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あんどうりすの防災四季だより 24年8月4日(再放送8/11)ゲスト:爬虫類両生類専門の体験型動物園 iZoo園長 白輪剛史さん。

りす:「ペットと防災」といえば、ワンちゃんや猫ちゃんの事が心配という方も多いと思うんですけれども、大人しくて飼いやすく、実は可愛いと言われている、爬虫類や両生類についての防災について。
今回は、静岡県伊豆半島の河津町にある、世界の爬虫類の体感型動物園iZoo園長の白輪剛史さんにその爬虫類・両生類と防災についてお聞きしたいと思います。
白輪さんよろしくお願いします。

白輪さん:よろしくお願いいたします。

体験型動物園iZoo 
http://izoo.co.jp/

白輪さんにはリモートでお話を伺いました。


あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。

放送音源

   

文字情報

iZOOはどんなところ?

りす:まず、iZOOはどんなところなんでしょうか?

白輪さん:そうですね、爬虫類と両生類に特化した動物園で静岡県の伊豆半島の河津町にあります。

りす:体感型で楽しいとホームページに書かれていますが、どんな動物園なのでしょうか?

体験型動物園iZoo 
http://izoo.co.jp/

白輪さん:爬虫類って元々苦手な方が多いイメージがあるんですけれども、それは実際には触れたことがないし、見たことがないので怖いという印象があると思います。
それを実際に触れ合ったり近くで見たり、匂いを嗅いだり、いろんな体験をしてもらうことで爬虫類の良さを再確認してもらう、新たな発見をしてもらうという場にしたいなと思って作った動物園です。

りす:はい、夏休みで行きたくなる方もいると思いますが、実際に爬虫類・両生類とかを飼っていらっしゃる方々が能登半島地震で困ったという話をお聞きしました。
それはどのようなことに困られていたんでしょうか?

災害時の爬虫類の対応について

白輪さん:はい、能登半島の地震は1月1日の真冬の真っ只中で起こりました。
爬虫類というのは変温動物なので基本的に海外から日本にやってきた動物たちは、加温が必要。温度が必要。
そのためには電気が必要。

その温度が取れなくなってしまったっていうことで、もう即、命に関わる問題になりました。
ただ爬虫類をペットで飼育されている方が、今日本全国で約450万世帯以上がいると言われるぐらいに、人気のペットのカテゴリーになりましたが、犬や猫のように同行避難という形で避難所に連れて行くことは、やはり爬虫類という特質上、皆さんが好きな生き物ではないので、本当に困った時に一緒に避難所に連れていくということが、基本的にできない。
あとは、熱源が取れないだとか、季節によっては防災に関わる条件がものすごく変わってきます。
それが能登半島の場合は真冬に地震が起きてしまったということは、やはり爬虫類の生命に関わることで、飼育者の方々は相当苦労したという話を聞きました。

りす:実際に地震で困ったときに、iZooに相談の連絡が来たとお聞きしていますが、具体的にはどのような相談がありましたか?

白輪さん:そうですね。私共は爬虫類専門の動物園ですし、日本爬虫類両生類協会の代表理事も勤めていますので、飼い主さんや自治体からも相談がありました。とにかく電気が止まってしまったので保護してほしい。一時預かりをしてほしい。どのように対応したらいいのか?など、そういった質問が多かったです。

りす:実際に保護もされましたか?

白輪さん:やはり震災直後は道路の寸断などもあり、直接引き取りに行くこともままならなかったという状況下で実現はしませんでしたが、少し落ち着いてから、直接のiZooの方に連れてきていただき、引き取ったっていう例はありました。

りす:普段からiZooでは、「どうしても飼えなくなった爬虫類・両生類の引き取りを、事前に考慮してほしいけれども、野に放すぐらいだったらiZooに相談してください。」
ということがホームページに書いてあるのですが、今回の地震による引き取りも、普段から引き取りをされているからこそできたということなのでしょうか?

白輪さん:そうですね、爬虫類と両生類に関しては、飼えなくなった場合は絶対に捨てない。
逃がさないということで、理由如何を問わずiZooの方で引き受けますよ。
引き取りしますよ。
ということをホームページでもお知らせしていまして、ほぼ毎日のように様々な爬虫類が全国からiZooの方に届けられています。その中で災害・震災が起きた時なども、分け隔てなくiZooの方で受ける体制がありますので、その時はとにかく相談をしていただければと思います。

りす:はい、それは飼い主さんにとっても、特に災害時どうしてもってこともあるかもしれないので、心強いと思います。それでも飼い主さんたちが災害にあっても、飼いやすいように、どのようにすればいいかアドバイスなどありますか?

白輪さん:そうですね、よく言われるんですけれども、爬虫類というのは哺乳類や鳥類と違って餌を毎日食べなくても大丈夫です。種類によっては基本的に2週間から3週間くらい餌を食べなくても大丈夫です。
光なども普段の生活ということでいえば必要ですけども、非常時には2週間程度暗いところにいても大丈夫ですので、最低限の温度を確保できるということが大切になってきます。
今回の能登半島の地震のように真冬でしたら、使い捨てカイロを使うだとか、夏だったら日陰で飼育するという形になるのですが、できるだけ暗いところを作ってあげて、そっとするということがまず第一点です。
非常時に限っては、普段の生活のように健康に生かすための環境を常に保たなくてはならないという訳ではなく、1週間から2週間程度の非常事態ということで、こういった管理で十分飼育することが可能なので、慌てないということが大事かなと思います。
(※使い捨てカイロは、飼育容器の内側、底や側面に張り付けるといいそうです)

りす:はい、そんな情報を聞いたことがないという方も多かったと思うので、とても参考になりました。
カイロでもなんとかなる場合があるということですね。

実は飼っているけれど、相談できなかったとか、考えていなかったっていう方も多いかと思いますので、より詳しく爬虫類のことについて知ってみたいという方は、是非夏休みにiZooの方に行っていただければと思います。

本日は静岡県河津町にあるiZooの園長 白輪さんにお話をお聞きしました。ありがとうございました。

白輪さん:ありがとうございました。


https://chusugi.jp/schoollife/bosai/
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/

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