子や友人、そういった関係性を海を通じて気づいて欲しいなという風に思います。

りす)
はい!松本先生とても海の魅力に溢れるお話ありがとうございました。
本日は日本ライフセービング協会副理事長、そして成城学園の体育の先生でもある松本貴行さんにお越しいただきました。松本先生どうもありがとうございました。
松本さん)
ありがとうございました。




あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/


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