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あんどうりすの防災四季だより 25年10月5日(再放送10/12)ゲスト:荏原製作所のレスキューチーム 吉田さん、松村さん、上村さん

りす:本日は、浸水被害の備えから復旧まで、「住宅における水害対応マニュアル(概要版)」を制作された荏原製作所のレスキューチーム
「荏原レスキュープロジェクト」の吉田さん、松村さん、上村さんにお越しいただいています。
皆さんよろしくお願いします。

西武新宿線田無駅改札横のエフエム西東京「まちテナスタジオ」でお話を伺いました。

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送音源

   

文字情報

荏原レスキュープロジェクトとは?

りす:最近は、水害が多くて、西東京市でも1時間に50ミリくらいの雨が降り、低い場所では浸水したり、西東京市以外の東京各地でも浸水被害、それも1時間に100ミリ以上の雨が降ったことで何もできないまま浸水してきた、なんてことがありましたよね。
そもそもこの「水害対応マニュアル」というのはいつぐらいから作られて、なぜ荏原製作所で作られたのかということをお聞きしていきたいと思いますが…。
はじめに「荏原製作所」はそもそもどのような会社なのか。
そしてこの「荏原レスキュープロジェクト」というのは何なのかというのを吉田さんにお聞きしたいと思います。
お願いします。

吉田さん:はい、弊社荏原製作所は創業しまして113年目になります。
流体機械メーカーでございまして、主にポンプや送風機、焼却設備、半導体を作る装置など、産業機械を作っております。
本社は東京都の大田区にございまして、世界中にグループ会社が111社、従業員が約2万人の会社でございます。
※荏原製作所
https://www.ebara.com/jp-ja/


この「荏原レスキュー」というプロジェクトは、2020年に「E-Start」という新事業の社内公募がされました。
その中で審査があり、コンペティションが行われました。その中で優秀賞をいただき、このプロジェクトを立ち上げたというのが経緯でございます。

りす:なるほど。サークルみたいなものというようにお聞きしたんですけれども。

吉田さん:そうですね。有志を集めまして、部署をまたいで「荏原レスキュー」に賛同していただける方に集まっていただいて、活動してきたということになります。

水害対策の対応マニュアルを作成した経緯

りす:ではなぜその中で水害対策の対応マニュアルを作成したのかということを、松村さんお願いいたします。

松村さん:はい。これまでの話にあったように、荏原はもともと排水機場や浄水場など、そのような社会のインフラに貢献している企業ですけれども…。
荏原の創業の精神に「熱と誠」という言葉があります。
従業員はそれをもって、これまで人々の安全、安心を支える技術や製品で社会に貢献してまいりました。
毎年発生する水害を目の当たりにして、私たちの技術や経験で災害復旧に貢献できればという気持ちでチームを発足したところで、今ちょうど活動4年目となりました。メンバーとしては20名ほどで活動しています。

水害の被害というところでは、被災した家屋の復旧を効率的に進めることがなかなか難しいというのが、世の中で課題になっていまして、ボランティアの方たちが自分たちで作業を進めてしまったりすることもあり、本当にこのようなやり方でいいのかというのを模索するような状態が常であります。
そのような中で、排水ポンプや、床下を乾燥させるファン、そういったものを当社は製品として扱っていますので、私たちのノウハウと経験を活かして地域に貢献しようということでマニュアルを制作したという経緯があります。

りす:荏原製作所はまさしくプロとして、床下のファンを作られたりされている。
そして創業の精神の「熱と誠」。熱心の“熱”に、誠実の“誠”ですよね。
そのような経緯で社会貢献をされているということですが、この「水害対応マニュアル」には概要版と書かれています。
概要版にはどのようなことが書かれているのか、そして詳細版にはどのようなことが書かれているのかというのを教えていただけますか。

概要版について

松村さん:はい。概要版は、日常の備えから被災の可能性を感じた時の行動、あとは被災直後にどういった行動をするか、その後の復旧工事でどのようなフェーズがあるかなどを時系列的にまとめたものです。
被災された方はもちろんですが、支援されるボランティアの方たちや関係する方たちが効率よく作業を進められるような内容になっています。

りす:こちらはA4の冊子にかわいいイラストがついていて、でも書いていることは内装解体や室内清掃、そういったようなことが書かれています。
被災前のことも書いていますが、被災後の応急処置についてのフローチャートがあって、「やるべきこと」をチェックリストでチェックできるようになっています。
例えば、車が浸水してしまった時は車両保険に入っているかどうかをチェック、というように言われていますがそのような保険の手続きを、建物と車を分けてチェックできるようになっていたり、復旧に向けたいろいろな取り組みがフローになっていますよね。

松村さん:それをイラストやデザインで伝わりやすいような作りにしています。

りす:こちらは災害前から持っているだけで、災害が起こってしまった後に何をすればいいか、例えば、早急に取り組むべき家をカビさせない手順はどんなものかというようなことが分かります。
すごい冊子だなと思い、私も普及しまくっていますが、ここで、詳細版というのはどのようなもので、いつ発行されるのかということをお話いただけますでしょうか。

詳細版の内容について

松村さん:詳細版は今年中に公開する予定になっています。
概要版では伝えきれなかったこともありまして、例えば作業自体をどのような手順で進めて、何をしてはいけないのか、何をするべきなのかなど、そういったものを詳細版では写真など、具体的に分かるような情報を含めてご紹介していきたいなと思っています。
いろいろな立場の方が利用されると思いますが、そのような方たちが使いやすく分かりやすいということを大事にして、今、制作しているところです。

りす:こちらは、エフエム西東京でも以前お話しいただいた信州大学の中谷岳史先生監修していただいて作られたということですが、その写真では中谷先生がいつも仰っている「工業用スポンジで吸い取れ」とか、「雑巾掛けをすると泥を広げるだけだ」とか、そういう写真が載っていたり、実際に床下のファンの使い方などが写真で載るという感じでしょうか。

松村さん:そうですね。同じ製品や道具を使ったりするにしても、やはり使い方というのがあるので、そのような情報を正しく載せて、皆さんに理解していただけたらなと思います。それが効率よく復旧につながるのではないかなということで、チームのメンバーで制作しているところです。

りす:ボランティアの方や「家を作ったことはあるけど、水害対応をしたことがない」なんて工務店の人もいるので、そういう資料が役に立つのではないかなと思います。
浸水被害のあった霧島市の方にも冊子を送られたということで、上村さんお話をお願いいたします。

浸水被害された地域へ

上村さん:当社はポンプや送風機などの製品を取り扱っていますが、大きなものから小さなものまで日本全国でご利用いただいています。
今回、浸水被害を受けた霧島市の方に、ボランティア団体さんや地域の社会福祉協議会さんとのつながりもありますが、社会インフラを支えている当社が貢献できることとして、信州大学の中谷先生のご指導のもと、冊子の送付はもちろん、SNSを使った案内や製品の貸し出しなども行いました。

りす:製品の貸し出しも行われたんですね。反応などはいかがでしたか。

上村さん:社会福祉協議会さんに受け入れしていただいて、そこからボランティア団体さんや民間の方に貸し出しを行い、床下に置いて効率の良い流れを作るために信州大学の中谷先生のご指導のもと、幅広く使っていただきました。

りす:床下のファンも関係ない場所に流しても意味がなくて、すごい強い風でカビなどが生えないように、外にカビの胞子とかを流していくというようなことが大事ということですよね。
最後に、リスナーの皆さんにお伝えしたいことはありますか。

上村さん:気候変動の影響もあり水害リスクが高まっていると感じる方は多いと思います。日頃から意識しづらいことかもしれませんが、いつでもどこでも誰が被害に遭うか分かりません。そのために日頃の備えの一つとして、荏原が無償で提供している「住宅における水害対応マニュアル」も、ぜひご活用いただければと思っています。

水害対応マニュアル リスナープレゼントいただきました♪

りす:はい、こちらはエフエム西東京からもダウンロードできるようになっていますし、今回リスナープレゼントということで、こちらの「住宅における水害対応マニュアル(概要版)」8ページのものの冊子版と、「EBARA」と書いてある災害用携帯トイレ、そして「うんこドリル ポンプのはたらき」。こちらはすごく可愛いですね。

上村さん:可愛いですよね。子どもの方にも見ていただければと思いまして。

りす:こちらは何が書かれているんですか?

松村さん:当社の主力製品のポンプはいろんなポンプがあるよということと、そのポンプが実は生活のいろいろなところで活躍しているんだよということを伝えるために、分かっていただきたいなと思って制作したものです。

りす:面白いですね。マンションでどの階からもトイレの水が出るのはポンプの働きだとか。
こちらを10名にリスナープレゼントということなので、皆さんぜひ感想と一緒にお寄せいただければと思います。
本日は荏原製作所 荏原レスキュープロジェクトの吉田さん、松村さん、上村さんにお越しいただきました。皆さんどうもありがとうございました。

吉田さん、松村さん、上村さん:ありがとうございました。

プレゼントの応募はこちらから
https://842fm.com/presents/present/72885/

※住宅における水害対応マニュアル
https://www.ebara.com/jp-ja/newsroom/2024/1221551_1673/






あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/

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