りす)
本日は、ひばりが丘団地で防災の取り組みをやっていらっしゃるひばりが丘団地防災ワークショップデザイナー
村上和隆さんにお越しいただいてます。
村上さんよろしくお願いします。
村上さん)
こんにちは村上です。
西東京市と東久留米市のちょうど境にあるひばりが丘団地で防災のワークショップを実施しています。
よろしくお願いします。
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
放送音源
文字情報
ひばりが丘団地の防災ワークショップについて
村上さん)
ワークショップは去年の7月から
「防災について少しずつ話をしよう。」
「お互いのおしゃべりみたいな形でやっていこうよ」
ということで、毎月1回開催し、その結果のものをいろいろ積み上げて皆さんにお知らせしています。
特に1月には東久留米市に非常時の水を供給できる給水タンクがあり、それを見にハイキングに行ったりしています。
りす)
防災と言ってもハイキングだとハードルが低くなって楽しそうですね。
村上さん)
はい。「もしも地震が起こって水道が止まったら水はどこから来るの?」という疑問がおしゃべりの中から出たんです。
そういう素朴な疑問を大切しようということで、メンバーが
「あそこに給水塔かあるらしいよ」という意見が次に出て
「行っても水をどうやって取ってくるの?」っていう疑問が出るので
「じゃあ1回行ってみよう!」
ということで、今年の1月に給水タンクの隣にある氷川神社への初詣も兼ねて、ワイワイと皆さんで行ってきました。
実際現地に行ってみて…
水がここにあって、看板に水がもらえるということが書いてあるけれども
「私はここから水を持って帰れる自信ははありません。」となると
「じゃあこの水を持って帰ってきてもらえるように動ける人を探して、その人にここの場所を知ってもらう」とか
「どういう手段で運べるんだ?」という話に発展していくということなんです。
りす)
なるほど。防災と言っても大きな話じゃなくて、おしゃべりの中で出てきた話題から、出来ることに繋げているということなんですね。
村上さん)
そうですね。それを重視していまして「防災のエレベーターをこうしましょう。
1週間分の食料を置いときましょう。下水についてはすぐに使えなくなるから一旦止めておきましょう。」など…。
こういう話は出るので、みんなそれは分かってると思います。
でも1週間下水止めたら、次は「トイレを使っていいっていうのは、誰からどういうふうに伝わってくるんだろう?」。
それで、そのことをたまたま防災に詳しい男性の方がいて、その方に聞くと「それは管理組合が連絡しますから」と言うんですけど、「管理組合の人はどうやってわかるんだろう?」っていう話になり…。
この話題については、私が東久留米市役所に行って聞いてきました。
東久留米市としての回答は
「まず1週間かけて水道管を調べます。」ということでした。
「ということは1週間の間は下水流したらダメなんですね?」
「そうです」「それうちの管理組合とか知ってますかね?」
「いえ、ホームページに書いてあります」
また、市役所の方にとったら「誰にお知らせをしたらいいのか?」っていうこともなかなか難しいということで、市役所の担当の方も悩んでらっしゃるとお聞きしています。
そういうものって
「やっぱり素朴な疑問を何回にも分けて、情報を取りに行くことは大事だよね」という話をしていて、すぐに明日に解決するわけではないけれど、こういうことをしっかりやっていかないといけないと思ってます。
去年の7月から見ると、メンバーの質疑内容のレベルがどんどん上がっているというふうに思っています。
りす)
元々そういった活動は、盛んに行われていたんですか?
村上さん)
マンションの管理組合としてマニュアルを作ろうということで、動いていらっしゃったとは聞いています。
今私が取り組んでるものは去年3月にイオンの開催された防災フェアの打ち上げ会の時に、女性の方と
「難しいことは周りの方々がやってくださっているけれども、実際被災したときに避難所に私たち物取りに行っていいの?」
「避難所はまずどこで、あなたの住んでいるところと私のところは、西東京市と東久留米市で市境があるから、違うところらしい。東久留米市に住んでいる私がひばりが丘中学校に取りに行ったら、追い返されるのかな?どうかな~?」
と、こういう話になって。
そういう素朴な疑問をたまたま近くにいた管理組合の方に聞いても「いや、どっちでもいいんじゃないですか?」とおっしゃられて。
逆に言うと「ご存じないんだろうな」と私たちで持ち帰ってきて、みんなで集めて考えることが大事だなと思っています。
そこからスタートしています。
りす)
それでメンバーはどのように集まってきているんでしょうか?
村上さん)
メンバーは「まちにわ ひばりが丘」が発行している機関誌があるので、そこで募集をしています。
ただ、人づてでの参加も多く、だんだんおしゃべりの場広がっているという形になります。
りす)
なるほど、そのおしゃべりの場や給水塔へのハイキングなどに参加して、防災に取り組んだ結果元気になった人がいらっしゃったというお話を伺ったのですが。
村上さん)
そうなんです。1回目の時には…
「私はもう今日来させていただいたけど、周りに知り合いもいないし、いつ死んでもいいんです。」って方がいらっしゃったんですよ。
その方が毎回参加を重ねて、今年の1月のハイキングに行った帰りに「こんだけ歩けると、自信も出たから、私は周りの人も巻き込んでいきたい」ということをおっしゃいました。
少なくとも、その方がそうなったことだけは良かったかなと思っています。
りす)
そんなふうに防災に取り組んでいらっしゃる村上さんですけれども、最後にリスナーの皆さんに一言伝えたいことはありますか?
村上さん)
素朴な疑問を放っておかないで、一緒に話すことで何かいいことが見つかるのではないかなと思っています。
次回の開催日程が決まっていまして、6月16日日曜日午後2時からです。
その後、翌月は7月14日日曜日午後2時からです。
場所は、ひばりが丘団地内のまちにわひばりが丘です。
団地の方でなくてもどなたでもご参加いただけます。
ぜひお越しください。
りす)
本日はひばりが丘団地防災ワークショップデザイナー村上和隆さんにお越し頂きました。
村上さん、ありがとうございました。
村上さん)
ありがとうございました。
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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