あんどうりすの防災四季だより 22年1/2日（再放送1/9）ゲスト：一般社団法人スマートサプライビジョンかもんまゆさん

りす）
2021年12月21日に、日本海溝千島海溝沿いで巨大地震が起きた場合の被害想定が、内閣府の有識者会議から公表されたこと皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか？
北海道や東北沿岸での津波被害が「東日本大震災よりも甚大になること」や、「冬に被災した場合の低体温症のリスク」が検討されてました。
この番組をお聴きの中には、自分の家は津波は心配ないから大丈夫だと思ってる方もいるかもしれません。
でも例えば「津波で子供たちを助けることができなかった学校の防災のあり方」などは、どの地域の人も日頃から取り組んでおかなければいけない「教訓」が詰まっています。
なのにその学校防災、東日本大震災から10年経っても変わってないままだと言うんです。
どういうことでしょうか？！

本日は「学校防災アップデート大作戦」というプロジェクトを実施している一般社団法人スマートサプライビジョンの、かもんまゆさんにお話を聞きします。
かもんさんよろしくお願いします。

かもんさん）よろしくお願いします。
●一般社団法人スマートサプライビジョン
https://smart-supply.org/

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか？
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた！そんな時間になるはずです。

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りす）
学校防災が10年経っても変わっていないというのはどういうことなんでしょうか？

かもんさん）
2021年が東日本大震災から10年ということで、一般社団法人「スマートサプライビジョン」というところで全国の先生に向けてアンケートをとったんですね。
そうしましたらその結果がですね、なんと学校管理下で「子どもたちの命を守ることが不安だ」、「難しい」というふうなお答えをしていただいた先生がなんと74%もいらっしゃったと言うことで、「お？！」というところですよね。
あれだけのことがあって社会学変わらないのでは意味がないですし、私たちの活動の中でも子供を守るところが中心にあり、親としても「学校に行ってるんだから大丈夫だろう」というような気持ちで居るかと思うんですけれども…
先生の方はですね、本当に防災について勉強する機会もないし時間もない、忙しい。そういった中で孤独な現場の先生たちの声をたくさん頂いたというのがこのプロジェクトを立ち上げたきっかけです。

りす）
なるほど、先生方も不安に思っているのがよくわかりました。
では「大川小学校の悲劇」も伝えてらっしゃるっていうことなんですけれども、どのような形で伝えてらっしゃるんでしょうか？

かもんさん）
私自身が防災の世界に入ったのって本当に10年前の東日本大震災をきっかけになんですね。
伝えれば、未来が変えられる、知れば、行動すればっていうことに気がついて、色んな所で話をする中で…
悲劇とか奇跡とかそういうことで片付けるのではなくて、しっかり逃げることが奇跡と言われてはいけないし、そして悲劇と言って蓋を閉めてしまってはいけないというところで、全て垣根を取り払ってですね、本当はどうあれば命を守れたのかそしてこれから私たちは何をすればいいのか…。
それで実際に先生達にもですね、加わっていただいた方々に自分の学校に行って本当に小さいことでいいから…宿題が毎回出るんですけども動かしていただく。
実際にアクションしていただいてフィードバックをいただくという形で約一か月、全四回の講座をオンラインでやっております。

りす）
ありがとうございます。
そういったものの申し込みをするのにはどうすればいいのでしょうか？

かもんさん）
基本的に自分の学校の防災マニュアルとかあるいは防災訓練をどうこうという宿題になるので「学校関係者の方」に限定しています。
やっぱり先生達って失敗だとか愚痴とかなかなかいう場所がないというところで安心安全にですね、そういったことで吐き出していただくためにも、そういう場所を作るようにしています。
なので先生方限定、あるいは学校関係者限定になります。

りす）
ありがとうございます。
では学校防災アップデート大作戦の申し込みサイトについては FM西東京の方でもリンクを貼っておきたいと思います。
かもんさん、最後に何か一言ありますでしょうか？

かもんさん）
第六期が、１月の21日から始まる予定でございます。
本当に目からうろこですし、なかなか聞けることのない「奇跡や悲劇の本当の裏側」や「先生の想い」などをしっかり受け取れる講座になってますのでぜひご参加いただければ嬉しいです。
宜しくお願い致します。

りす）
本日はさんにお越し頂きましてどうもありがとうございました。