りす)
本日は番組のスポンサーでもある株式会社デコス企画部長 田所憲一さんにお越しいただいています、田所さんよろしくお願いします。
田所さん)
『新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材』の株式会社デコス、田所です。よろしくお願いします。
りす)
よろしくお願いします。
株式会社デコス
https://www.decos.co.jp/
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
脱炭素とは
りす)
新聞紙をリサイクルした断熱材っていうことで、セルロースファイバー断熱材ってことなんですけれども、その断熱材を使った家というのが、普段から過ごしやすく、お家にいても寒くなく、暑くなく、そして災害時に電気代のかからない、普段も電気代がかからないっていうことで、脱炭素に役立つと言われているんですが、そもそも脱炭素って何でしょう?
田所さん)
CO2とかの温室効果ガスの排出を防ぐために、石炭石油とかですね化石燃料って呼ばれるものから脱却すること、これを「脱炭素」と呼んでいます。
地球温暖化で異常気象が起こると、様々な災害が発生してしまいますのでそれを防いでかなきゃいけない。
例えば取り組みの一つとして…
「車をガソリン車から電気自動車に変える」とか、「家に太陽光発電を乗せる」という取り組みも「脱炭素」の取り組みになります。
りす)
今、建築業界で「脱炭素」っていうことが注目されてるって事なんですが、どういったことなんでしょうか?
田所さん)
考え方なんですけれども…
まず種類で言うと、「住宅」と「非住宅」というものに分かれます。
非住宅っていうのはビルとか倉庫とか学校とかですね。
構造の話もあって、「木造」ですとか「鉄骨造」、「鉄筋コンクリート造」という風に分かれます。
あとは数の話でいうと「新築」ですとか「既存」っていう風に分かれます。
もう一つ時間で考えると「イニシャル」と「ランニング」という考え方に変わります。「イニシャル」は建てる時、「ランニング」は「建ててから」という話になります。
お金と一緒なんですけどCO2の話をするときにも、 「イニシャル」と「ランニング」という 風に分かれると。CO2っていうのは見えない、二酸化炭素は見えないので計算してみないとわからないということになります。
りす)
建築業界でも注目されているという事なんですけれども、二酸化炭素を固定する木材ってどういう意味なんでしょう?
田所さん)
先程言いました「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の材料で CO2 排出量というの計算すると、木造1とすると鉄骨造が2で鉄筋コンクリート造というのが2.5倍、CO2が発生するという風に言われています。
そもそも何で木材、木造がいいかという話になるんですが、これは小学校で習う「光合成」の話です。
CO2 と太陽光と水があればですね、木は光合成を行って酸素を出すということができると。そういった材料です。
その木なんですが、燃やさない限りCO2を吸ったままで固定されるんですね。
この性質が非常に脱炭素に向いているという話になります。
木なんですけど、そもそも何でできているかって言うと「セルロース」と「ヘミセルロース」と、あと「リグニン」、この三つで出来ています。
うちはセルロースファイバーと言っているんですけれども、元々木からできています。
簡単に言うと鉄筋コンクリートの建物と似たような感じになっていまして、セルロースが鉄筋ですね、ヘミセルロースというのが鉄筋と鉄筋をつなぐ針金ですね、リグニンというのがコンクリートの役割になっています。
大体、木の重さの半分が炭素という風に言われています。
そういった点から非常に脱炭素に適した材料に入れると思います。
りす)
固定している炭素の量が重要というのを簡単に説明していただけますか?
田所さん)
大体ですね日本の木の家の木材の使用量は一戸あたり20㎥(立米)から30㎥(立米)って言われてるんですけど、平均で25 ㎥(立米) で計算したら一戸あたりですね、約4トンぐらいの炭素を固定します。
これですね計算式があるんですが CO2に換算すると、家一戸あたり約14トンを木材で固定するということになります。
視点を変えて言うとですね、木の家を建てる施主さんというのは環境に優しい家を建てているので地球環境に貢献してるという風に言えると思います。
りす)
木の家を建てると、それだけで脱炭素にもなり、環境にも貢献している、しかもそういった断熱材を使っていくっていうことで、普段から過ごしやすい、それから電気も使わないとかそういったこともプラスになってくるっていうことなんですよね。
次回はカーボンニュートラルとかそういったことについても説明してくださるということなんですが、デコスさんの断熱材の良さっていうのも一言ここでお話しいただけますか。
田所さん)
簡単に言うとですね、木の家には、木からできている断熱材を使っていただくと非常に相性が良いということが言えると思います。
脱炭素にも向いてると思います。
りす)
本日は株式会社デコス企画部長の田所さんにお話をお聞きいたしました。
田所さんどうもありがとうございました。
田所さん)
ありがとうございました。
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