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【FC東京スピリットサタデー】横浜Fマリノス戦&天皇杯福島ユナイテッド戦の写真多数掲載 6/10 放送後記 #fctokyo #842fm

今週はJ1リーグの横浜Fマリノス戦、天皇杯の福島ユナイテッド戦を振り返りました。インタビュー音源は横浜戦から森重選手・仲川選手をお届けしました。

さて横浜戦、前日からの荒れた天気は午前中に上がって快晴。イベント等も含め良い試合日和となりました。


今回のアイキャッチ画像は、J1で450試合出場達成という素晴らしい成績の森重真人選手。
各所メディアのざっくばらんなインタビューなどでは「いやぁキツいっすよ」のような談笑姿もある森重選手ですが、存在感、要所の守備力、技術力の高さと、この試合でも偉大さを感じさせました。
まだまだしっかり主力絡んで頂いて、通算出場ランキングであまり破られそうにない試合数をもって10位以内(現在14位)に入り込んで欲しいですね。

試合は開始早々に失点し、出鼻を挫かれる形となったのは大きな反省点。
ただ今節は、ここ数試合の前半とは打って変わって運動量が多く距離感も良く、楽しいサッカーを見せました。
前半同点弾の2人、仲川選手とディエゴ選手。もちろんスルーパスを通した青木選手も忘れておりません。

直前まで相手視野の外で待ってここしかないタイミングで飛び出したディエゴ選手と、そこへぴったり合わせた仲川選手のクロス。
ニアで合わせるこの1つを取っても、ここ最近とは違う光景を見られました。

そして2点目。クロスを上げたのは渡邊選手。

長身FWを置いていない東京ではあまり見ないアーリークロスからドンピシャヘッド。
メインややアウェイ寄り側の記者席から見るクロスの弾道は0.75倍速のようで、その間の「超えろ、超えろっ」との願い届いたが如くニア側のディフェンスの頭上を抜けてくれました。

仲川、ディエゴ、渡邊の前線3人の気持ちの乗り方、パフォーマンスは見事でした。願わくば追加点さえ取れていれば。

後半、同点に追いつかれてしまいます。
またもクロスからかという課題はありますが、マリノスの強さを考えればどちらも好ゲームを繰り広げていたと言えるでしょう。

やはりターニングポイントは松木選手(7番)の退場。このカットでは安倍選手が対象に見えますが。

ポイントだけ見れば松木選手の肘がマルコス選手の顔にヒットしているので、退場の可否案件ではあるのでしょう。
ただ、総じた状況や腕の位置、どういう意図で腕を動かしているかを鑑みればレッドカードにするには厳しい判定と感じます。
立場が逆ならば、マリノス選手・サポーターからも不満が聞こえたのではないかと思います。
これだけに限らず、VARは局地的な判定は助けてくれますが、道理を踏まえたジャッジングの質の低下を感じています。

さて一気に苦しくなった東京、結果的には逆転を許し敗戦となりました。
守りを固めながらアダイウトン選手を使いカウンター狙いをすると思いきや、意外にも能動的に勝ち越しにいった東京の判断は良いもので、出来うる攻撃を仕掛けていたと思います。
これも森重選手や長友選手、セービングのピカイチさがあるスウォビィク選手らが、守りが薄手なリスクがあっても任せられる存在であるからでしょう。

数字を見れば連敗です。
ただ、停滞感ある前半と尻を叩かれようやく盛り返す後半…という図式の鹿島戦や神戸戦と違い、この試合は勝てるぞと思わせてくれたマリノス戦。
リーグ後期へ向けたターニングポイントになる…と願っています。

続きまして、天皇杯2回戦。取材に行くつもりが風邪。選手にうつすわけにもいかないので自宅篭り。JFAの俯瞰映像そのまま配信Youtubeがあってよかったです。

試合は先制を許す展開。失点時の拙さも、カテゴリー下に苦しめられるのも既視感過ぎて笑えません。早々に追いついて良かったです。
その同点弾は塚川選手。

相手GKをバタつかせるフェイントをかけて冷静に転がし込みました。決めても微塵も喜んでいない様子が、不甲斐ない結果にするわけにいかない心情が伺えました。

前半の内に勝ち越し点、PKを蹴ったアダイウトン選手。GKを惑わすディエゴ選手のPKをほうふつとさせるキックでした。

後半の追加点は松木選手。自陣からのカウンターで俵積田選手が運び、フィニッシュは1点目と同じくニアを空けがちなGKの癖を見抜いたような冷静さ。次節リーグ戦が欠場なだけに90分フルに走ってくれました。

松木選手は味スタでのゴールが初になったようですね。あれそうだっけという感覚です。結果という部分では俵積田選手にも望まれるところです。

出場機会でのアピールとしては、鈴木選手・東(廉)選手の2人には相手との格の違いをもっと発揮し、主力へ食い込む姿を期待。

最後にプロデビューとなった土肥幹太選手。短い時間でしたが、味スタの地に立ちました。
父は、FC東京で偉大なる存在だったGK土肥洋一氏。現役引退は東京ヴェルディでしたが、そのヴェルディと天皇杯3回戦で対戦決定という、面白さが1カ月後に味わえる事になった2回戦勝利です。
10年後の8月…はとある有名な曲のフレーズですが、まさか東京ダービーが12年ぶりになろうとは。

さぁ、今週からはしばらくナイトゲームのみ。我々は味スタに綺麗な景色を見に行っているわけではありません。好ゲーム、そして勝利を。

酒匂匠
撮影:赤木真二(転載不可)