りす)
本日は、先週に引き続き北良株式会社の代表取締役でいらっしゃる笠井健さんにお越しいただいています。
笠井さん宜しくお願いします。
笠井さん)よろしくお願いします
北良株式会社
https://www.hokuryo.biz/
りす)
今回はガスを使ったりそれから電気の自給自足できるようにして、そしてお水も使える「ムービングハウス」というものも作られていると言う事なんですけれども、それってどういうものなんでしょうか?
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
ムービングハウスとは
笠井さん)
はい、我々が「レスキューブ」と呼んでいるコンテナ型の移動できる避難所のことなのですが、そもそも我々が災害支援で3.11から熊本西日本豪雨など、いろいろ携わってきて、その度に電源の確保が自立してできたりとか、それから使った水を再生してまた綺麗にしたりとか…。
様々な技術の蓄積があってですね、いろんな方法でインフラを維持することができるんだなということがわかってきて、こういった技術を蓄積した上でコロナの時代になってですね。
今度は避難所を強化すればいいかなと思っていたら、その避難所に行けないとか、行くことが感染のリスクになる、特に人工呼吸器を使っているような医療をされている方、在宅にたくさんいらっしゃって…。
酸素や呼吸器使ってる人って20万人位いるんですよね。
国内でこれだけの方がいて、なかなか家族と一緒に避難するとは難しい時代に、避難所そのものを、インフラを全て積んだ状態で移動できれば、被災地に持っていって、特に重度なケアが必要な人を優先しても収容できるんじゃないかっていうことで、開発に取り組み始めたものになります。
りす)
避難所がそのまま移動していく!!
しかもムービングハウスの写真を見せていただいたんですけど、とてもおしゃれですね。
「ムービングハウス」と「トレーラーハウス」は何が違うんですか?
ムービングハウスとトレーラーハウスの違い
笠井さん)
「トレーラーハウス」は上下一体車になっている大きい車、トレーラーということですが、我々が開発している「レスキューブ」っていうものとの大きな違いは、普通トレーラーハウスって電気とか水とか排水を引かなきゃいけないので、インフラがあるところに持って行かなきゃいけないんですよね。
それをつなぐ工事っていうのも必要になってしまって、なかなか災害が起きてすぐ使えるってものではないんですけども。
我々が作っているものは電気も太陽光発電、もしくは内蔵している発電機でカバーができたり、水も使った後それを循環して綺麗にして、またお手洗いやシャワーに使えるとか。トイレに関しても通常の水洗トイレなんですけど、流した後はそれを微生物分解して電子的な浄化槽みたいなものを開発してもらって、それをまた流す水に綺麗にして帰ってくるとか。
そういった全てのインフラを12mくらいの一つのコンテナの中に内蔵しているところが大きな違いかなと思います。
笠井さん)
被災地はインフラとか全く期待できなかったりしますし、ウクライナみたいなことになったら都市のインフラって破壊されちゃうんですよね。
でもこういうものがあったらどこにいても今まで通り暮らせますし移動もできるっていうことで。
まぁ移動は大型車なんで結構大変ではあるんですけども、それでも道路とか船でも移動ができるので、結構移動の可能性も大きいかなと思います。
将来、「出前館」みたいにこういう部屋を出前してくれたら面白いなと思ってますけど、そんな時代が来るかもしれないですよね。
りす)
面白いお話ありがとうございます。
医療的ケアが必要な方もその中に宿泊して、そしたら…
「普段通り家族と一緒にいられてとても良かった」という声もあったとのことなのですが、具体的にお聞かせいただけますでしょうか?
笠井さん)
はい。こういったいわゆるトレーラーハウスとかコンテナの弱点というか課題っていうのは、やはりあくまで物を運ぶためのものだったりそれから家と比べると断熱性能が弱かったりするところが問題でして…。
こういったところをカバーするために、ほとんど木造で作られていて、住宅と同じような断熱を施すことによって、使うエネルギーの量もかなり減りますし、中に入った人が、通常の木をふんだんに使った人にとって優しい空間、快適性というのを重視して作っているところが大きいのかなと思うんですよね。
そして実際にこれも作るだけではなくて、今まで呼吸器を使っているお子さんとかが、ご家族と一緒に主治医の許可はもちろん頂いて、一泊二日でこういったトレーラーを持ち込んで…。
そしてこの中で普段通りのケアをしていただくと、食事を作るのもそうですし、呼吸器の回路を交換するとか、こういったものも、きれいな水を使って洗わなきゃいけないので。
こういったことを、そのままのできるっていう実証試験なんかを、今繰り返しています。
9月もですね、23・24日に岩手県の宮古市というところで、それこそ震災を体験した人工呼吸器を使った女の子とお母さんがこれを使って宿泊の訓練をする予定になっています。
こうやって今、一件一件の実績を積み上げていって「本当に使える物」を目指して取り組んでおります。
りす)
レスキューブの新作が幕張メッセで公開されるって事なんですけれども!
笠井さん)
はい。10月の18日から21日の4日間、「CEATEC 2022」というイベントが開催されます。
https://www.ceatec.com/ja/
こちらの方に新たな機能を搭載したレスキューブの新型を展示してますので是非ご覧いただければと思います。
りす)
このような会社があちこちに増えたらいいなと、すごく思いました。
本日は北良株式会社代表取締役 笠井健さんにお越しいただきました。
どうもありがとうございました。
笠井さん)ありがとうございました。
北良株式会社
https://www.hokuryo.biz/
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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