近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
雨の季節になりました。
今週は雨対策として
ハザードマップの見方をもう一度復習してみたいと思います。
西東京市のハザードマップを見ていただくと
まず皆さん、自分の家が色がついているかどうか気になると思います。
![](https://842fm.com/wp_842fm/wp-content/uploads/2021/06/ハザードマップ.jpg)
西東京市浸水ハザードマップ ↓ こちらを参照してください。
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kurasi/iza/bosai/fusuigai/hazard_map.files/201912nishitokyo-tizumen.pdf
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
放送音源
文字情報
ハザードマップを見てみましょう!
注意するポイント
ハザードマップは、色がか薄い色から濃い色になっていると思います。
それは浸水深と言って、浸水の深さとが分かるようになっています。
![](https://842fm.com/wp_842fm/wp-content/uploads/2021/06/浸水深.jpg)
気にしなければいけない深さは、「3 m を超えるか」ということです。
3 mを超えると木造家屋の2階以上の深さまで浸水することになります。
だから家の2階に逃げようということができなくなる基準が、3 m 以上ということですね。
その深さになってるかどうかを確認してみてください。そうすると、どこか別の場所に避難しておかないといけません。
コロナの時期で避難所、避難場所で密になってしまう可能性があるので、予めどこに行ったらいいか親戚の家、知人宅とか検討してみてください。
広域避難ということで、どこかホテルに泊まるということも有りうるかもしれません。
次に西東京市のハザードマップでは赤いつぶつぶのものが書いていているところがあるんです、川の周りにあります。
木造家屋の倒壊をもたらす氾濫流が発生する恐れのある地域ということで流れがとても速くなるので、浸水の深さはそれほどなくても早く逃げなければいけないという地域になります。
その他覚えておいて欲しいのは、アンダーパスと言われる所もハザードマップで書かれています。
道路が線路や他の道路の下をくぐっていくような、立体交差になってるような所ですね。
そちらの下をくぐる時、深いところに入って行ったりするので浸水したりしてる時に入っていくと危険になる場所です。
想定最大規模降雨
そして西東京市の場合、ハザードマップに想定最大規模降雨というものが書いてあって…
時間最大雨量153mmとあります。そして総雨量が690mm。
これ是非覚えておいてください。
時間最大雨量153mm の総雨量690mm。
もし天気予報で時間最大雨量一時間153 mm 以上の情報が流れたら、ハザードマップの通りになる可能性があります。
総雨量というのは降り始めからの雨の量なので
何日も雨が降っていたら1時間の雨の量は多くなくても、
690 mm に達したらこのような浸水が起こる可能性があるということになるので天気予報忘れないで聞いておいて下さい。
避難情報が変わりました!
そして5月20日から避難情報が変わりました。
避難勧告という言葉が分かりにくいのでなくなりました。
警戒レベル4で全て避難指示となりました。
その時は全員、 危険な場所にいる人は避難になります。
自宅にいれば安全な人
それから自宅の二階に行けばなんとか水害から免れるっていう人であれば
自宅にいていただくことも可能です。
それから「警戒レベル3」の情報というものは
「高齢者等避難」という言葉に変わりました。
高齢者等の中には
妊婦さん、小さい赤ちゃんとか、お子さんを連れている方
障がいがある方、医療ケアが必要な方、早めに避難したほうがいい方
全て入ります。
実際に雨が降っている時は警戒レベル4だと雨が強すぎて 逃げるのがやっぱりちょっと怖いなっていう時期になっているかもしれません。
そこで非難するのは、その時点では大変だったりすることもあって、躊躇しやすくなったりします。
逆に過去の災害で警戒レベル3だと、まだ天気も回復してきたりとか、川の水位も上がってない状態で、 避難しやすいように早くから出ているので、逆に避難できなかったっていう声があります。
だけど…
警戒レベル3ぐらいで、皆さんは避難検討してみていただけたらと思います。
先ほど言った川の流れが速いとか、2階まで浸水してきてしまうのであれば、
その方たちも、警戒レベル3ぐらいのレベルで、もう避難と言うことを検討していただければと思います。
避難実際にするのって思ったより時間がかかります。
そして「警戒レベル5」も変わりました。
レベル5まで待って避難しようと思っちゃう人が結構いたんですが、レベル5はもう災害発生しています。
危険です。
この段階ではもう殆どできることないんですけれども、
その場でなんとか命を守る行動をとるしかないというような状態です。
例えば家の屋根の上の2階に上がらなきゃいけないような状態であるとか
それから…ここ誤解されてる人多いんですけれども
土砂災害の危険がある地域で
できるだけ崖と反対側の上層階に行くっていうのね。
これはもう逃げ遅れてもやむを得ない時の情報だと思ってください。
![](https://842fm.com/wp_842fm/wp-content/uploads/2021/06/suigai2.jpg)
水害が起こりやすい時期は
梅雨から台風の終わる10月ぐらいまで続きますので、
自分が避難しなきゃいけない人なのかどうか…
ハザードマップのチェック今一度行ってみてください。
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