2020年4月、売上は突然半分に落ち込んだ――。
花小金井で35年店を続けてきた美容室レップス・竹井秀二さんにとって、それは地震でも台風でも経験したことのない衝撃だった。それでも竹井さんは、慌てるのではなく「まず情報を集める」ことを選んだ。専門家の本を読み、自分なりに整理し、“正しく怖がる”ことを心がける。
夫婦二人の小さな美容室がどう危機を乗り越えたのか。そして次のパンデミックに備えて、何を学び、何を伝えたいのか。現場で35年ハサミを握り続けてきた一人の美容師の、率直な言葉をお届けする。
竹井さんのお話はここからお聞き頂けます(約12分40秒)
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35年で初めての衝撃「売上が半分になった」
「美容室レップス」の竹井秀二さん。
花小金井で開業して35年、現在の場所でも10年になるベテラン美容師です。
「30年以上お店をやってきましたけど、2020年4月に売り上げが半分になりました。地震のときも台風のときも、そんなことはなかった。あれは本当に初めての経験でしたね」
政府の支援策が動き出す前に、竹井さんはすぐ銀行へ借り入れの相談に向かいました。
そんな中、お客様から
「“行きたいけど、伺ってもいいんですか?迷惑になりませんか?”って。
だから僕は、“いや、来ていただかないと潰れちゃいます”って言いました」
来店してくれたそのお客様は、「じゃあ妹にも言っておきますね」と声をかけてくれ、
そういう感じで、少しずつ戻ってきましたね
無駄に怖がらないために、本を読んだ
「コロナが始まってすぐ、関連の本を2冊読みました。
どこまでやればいいのか、何が無駄なのか。本から学びましたね」
竹井さんが読んだのは次の2冊です。
- 『もう騙されない新型コロナの真実』西村秀一
- 『怖いほどよくわかる新型コロナとワクチンの秘密』近藤誠
それから、基本は呼吸から肺に入って感染する。そういうことを知るだけで、ずいぶん違いました
本を出す以上、そう簡単に嘘は書けないでしょう。専門家の本を読むのが一番だと思います

夫婦経営だから乗り越えられた現実
美容室は飲食店とは違い、営業時間短縮協力金のような明確な支援は当初ありませんでした。
売上が半減した事業者向けの給付金は助けになりましたが、
「うちは夫婦2人だから助かった。でも何人もスタッフがいる店だったら、やけ石に水だったでしょうね」
「1日4万円の協力金が出ても、もともと10万20万売ってる店には足りない。でも普段4万しか売ってなかったら、逆に増えちゃう。そういうアンバランスはありましたよね」
もともと“密”にならない店だった
感染対策として行ったことは、意外にも「特別なことはない」と言います。
- 貼るタイプのマスクを使用
- 手作りの仕切り板を設置
- 会話は控えめに
「うちは2人でやってる店なんで、お客様も同時に2人まで。もともと密にならないんですよ」
お客様の間に仕切りがありますから、飛沫が直接飛ぶこともほとんどない。
「だからお客様も、そこまで不安はなかったと思います」
それでも、最初に売上が落ちた衝撃は大きかった。
「1年後にはコロナ前より売上は上回りましたけど、あのときは“どうなっちゃうんだろう”って思いましたよ」
良かったことは…正直、思い浮かばない
— コロナ禍で学んだこと、良かったことは?
「良かったこと?……あんまりないんじゃないですかね。悪かったことばかりで」
率直な言葉です。
「正しく怖がる」ために必要なこと
竹井さんが強調するのは「情報の大切さ」です。
「最初にあんなに慌てたのは、情報がなかったから。
志村けんさんが亡くなったとか、そういうニュースもあったけど、何より“分からない”ことが怖かった」
だからこそ、
「本でも何でもいいから、情報をインプットすること。
そして、きちっとした正しい情報を集めること。
それが“正しく怖がる”ってことだと思います」
体が資本。9時間寝る
ー 感染症の間、特に気をつけていたことは?
「僕は9時間寝ます。寝るのが一番。
あとはバランスよく食事する。それぐらいですね」
ー そして心の健康は?
「お客さんと会話するのが一番楽しい。それが一番ですね」
今だから言えること
実は竹井さん、ワクチンを一度も接種していません。
「一回も打ってないし、一回もかかってないんです」
当時は公言しにくい空気もあったと振り返ります。
「“非国民”みたいな雰囲気もありましたからね。
だから“3回目は打ってません”って言ってました。(笑)」
ー打たなかった理由は?
「決意というより、まず面倒くさい(笑)。
でも本で学んで、これをすれば大丈夫、これは危ないって分かってた。それを実践しただけです」
- 飲み会で騒がない
- 長時間、対面で大声で話さない
- 不必要な接触を避ける
「無駄な恐怖はなかったですね。とりあえずかからなかったから、合ってたのかなって思ってます」
今ではお客様の中にも「実は打ってない」という人が少なくないといいます。
「“あたしもよ”って言う人、案外多いですよ」
終わりに
ー 次のパンデミックが起きた時も同じような行動をされますか?
「 とにかく先ずは情報ですね。情報を集めて、何をしたらいいのか、何をしちゃいけないのかを整理する。
基本的には自分で判断しますね。 もちろんちゃんとした方の本なり意見なりを聞いてからですけどね。」
ありがとうございます。

