近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
りす)
本日は、立正大学で立正大学 LINKという『生きづらさを抱えた人が集まるサークル』を設立された大石怜奈さんにお越しいただいています。
大石さんは東日本大震災後の被災地に行かれてボランティアに参加されて、そして気づきがあったということなので、今日はお話を聞いてみたいと思います。
大石さんよろしくお願いします。
大石さん)
はい、よろしくお願いいたします。
詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
立正大学LINKについて
りす)
立正大学リLINKというサークルを設立されたっていうことなんですけれども、どのようなサークルなんでしょうか?
大石さん)
はい 『 LINK 』というのは、生きづらさに注目した、居場所サークルです。
『生きづらさ』というのは、特に特定の要素であったりなかったり…例えば発達障害を抱えていたり、セクシャルマイノリティ当事者だったり、浪人を経験して周りの人と年齢ととかで話題が合わなかったり…と言った色んな要素があったりなかったりする人もいる中で、生きづらさの内容を特定せず、生きづらさを抱えた人、興味がある人が集まって居場所となろうとしているサークルです。
りす)
なるほど。
何人ぐらいの人が集まっていらっしゃるんですか?
大石さん)
現在、新入生勧誘の時期で曖昧なんですけど20人ほどいます。
りす)
設立されたのが2019年っていうことですね。
メンバーにはそんな方達が集まっているんですけど、
きっかけは、東日本大震災でボランティアに行かれたっていうことなので
そのお話をお聞きしたいので大丈夫でしょうか?
サークル結成のきっかけについて
大石さん)
はい、私がボランティアセンターのツアーに行ったのが2018年度の春休みだったのですが、その春休みの前に、私は大学にうまく馴染めなくて、自殺未遂や休学をしています。
それでその時に、休学明けて、ボランティアセンターのツアーに申し込んで参加をしたんですが、やっぱり震災というのも、ツアーというのも、当たり前に命が尊いという前提で、じゃあ、尊い命を守りましょう、じゃあ、どうしたらいいでしょうか?っていう感じのお話がデフォルトであると思うんですが…
私にとっては、そもそも自分の命を大事にしていない日常があったので、
命が尊いっていう前提が、もう圧が「うっ」てくる時もあったりしました。
あとは途中で宿泊を挟むツアーだったので、大学が主催していると…
まあ男性と女性ってものが、自分から聞かれることもなく、自分の戸籍上のもので振り分けられるのが日常かなと思うんですが、
自分にとっては、どっちとも言いたくないっていう性自認を持っているので、
例えば、集団でお風呂に入らなきゃいけないとか…ツアー本編以外のところが、面倒くさいなとか思っているところもあって、
ツアー本編以外でも伝えたいところのなんか蛇足みたいなところで、自分がモヤモヤしていたような記憶もありました。
でもその、自殺未遂をしたという時に、普段だったら
この生きづらい世界から脱出するルートっていうことで、ここから去ることは考えているんですけど…
その去り方っていう、去りたくて去った人もいれば、去りたくなくて去った人もいる中で、去るっていうその一連の動作を考えたことが全然なかった中で…
こうやって、人が亡くなられた形跡・瞬間っていうものがあるんだって思うと、
死ぬって事を、鮮明に考えるた覚えがあって、それで、逆に死ぬっていうことを鮮明に考えると、生きるっていう事も鮮明に考えざるを得ないんですよね。
そこで何か、「そっか、そうなんだなー」と言う、思いがあって、
生きるっていうことも、その後に精一杯生きようって思い始められるようになりました。
りす)
そうなんですね。
具体的にどちらの場所に行かれたんでしょうか。被災地というのは。
大石さん)
特に津波の被害が多かった地域に行きました。えっとなんだっけな。
りす)
大川小学校とか?
大石さん)
そうですね、そちらの方に行って…
最後の方に民泊でお世話になった人がいたんですが、そこでは「この海に津波が来たんだよ」ということを、その場所にもわざわざ連れて行ってもらって、教ていただいたりもしました。
りす)
どこが命に関わるっていう風に感じたっていう具体的な場面ってありますか?
大石さん)
そうですね、やっぱり小学校とかを見ていると、
普段自分が、場所は違えど学校に行っていた中で…
今まで普通に通っていて日常があった学校が、自分の頭の全然上の方まで水にのまれてるんだなって思うと
もうなんか自分でもどうしようもないじゃないですか、
その場にあと1分とかの位置でいたら… そんな中で
『あ、そっか、こんな、亡くなる時は亡くなるんだな』って思って…
なんかすごい大きいパワーみたいなものを感じてしまったんですよね。
でも、あぁ、死ぬってそういうことなのかもしれないなって、
何でしょう、何とも言えないんですけど、 自分がモヤモヤしていることとかが、ちっぽけとは言わないけど、こういう圧倒される現実もある。
『生きたくても生きられなかった人がいる』って言うと、また別のジャンルですけども、こんなにも、人とって死ぬときは死ぬし…
生きたい人もいる中で、 じゃあ自分って今何しているんだろうな?
みたいな事を考えたり、考えなかったりしてました。
りす)
そこが強い印象になった事なんですね。
生きづらさを抱えた人たちが、ボランティアに参加してみることをお勧めしたいみたいな気持ちですか?それともどうなんでしょう。
大石さん)
時と場合によっては、さらに自分を傷つけてしまうことにもなるのかもしれないなと思います。
例えば、家族に愛されて育ってきましたみたいな話から始まったとしたら、
家族との仲が悪い人はあまりいい思いをしないかもしれないし、
ツアーによっては、『男性は女性は』って言い方をしてると、性別にモヤモヤする人はやっぱり苦手かもしれないので。
でも、ただ、こういう現実があったんだよっていうことについては、リアリティをもって知るのがいいのかなと思っています。
りす)
はい、貴重なお話、今日は大石玲奈さんにお聞きしました。
立正大学LINK よかったら、皆さんも検索してみてください。
https://link-ris-2.jimdosite.com/
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