4月の5週は番組がお休みだったため、4/22広島戦、4/29新潟戦、5/3福岡戦を振り返りました。
インタビューは新潟戦から、アルベル監督、小泉慶選手、仲川輝人選手でした。
3連戦前の段階ではすべてやや上位に付いている対戦相手で、シビアな連戦になると思っていましたが、内容は上々とは言えないながらもしっかり勝ち点を積み重ねたのはとても大きく嬉しいですね。
…と新潟戦終りの段階で書いたのですが、アビスパ福岡戦は敗戦の結果も勿論残念ながら、その内容はかなり低調。
その上で中2日という短いスパンで札幌戦が、このあと5/6の14時から開催。札幌は大きく展開してくるチームという印象ですし、コンディション面も合わさってしっかりと闘えるのか不安です。
その不安を綴っても切りがありませんし、今回のブログではホーム戦で写真も届いている新潟戦をピックアップします。
まずは先制点の仲川選手。
ペナルティエリアライン上という若干の距離、DFもGKもいる、持ち運んだ渡邊選手と並走の後、と簡単ではない状況で相手の股下を通しGKが届かない角にゴロで流し込む冷静さと正確さ。
優勝するには多くの選手がこのクオリティを見につける必要がありますね。まさに「こうやりなさい」のお手本シュートでした。
それと仲川選手で感心するのは無駄なダーティーファールはしない事と、相手を倒してしまった時はしっかりとリスペクトな姿勢を示す事。
元からなのか経験故なのか存じませんが、気持ちの良い姿です。
詰める相手を足技で交わし持ち運び、アシストを決めた渡邊選手も見事な活躍。
ポジションは左MFながら縦横無尽に顔を出し、時に右サイドバック位置まで繋がりに行く。
まだお互いにツーカーで突破するとまでは無いと思いますが、渡邊選手がゲームを作り、仲川選手が仕留めるという高い技術と存在感の2人が東京の大きな武器になっています。
新潟は好調。この順位にいるのが理解できるサッカーをしていました。フィニッシュの精度が高くなればもっと怖いチームです。
すぐさま追いつかれたFKも、スウォビィク選手の動きや癖を読み、そして正確な見事なゴールでした。
勝ち越しゴールは前半のうち。
クロスを受けたタイミングでは少しもたつき、持ち直して時間をかけてしまうのはディエゴ選手の改善点だと思いますが、まさかあのタイミングで強引に突き刺すのは予想外。
去年と違いコンディションは良くなれど、やはり1TopのFWタイプではないので苦労を感じ取ります。どうにか最適解なプレーを出していって欲しいと思います。
古巣対戦となった小泉選手。
相変わらずパワーとスタミナに溢れ、松木選手と共に中盤を制してくれることが生命線。
東選手も最近負けじとパワフルさが増している気がして良い相乗効果を生んでいるかと。
ポジション柄ではありますが、イエローが溜まっているのが気がかりで欠場までリーチです。川崎戦がもし欠場となるとかなり痛い。
古巣対戦といえば、アルベル監督にとって感慨深い日になったことでしょう。
新潟の攻撃の崩しは良い物でした。あとは精度が上がればという印象で、アルベル監督の理想に近づけばあのようにアイディアとテンポが生まれるサッカーになるでしょうか?
そして最後に、この試合でも常に全力だった中村選手。
アキレス腱断裂という長期の怪我離脱であり、フルパフォーマンスに戻れるかも心配な損傷。
2点目にも絡んでいますし、今の東京は右サイドアタックが多くチームとしても大きな損失です。
多くは語れませんが、完全復帰を願います。
酒匂匠
撮影:赤木真二