近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
第93回となる今回は 「防災を面白くする取り組み:榎本澄雄氏との対談」その1です。
今週は防災を 面白くする取り組みとしてゲストをお迎えしてお話を聞きたいと思っています。
株式会社kibi (キビ) 代表取締役榎本澄雄さん。
https://www.kibiinc.co/
榎本さんは元麻布署刑事課知能犯捜査係主任刑事として活躍されて、数々の賞を受賞され、現在は人材企業の顧問として活躍されていたり、 自治体などのプロジェクトに参加され、クレームやトラブルケアというようなこと、それから防災分野にゲーミフィケーションとアクティブリスニングを取り入れた研修をされていらっしゃいます。
詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
神話の法則~三幕構成とは?
りす)榎本澄雄さん、今日はよろしくお願いします。
榎本さん)よろしくお願いします。
りす)榎本さんはゲーミフィケーション、ゲームの面白くなっていく仕組みを
防災レクチャーなどに取り組んでいらっしゃるっていうことで
神話の話の盛り上がり方なども取り入れているとお聞きしたんですけども
それってどういうことなんでしょうか?
榎本さん)
神話っていうのは、三幕構成になっていると言われていて
古今東西いろんな民話とかお話… 最近流行っているような
私はちょっと読んでないのでよくわからないのすが
「鬼滅の刃」とか、気の人気の映画、「スターウォーズ」とかありますよね。
あれって全部三幕構成になっていて、
第一幕が日常退屈な日常があって、そこから旅立っていく。
第二幕で盛り上がって異世界で冒険する。
三幕目でやっと元の日常に帰ってくるという三幕の構成があって、それに沿ってストーリーを作っていくと、とても人が惹きつけられると言われてるんですね。
ですから防災訓練の研修とか、訓練、そういう教育に関しても
一つのコンテンツを作る時に参加した人が最初、また訓練か…
みたいな日常にいるところから上手く非日常のところに誘い出して刺激を与えて冒険をしていただいて
最後に宝を持って帰還してよかったね…になる。
それが神話の法則、
ゲーム的な要素を防災訓練に取り入れたっていう事なんですね。
りす)なるほど。
それだとなんか盛り上がって宝まで持って帰ってきたような気分になる、
そういう構成なんですね。
榎本さん)そうですね、そう言う風に参加した人が防災訓練だから
本来なら真剣にやるっていうのがあるんでしょうけど
人がやっぱり退屈するような訓練とか講座って苦痛ですよね。
りす)そうですね、宝は持ち帰れないですよね。
榎本さん)折角参加してもらったからには何か得て頂きたい。
もちろん、災害があった時に体が動くようになって頂きたいので、その行動の変化を後押しするっていう意味でゲーム的要素を取り入れています。
具体的なレクチャーの構成
りす)なるほど、具体的にどのように講演でレクチャーされているのですか?
榎本さん)60分のセミナーの中でもやっぱり日常の旅立ち
最初のイントロダクションがあって
そこからみなさん、上手く、非日常空間のオンラインセミナーに誘い出して
最後に修了証をお渡しして、みんなで激励していくという
そういう60分の講座であったとしても、
その中の構成として入れるようにしていますね。
アクティブリスニングスキルとは?
りす)宝を持ち帰ったり異世界に旅立ったりするたりする時に
もう一つ行動を変えてもらうように… 最終的にその人が防災に取り組んでみようって思えるような行動変容を起こすようなスキルとして、今まで榎本さんは例えば凶悪犯罪を犯したような人たちへの説得の技術を持ってらっしゃって
そのような説得の技術はやはり人の行動変容を促すことなので
「アクティブリスニングスキル」という最近流行りの内容も取り入れていらっしゃるということなんですが、
それについてお話をお聞かせいただけますでしょうか。
榎本さん)元々の構成としては、三幕の構成で防災訓練や、講座自体を作るようにしているんですけど、 それって三ですよね?
人の行動が変化して行く5つのステージというか、5つの関門があるんですね。
それは私が警察で刑事やっていた時に人質立てこもり事件の説得交渉訓練で交渉術を習ったんですけど、「アクティブリスニングスキル」という
凶悪犯人が人質を解放していく、その時の 心理的な行動的な変化の段階っていうのがあって、
一つ目がまず興奮を鎮静化させる。
怒っているとか苛立っている。
あるいは、これが凶悪犯人でなければ
元気がない人。
元気がない人とか、防災訓練連れてこられて
いやいややっている嫌悪感の出ている人。
それも、ある意味、興奮というのとはちょっとニュアンスが違いますけども
嫌な気分。嫌な気分を和らげていく。それが一つ目。
二つ目は、相手の感情を理解していく。
この人は今、どういう気持ちなのかというのを探って、質問して、感じ取って行く。それが感情の理解。
三つ目は、信頼関係を作って行く。
信頼関係の醸成と言っていて、醸成は、お酒を醸す…。
お話の途中ですが、この続きは次週。
榎本さんが説明されているのは
面白くないと思われている防災訓練を面白くするために
例えば犯人でも人質開放、投降する心理状態に
興奮の鎮静化、感情の理解、信頼関係の醸成、影響力の行使
そして行動の変化があるということなので
その内容はまた来週お聞きしたいと思っています。
あなたからのメッセージをお待ちしています!
この番組を聞いて、アウトドア好きになった人
結構いると聞いてます。
皆さんも、こんなの見つけたよとか
このアウトドアグッズ防災に使えそうとか
そういうアイディアありましたら
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ご意見ご感想をお寄せください。
よろしくお願いします。
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