りす)
本日は前回に引き続き、「水辺の安全」について
河川財団の菅原一成さんにお越しいただいています。
菅原さんよろしくお願いします。
菅原さん)よろしくお願いします。
近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
河川財団について
りす)
菅原さんは河川財団ということで、実は国土交通省の「うんこドリル」の制作についても関わられていたり、また国土交通省が出しているロールプレイングゲーム風の動画の作成にも関わられていて、「水辺の安全」ということについて積極的に発信されていらっしゃいますが、河川財団ってそもそもどういう場所かまず教えていただけますでしょうか?
菅原さん)
河川財団自体はいろんな川に関する調査・研究を行っているんですけども、私がいる部署は先ほどの国土交通省さんの川に親しむという活動、合わせて水難事故防止という活動もテーマにしておりまして…。
例えば川に親しむ活動で「恵み」の部分、それと合わせて、水害とか水難などの「災い」の部分、この両面について知っていただく、そんな活動を行っています。
そのうちの一つとして川の水難事故の研究というのを2003年から行なっています。前回もありましたけれども警察署のデータによりますと、2020年の湖や川で亡くなられた方が288名で、ちょうど20年ぐらい前は333名ということで、水難事故についてはここ数十年あまり変わりない、減少傾向にないという問題があります。
合わせて子どもの水難死亡事故の約6割が川や湖で起こっているというのも前回言いました通り、まだまだ水難事故防止の観点にて大きな課題となっています。
水難事故の傾向について
りす)
水難事故については小学生と中学生で実はパターンが違うっていう風にお聞きしたんですけれども、どう違っているんでしょうか?
菅原さん)
そうですね。川などの事故の傾向を掴むために、河川財団では2003年から新聞やTVで川の事故が報道されたのを逐一収集し、それを分析しています。
なので20年間で約3000件ほどのデータがあります。
そうすると小学生や幼児の場合と、中学生の事故というのは少し違うというのが見えてきていまして…。
例えば幼児・小学生の場合は、川岸から転落してしまったり、落としたボールやサンダルを拾いに行ってしまって溺れてしまうケースが目立ちます。
一方中学生の事故では、大きな川を向こう岸まで渡ってみよう、泳いでみようとして溺れる、そういったケースが目立つことがわかってきました。
りす)
ありがとうございます。小学生と中学生で実は違うって分かっているだけで対策の取り方も変わってきますよね。
本当に流されたものを取りに行っちゃうっていうこと、小さい子にとっては物を大事にする心もあるのでボールを流されたとか自分のサンダルが流されたって、取りに行きがちなんですが、「サンダルバイバイ運動」じゃないですけどそんな形でも展開されてらっしゃるんですよね。
菅原さん)
やはりサンダルが流されたときに、親に怒られるかもという心配で追いかけてしまうということがあると思うんですよね。
そこは親子で事前に「サンダルが流されても取りに行かない」と決めておくことも非常に重要な取り組みかと思います。
りす)
実は国土交通省と作られた「うんこドリル」でも流されてしまったら、取りに行かないということを積極的におっしゃっていますよね。
川はそんな危険性だけではなくて…
やっぱり楽しさを伝えていらっしゃると思うのですが、菅原さんが感じる「川の魅力」を話しいただけますでしょうか?
菅原さん)
そうですね。川にはいろんな魅力がたくさんあって、釣りができたりだとか最近はパックラフトと呼ばれるような一人乗りのゴムボートなんかも流行ってます。
やっぱり楽しい活動をしようと思った場合、安全というのは最も重要なところになってきますので、まずお子さんがライフジャケットを着けるという時に、そのライフジャケット購入するのは大人の方になると思うので、いかに大人の方々にライフジャケットの重要性を知っていただくか。
あるいは夏になると子どもが流されて、助けに行った大人も流されるというケースも多々あるので、やはり大人の方にもライフジャケットをというのが次のミッションかなというふうに考えています。
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水辺の安全ハンドブック
りす)
ありがとうございます。特に大人向けの勉強、大人が「うんこドリル」だけにもいかないので、「水辺の安全ハンドブック」という大人向けにもみっちり分かりやすく書かれているハンドブックがあるということで…。
そちらのハンドブックが実はリスナープレゼントでみなさんんい読んでいただけます。
リスナーの皆さん、ご興味あれば応募してみて下さい。
10名分いただけるので是非FM西東京の方にお便りをお寄せください。
そしてこの「水辺の安全ハンドブック」はホームページもダウンロードできるんですよね。
菅原さん)
そうですね。「水辺の安全ハンドブック」のホームページで、大人向けのかっこいいライフジャケットだとか、大人向けの川の遊び方なども載っていますので、ぜひこの夏に向けて読んでいただければと思います。
※水辺の安全ハンドブック
https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid129.html
りす)
はい、河川財団の菅原一成さんでした。
ありがとうございました。
菅原さん)
ありがとうございました。
公益財団法人 河川財団
https://www.kasen.or.jp/
水辺の安全ハンドブック
こちらからダウンロードできます。
https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid129.html
国土交通省 うんこドリル 川の安全
冊子:https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/pdf/unnkodoriru.pdf
WEB アプリ:https://play.unkogakuen.com/manabi/game/river/?rf=drill
あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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