ラジオライブラリー
2023年11月2日放送分
2023年11月16日放送分
※著作権の関係上、楽曲はカットしています。
番組ブログはこちらから👇
今回の突撃!!お昼の学校!は東京都立農芸高等学校。
こんな素敵な学校が初登場なのか!?という程収録が楽しすぎた!!
収録1本で終わる筈だったが、気づいたら2本撮りになっていた。
それ位、楽しい時間を過ごさせて頂いた。
そして自分の過去を振り返った時、本当の私の高校生活は、
この子達の様な日々を送っていた筈なんだよな?としみじみ感じていた。
あの頃、確実に私の人生の1回目のターニングポイントだった。
というのも私中村ひでゆきは、高校受験を、埼玉県の東京農業大学第三高等学校を単願推薦で受験していた。
学校は違えど、この子達と同じ志を持っていたのだ。
そして同じ中学校から9人単願推薦で受験した結果、私だけが落ちた。
あの当時は、学校から単願推薦を取れたら余っ程の事がない限り、確実に受かる位まで言われていた。
午前中は筆記試験、午後は面接だった。 午前中の筆記試験は手応えがあった。
午後の面接はなぜか最初から最後まで私が話せば話すほど、面接官が爆笑をしていた。
面接が終わって、後に控えていた同級生に「どうだった?」と聞かれ「何かずっと笑ってたんだけど!」と言うと同級生が 「中ちゃん!歯に海苔ついてるって!お歯黒になってるって!」 と言われた。
昼休憩の際に母が作ってくれた愛情たっぷりのおにぎりを食べた。
その愛情たっぷりのおにぎりの海苔が歯にこびりつき、終始お歯黒状態で面接を受けていたのだ。
そりゃ、お歯黒状態の奴が真面目に喋れば喋る程「お歯黒の奴が何真面目に喋ってんだよ!」となるだろう。 だが手応えはあった。
面接にユニークを入れるなんて学生で私だけじゃないか?と自負していた。
それに単願推薦なので確実に受かると思っていた。 けど、私だけ落ちた。
落ちた連絡を受けた母は怒り狂い、農大三高に電話をし、お歯黒で面接したのがそんなに駄目だったのか?と訴えたが、答えは単純に筆記試験の点数が低かったと言われたらしい。 そっと受話器を置いた母を今でも覚えている。
それ以来、面接を控えた同級生達に、先生は「面接前は鏡でお歯黒になってないか確認する様に!」と言い、その度に同級生達は笑っていた。
心の中で「先生!単純に点数が足りなかったんだって!」と呟いていた。
話は戻るが、農業の高校に入りたかった私は、勝手にこの農芸高等学校の生徒達の話を、自分があの時の受験に使っていたらと思いながら聞いていた。
やはり生徒達から話される内容は興味しかなく、心底あの受験の失敗を後悔した。
それ位、自分が味わえなかった高校生活を、この子達から話される話で満たされたかったのだと思う。
収録終わりは生徒達が、馬小屋に連れて行ってくれた。
そして馬小屋にいる馬を撫でながら「生徒達、皆お前の事好きなんだって!俺もこの子達とお前と一緒に学生生活を過ごしたかったよ!」と、心の中で馬に伝えた。
生徒から 「その子蹴るんで触らない方が良いですよ!」 と言われた。
中村ひでゆき