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6/27 ウィークエンドボイス放送後記

今週の放送は以下のスケジュールでお送り致しました。

11時14分~ 1コマラジオ   *メッセージ応募してね!
11時15分~ ゲストコーナー ボタニカルアート同好会 高濱劭さん
11時45分~ スポーツコーナー by酒匂匠キャスター
12時02分~ まちテナPickUp!  亀屋萬年堂 
                武蔵野市・西東京市お茶席専門和菓子店
12時15分~ ロコラボインフォ
12時26分~ 西東京マニアックス
      *インスタ回答締め切りは毎週金曜日!
12時37分~ まちスタボイス 新企画「多摩には読書日和」 by米山涼香
12時43分~ まちのおと(6月23日まちテナスタジオの目の前、田無駅北口ペデストリアンデッキで聞こえる生放送の音 )

ゲストコーナー ボタニカルアート同好会 
高濱劭(つとむ)さん

西東京マニアックス「向台植物公園」の秘密を知る人

 高濱さんご出演のきっかけは…信楽焼の狸が鎮座する「向台植物公園」についてそのほぼ全容を知っている方!ということでゲストにお招きしました。
 植物公園については、5月9日の放送・西東京マニアックスで紹介させていただきました。公園ゆかりの植物学者・竹内亮(たけのうち まこと)さんの、戦中戦後に生き、愛された人物像と、植物愛、町との関わりについてお話しました。
 高濱さんは、竹内さんが情熱を傾けた植物に関する資料や絵画など総48箱を整理し、遺族の方とも連絡をとり然るべき保存をするため、たましん美術館や西東京市中央図書館へ預けたというのです。
 なぜそこまで尽力したのか……今回はその原動力と現在の思いをお聞きしました。

植物好き少年が、環境開発調査で山へ

子どものころから、植物の絵をかなり写実的に描いていたという高濱さん。
「好きな植物に携わりながら生計を立てたい」と、東京農大造園学科の学生時代から、様々なお仕事に携わってきました。

 実は植物学者になりたかったそうですが、竹内さんの学術資料を見て「こんなに膨大な内容を掘り下げていかなければならないのか」と驚き、違う形で植物に携わり続けることになります。

 学生時代には、尾瀬ビジターセンターや日光などでアルバイト。就職は東武ホテル(赤城山)→設計事務所(地域開発・自然環境)・コンサルティング→環境アセスメント(観光地化等の地方開発に関する現地植物の調査。特に開発が環境に与える影響を評価する)→柳泉園(20年以上)水質・大気汚染の測定・分析。

 特に環境アセスメントについての時期は、野山で植物採集をして宿に帰り押し花に。また図録で植物を調べて報告、ということを行っていました。この時期に植物採集の面白さ、情熱がさらに上がったといいます。
「写真は撮っていたけど、手にとってよく観察すると全然違う」と気づいたそうです。
 その違いとは、絵にかいたような美しい植物ばかりではないこと。
 葉っぱの裏、植物の生長により枝や花、色合いが違うという植物の生態を改めて知り驚いたそうです。

植物そのままの姿を描くボタニカルアート

高濱劭(たかはま つとむ)さん(左)
西東京自然を見つめる会顧問。ボタニカルアートの講師も務めています

「ボタニカルアートって本来は、ボタニカルイラストレーションなんですよ」と高濱さん。
 古代ギリシャの『薬物誌』が植物の図化の始まりとされており、魔女のような薬草を扱う人達が植物を見分けるために作られた図録が始まりとされています。美しさよりも「植物を見分けるための情報の絵」が本来の目的です。
 植物に物差しをあて、全体や枝・葉の間隔・サイズを測って描く。細かいために大きく見せたい部分には「×3」など倍率も書き込む。枝葉の生長が植物の姿にそのまま表れているので、美化するのではなくそのまま描く。
 現在は様々なボタニカルアートがありますが、高濱さんが大切にしているのは「植物そのものを描く」ということ。
「自分の絵が植物に近づけたと思うと嬉しいよね」と笑顔で話してくださいました。

実の大きさ、枝の根本の太さの違いなど細かく見ながら解説。
書き方のメソッドがあり「だれでも描けるようになる」とのこと!

植物を通して「楽しい」「共感」

 高濱さんは、ボタニカルアート同好会の講師として毎月教室を開いています。
その中でも得意な植物や描き方が、生徒さんそれぞれに見つかり喜ぶのが嬉しいいそうです。「植物をみんなで見ながら、話しに花咲く時間が何よりも楽しい。植物を通じて、楽しい気持ちや共感できるのが、何より良いよね」とお話を締めくくりました。

9月に日本植物画倶楽部より発行される「日本の固有植物図譜」に掲載される絵の原画をお持ちいただきました!葉の出方、枝の色など細かく生長に合わせて描いているそうです。

 年月を超えてもボタニカルアートが美しいと感じられるのは、計測しそのまま描くことで、植物の黄金律がそのまま表れるからでしょうか。
 目の前の物を見る、実際に手に取って観察する。そんな当たり前のことが、これから貴重な経験になっていくんだろうと思う、お話でした。

【ボタニカルアート同好会】
 エコプラザ 第2・第4月曜日
 田無公民館 第2・第4金曜日 
【ボタニカルアート同好会 植物細密画 作品展】
 柳沢公民館 1階ロビーで開催予定(詳細は後日)

(文・廣田亜希子)

1コマラジオ (6/27放送分)

Hey!Siri。「あい」って?

 1コマラジオでは16秒のメッセージを大募集中です! 自分語り、まちのこと、小噺、歌、ものまね、愛の告白でもなんでもオッケーです。※お店の宣伝はNGです。スマホ等の録音機能を使って、メールでお送りください。
たくさんのご応募お待ちしています。
※16秒を過ぎたものはこちらでカットします。12秒以下の音声は使用できません。

西東京マニアックス 正解発表!Vol.11

今週のお題はこちら!
今週の応募は3名!そしてなんと応募者全員正解!
ご応募ありがとうございます✨

今週の出題はこちら!

ここはどこでしょう〜?

や、、、、や!?!?

この写真だけだとあまりにも応募者が少なく「少し攻めすぎたな、、、」と生田編集長反省いたしまして、、、今回も第2ヒントをインスタグラムのストーリーで投稿しちゃいました♪

⬇︎それがこちら⬇︎

これを見て「なんか見たことあるな〜」
ってなるお方も多いのでは!?!?

\正解は、西東京市の遊歩道【やすらぎのこみち】の表示柱でした~!/

このやすらぎの小道は田無町7丁目3番地(芝久保町3丁目のステーキ屋 フォルクス田無店付近)から田無町3丁目8番地(田無總持寺)まで続いている遊歩道で、玉川上水の分水となる田無用水の水路の一部を市制施行(しせいしこう)20周年事業として、「田無市道路愛称審議会」により、一般公募で選定された愛称道路の一つで、昭和63年から平成6年にかけて整備された道路(暗渠道)なんです。

田無用水は元禄9年(1696)に開削されたもので、玉川上水の喜平橋付近から橋場まで約4.4㎞、橋場で青梅街道を挟んで、北側、南側の2本に分かれる全長約6㎞弱の生活用水でした。

後に「やすらぎのこみち」になる田無用水北水路ですが、1871年(明治4年)に田無、上保谷、関、上・下石神井、谷原、田中、下土支田、上・下練馬の10カ村への灌漑(かんがい)を目的で、練馬北部の田柄川に接続する用水路を田無用水北流から分岐して開削されました。

この用水を「田柄用水」と呼んだため、近年まで田無用水北流を「田柄川」と呼んでいたそうです。

田柄川(たがらがわ)は、東京都練馬区および板橋区を流れていた荒川水系の一級河川で、現在は、暗渠化されて、一部が田柄川緑道として整備されています。天水(雨水)を集めて流れる自然河川だったそうです。

なので今回インスタグラムの投稿で出したヒントが田柄川だったんですよ~😏

遊歩道『やすらぎのこみち』に立つ表示柱

そして「やすらぎのこみち」の反対側には青梅街道を挟んで平行に並ぶ「ふれあいのこみち」という遊歩道があるのはご存知でしたか???

ふれあいのこみちの表示柱

【ふれあいのこみち】

この「ふれあいのこみち」も玉川上水の分水となる田無用水の水路の一部を旧田無市が市制20周年行事の一環として、整備された道路なのです。入り口は田無町7丁目3番地(やすらぎのこみち入口の向かい側)にあり、田無駅のガード下駐輪場前まで伸びています。

実際に編集長生田が入り口から歩いてみたのですが、どちらも距離は1kmちょっとくらいでして端から端までは20分弱くらいでした!!旧田無市の歴史を感じれたりと、この時期増えたお散歩にはもってこい♪是非、皆様もマニアックな視点でお散歩してみては如何でしょうか??

正解者発表!

今回の正解者は
タキシータさん、yoppyさん、SARAさん
の3名様でした!
そして今回!!出題写真の現場まで実際に行って写真を送って下さったリスナー様が!!これには喜びマニアックスでした🥺どんどんこういったメッセージくるといいな〜✉️✨ということで!ステッカー、忘れずにまちテナまで受取りに来てくださいね^^

それでは次回もよろしくマニアック!
(文:生田哲也)

回答は、インスタグラムとフェイスブックのメッセージ機能にて。
出題は水曜日のみ1回になりました!

新企画「多摩には読書日和」 by米山涼子

 アシスタント・パーソナリティ、米山涼香による新企画!
本好きの米山が、北多摩地区にゆかりのある小説や映画を紹介するコーナーです。実は小説や映画など物語の舞台となることが多い多摩エリア。今回ご紹介する本はこちら。

ノルウェイの森」 村上春樹  
1969年頃に活発化した学生運動を背景に、 限りのない喪失と再生を描く話題の長篇小説。
60年代終りから70年始めにかけての激しくて、物静かで、哀しい、永遠の恋愛小説。青春のきらめき、生と死のあやうい交錯、透明な余韻に揺れるロングセラー。
    講談社BOOK倶楽部より

『彼女は武蔵野のはずれにある女子大に通っていた。英語の教育で有名なこぢんまりとした大学だった。』

村上春樹「ノルウェイの森」より

 この小説は自伝小説ではないとされていますが、作品中に津田塾大学の学生と思われる人物が登場します。「直子」という女性で、主人公「ワタナベ」の親友キヅキの元彼女であり、物語全体のキーパーソンでもあります。
 実は津田塾大学の卒業生である米山は、この小説読んで驚き読み直しても確信したとのこと。

「私がここの大学を選んだのは、うちの学校から誰もここに来ないからなのよ。だからここに入ったの。私たちみんなもう少しシックな大学に行くのよ」

村上春樹「ノルウェイの森」より

米山:
超お嬢様高校出身の直子が言ったこのセリフ。シックって上品で洗練されているっていう意味なので母校をそうじゃないと言われると複雑な気持ちです(笑)よく考えてみると大学時代の友達って割とみんな自立心が強くて気が強い子が多い。
描かれている当時と今の津田塾では違いがあると思いますが、ひょっとしたらその校風が本物のお嬢様たちからみると「シック」じゃなかったのかもしれません。

【津田塾大学】小平キャンパス
東京都小平市津田町2-1 
最寄り駅は西武国分寺線「鷹の台駅」
玉川上水沿いや小平運動公園など緑あふれる道を歩いて約10分。

たまには、読書。
不定期で多摩地域の本の世界をお届けします。お楽しみに!
(紹介:米山涼香/文・廣田亜希子)

まちの音

西武柳沢駅から田無駅間の鉄道の音