りす)
本日は弁護士で法学博士である岡本正先生にお越しいただいています。
岡本先生よろしくお願いします。
岡本先生)
はい、弁護士の岡本正です。どうぞ宜しくお願い致します。
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
りす)
岡本先生は前回もご出演いただきました。
今回、先生の「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」 という本が弘文堂から増補版ということでまた発行されました。
https://www.koubundou.co.jp/book/b593021.html
実はお金の話って災害が終わった後に、皆生き残ったら、お金の事で困ることが多いので、その時に調べるって方が多いのですが、岡本先生は災害が起こった後じゃなく起こる前に読んで知っておいて欲しいっておっしゃっていらっしゃって。
それはどうしてでしょうか?
岡本先生)
ありがとうございます。もちろんこの本にも被災した後に、初めて読んでも例えば「罹災証明書という制度がありますよ」ですとか、家が壊れても「支援金の支援がありますよ」っていうことが書いてあるのですが、実はそういう知識を災害後に手に入れようと思うと、いろんなニュースですとか行政機関もですね、もう本当に何十何百という情報を発信しますので、実はもう取捨選択ができない状況に置かれてしまうんですね。
やっぱり何よりも被害を受けてしまった方にとっては、情報を探すことも辛いということがよくあります。
ですので、今、平時の段階から「こういう助けがあるんだ」「知っておこう」と思っていただきたくて。
あくまでもこれは「防災知識の備え」として、この「被災したあなたを助けるお金と暮らしの話」という本を書きました。
りす)
「知識の備え」っていい言葉ですよね。それで近年の災害でこの制度が役に立ったっていうものの代表例として「自然災害債務整理ガイドライン」っていうものがあるということなんですけどもそれって何でしょうか?
自然災害債務整理ガイドラインとは
岡本先生)
ちょっと長い制度名ですね。
「自然災害債務整理ガイドライン」と言うのですが、この本は全部で30のお話があります。その中の11話から13話の3話分を使って解説していますが、実は借金などが元々あって、例えば住宅ローンが典型例ですけども、破産状態になってしまって、もう返せなくなってしまうということが、災害をきっかけに起こることがやはりたくさんあります。
その時に皆が皆破産して、また他の新しいことはできなくなってしまうということになるとやはり経済も落ち込んでいてしまうので、あくまでもデメリットが少ない形で、具体的には 破産してしまうと、ブラックリストは「信用情報」といって、お金が借りられなくなってしまう登録があります。
しかし、それがない形で債務整理ができてしまうという、非常に言ってしまえば「お得な制度」なのですが…この名前もちょっと難しいですよね。
「自然災害債務整理ガイドライン」ということで、なかなか広がりがなく、広がりはまだ課題なんです。
これは東日本大震災以降使われている制度なんですが、使った方々は「これ使ったおかげで仕事を続けられたよー」とか「家を失わずにすんだよ」という声が聞こえてきております。
今みたい難しい制度、災害になってから探すっていうのはやはり難しいと思いますし、思い込んでしまうとそもそも他の制度しか使えないと思ってしまいますから、ぜひ今日の段階でこのガイドラインがもしかして借金に困ったときには役立つかもしれないと。
もしかしたらその方は使えないかもしれません、その時々の要件によるんですが、まず頭の中に浮かべてほしいなと願って、ちょっと今日はこの「債務整理ガイドライン」のご紹介したいと思います。
りす)
債務整理ができるって言うのは、つまり借金とかがチャラにできるって言う事であってますか?
岡本先生)
その通りですね。事案にもよりますが、もともと持っている資産の状況においては元々の債務を、限りなく0に近づけることも可能です。
りす)
ありがとうございます。災害時だけの特別な制度が、こうのようにあるということですね。それから災害時の制度なんが、コロナの時期に応用されて役立ったということを聞いたのですが、どういうことでしょうか?
岡本先生)
はい。例えばこの「債務整理ガイドライン」も、今度はコロナの影響で借金やローンを返せない人にも応用するような制度として、弁護士たちの働きかけによって、今手続きをしている方が多いと思うんですけれども、使えるようになりました。
ですので、災害時の知恵をこうやって知っておくとですね、政府や行政にとってもコロナの対策の時に役立ったというか、そのままスライドして使うことが実現したのが昨年の終わりくらいから動きはじめました。
災害の知恵がコロナにも非常に生かされた出来事だと私は思います。
リスナープレゼントをいただきました
りす)
ありがとうございます。皆さんもぜひこの本で予め家の備えしておいていただけたらと思うんですけれども、リスナーの皆様、3名の方にプレゼントしていただけるということなんですけれども、
岡本先生本当ですか?!
岡本先生)
今回、「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」を、皆様にプレゼントさせていただこうと思いましてご提供致しました。
ぜひご応募ください。
りす)
ありがとうございます。
FM西東京のホームページにアクセスしていただけますと、こちらプレゼント応募できるようになっておりますので、こちらの本をぜひゲットしてください。
応募しても当たらなかったらご自分で入手して、「知識の備え」していただけたらと思います。
本日は弁護士、法学博士の岡本正先生にお越しいただきました。
岡本先生、どうもありがとうございました。
岡本先生)
はい。岡本でした。どうもありがとうございました。
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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