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あんどうりすの防災四季だより 21年3月7日「対談:弁護士 永野海先生 その1 (日本弁護士連合会 災害復興支援委員会副委員長)」

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。


りす)
本日は日本弁護士連合会災害復興支援委員会副委員長弁護士の永野海先生にお越しいただいています。
永野先生こんにちは。よろしくお願いいたします。

永野先生)
よろしくお願いします。

りす)
永野先生は、弁護士として東日本大震災の判例を色々見てらっしゃるだけじゃなく現地に何度も通われて…
そして子供達とか 大人も含めて
何故、死ななければならなかったのか…
どうすれば助かったのか…ということについて

「三つのSが重要だった」
とまとめていらっしゃるんです。

この三つのSは津波避難だけではなくて
水害の時も重要になってくることなので
是非皆さんに知っておいて頂きたいんですが…

永野先生この三つのSって何なのでしょうか。


詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

 

放送音源

   

 

文字情報

三つの『S』とは?

永野先生)
そうですね、東日本を色々回りまして、色んな事例を見てきました。
事例ごとに色んな特徴があって、最初はこういうSっていう観点を意識していた訳ではなかったんですね。

ただ、その中で長い間範例も分析したりしている中で、
全ての事例はこの三つのSのどれかが欠けて犠牲が発生してしまっている。
そういうことが少しずつわかってきたんですね。

具体的に言うと、一つ目のSは「スイッチのS」です。

これは津波だ!逃げろ!と言う スイッチが
それぞれの人に入ったのかという
「スイッチのS」ですね。

仮に上手く逃げる、逃げようという
直ぐに高い所に行かなきゃというスイッチが入ったとしても
その逃げた場所が安全な場所でないとか、
あるいは、安全なルートでなかったという場合には、
どうしても命が守れなくなってしまうんですね。

これを「二つ目のSとし、SAFE」
安全な場所とか
道のりという意味で見ることができます。

さらにここがまた一つポイントなんですが、
スイッチが入って安全な場所に逃げることができたとしても、
その後に最後まで命を守れるかは
また難しい問題があります。

東日本大震災では山に逃げても
朝まで寒さの中で、耐えきれなかった方もいるし
あるいは、津波はもう来ないと思って戻ってしまって犠牲になった人もいます。

そういう意味で
「最後まで命を守るという SAVE、命を守るS 」
これが三つ目のS。

この三つのSを理解することに使っていますね。

りす)
なるほど、三つの「S」
逃げるスイッチ
安全な場所のセーフ
避難後も命を守るSAVE

これが重要って事ですよね。

三つの『S』の具体的な事例


りす)
具体的な事例について一つずつお聞かせ頂けますでしょうか。

永野先生)
はい、一番有名な、犠牲が出てしまった事案としては、やはり
石巻の大川小学校の事案になります。

この小学校は全校生徒108人の比較的小さな小学校ですけれども、
74人もの児童が津波で命を落としてしまっています。
先生の方も当時11人いた、先生の内10名が亡くなって いる、非常に犠牲が大きかった場所ですね。
この大川小学校は地震でかなりの揺れを体感したんですけれども 津波が来るまで、だいたい50分くらいありました。

その50分間、結局逃げるスイッチが入らずに
先生も生徒も、校庭にとどまってしまった。
という意味で、
最初のスイッチが入らなかった事案として整理出来るかなと思いますね。

続けてご説明すると、例えば、二つ目のセーフ
安全な場所に行けなかったという意味では
石巻市の横の女川町というところに七十七銀行女川支店という銀行があるんですね、今でも場所を移転をして営業していますけども、
そこではスイッチ自体は入ったと思います。
ただ、逃げる場所として選んだ場所 が、本当は走れば1分くらいの所に、
ずっと高いところまでに移動できる高台があったんですけれども、そちらを選ばずに、銀行の屋上に逃げてしまったんです。

銀行の屋上も12~3メートルの高さがありましたけれども、それを超えるような津波が襲ってしまって、1名を除いて、銀行の職員さんが犠牲になってます。

これは、スイッチが入っても逃げる場所、セーフを選べなかった事例と言えると思います。

最後に これも先ほどの大川小学校と同じ石巻にある私立の日和幼稚園という幼稚園があります。
ここでは5名の園児が犠牲になってしまいましたが、実はこの幼稚園は標高も、20メートル規模の高台に位置していました。
そのために、何もしなければ津波の犠牲には会わなかった場所に立地をしていたんですね。
にもかかわらず、地震後パニックになってしまって
早くお父さんさんお母さんさんの所に園児を送り届けなければいけないと思ってバスを出発させてしまいました

そのバスは園児たちの家があったりする低い場所に移動することになって、途中で津波に襲われてしまった。

これは 最後まで命をセーブ、守ることが出来なかった事案ですね。

りす)
なるほど、どの事案を聞いても、とても心が痛む苦しい
あの、お子さんいる方、 私もいるんですけれども
大変辛くなるような事案だと思うんですけど…。


でもどうしたら逃げるスイッチを入れられるのか、
それから安全な場所に居続けられるのか、
それから避難後も命を守ることができるのか
と言うことについて

今週だけでは足りないと思うので
来週も引き続きお話頂きたいと思うんですが
「逃げるスイッチ」のヒントだけ
こうしたら入るよ!!ということだけ、お話いただけますか?

永野先生)
はい一番大事なのは…
偶然に左右されないスイッチを決めておくことだと思います。
東日本大震災では、色んな外部の要因に左右されてしまうようなスイッチしか持っていなかった人が、多く犠牲になってしまったということはあると思いますね 。

りす)
なるほど。


今週は日本弁護士連合会災害復興支援委員会副委員長弁護士、永野海先生にお話を伺いました。

永野先生ありがとうございます 。

永野先生)
ありがとうございました。

永野海先生のWebサイト
http://naganokai.com/

あなたからのメッセージをお待ちしています!

この番組を聞いて、アウトドア好きになった人
結構いると聞いてます。
皆さんも、こんなの見つけたよとか
このアウトドアグッズ防災に使えそうとか
そういうアイディアありましたら
ぜひFM西東京のホームページにアクセスしていただいて
ご意見ご感想をお寄せください。
よろしくお願いします。

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