近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
今回は車中泊についてお話ししたいと思います。
コロナ禍で車中泊、大人気です。
密にならないのと、あとテント泊よりハードルが低いと言うのがあるのかなと思います。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
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車中泊が人気です!
車は、鍵がかかるのもいいですよね。
ちょうど5月辺りからは寒すぎず、そして暑すぎずという時期ですね。
6月過ぎてくると、もしかしたら暑すぎて寝られないと言うこともあるんですけれども、ちょうど良い季節でもあるので、一度もやったことがない人、是非この時期にチャレンジしてみると、災害時も使えるんじゃないかなって思います。
アウトドアをしたことがある人であれば、一度は車中泊したことある方も多いかなと思います。
うちももう20年以上前から車中泊をしています。
私のパートナーがモータージャーナリストなので、2002年に山と渓谷社のスキーヤーという記事に、冬の車中泊とテント泊どっちが寒いかっていう記事を書いていたんですね。
以前もお話ししたことがあると思うんですけれども
車の方が熱しやすく冷めやすい、鉄とガラスで出来ているので、実際に温度計ったら、 冬の車中泊の方が 気温が下がっていて寒いということです。
2002年の段階で、そんなことを言われてたり、車中泊というものがあったんだなーと知っていていただければと思います。
災害時の車中泊
ずっと昔から言われてた車中泊なんですが、
防災的にはそんなに大々的にお勧めで言える状況じゃなかったんです。
2016年の熊本地震で何らかの形で車中泊された方…。
災害関連死とされた中の約3割近い方が車中泊されてたことがある
ということで、 車中泊は危ないんじゃないかっていう認識も広がりました。
一番心配されたのがエコノミークラス症候群です。
厚生労働省の説明だと、エコノミークラス症候群とは、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。
その結果、血の塊、血栓が血管の中を流れ、肺に詰まって、肺塞栓などを誘発する恐れがありますとのことです。
エコノミークラス症候群は、ただ狭い車内とか、座ったまま寝るというだけではなく、食事や水分を十分取らないとかストレスがかかるとか、様々な要因でかかると言われています。
災害時には、荷物とか車中に突っ込んで、そしてもう寝る場所もないままで、家族が何人いようが車の中で寝てしまう…ということが 実際に起こると、確かにエコノミークラス症候群が起こりやすくなりますよね。
2016年の熊本地震の時は、避難所体育館の天井が落ちていたりとかして、体育館そのものが使えなかったり、トイレがかなり初期の段階で汚れてしまって使えなくなって、 飲み物とか水分とるの控えちゃう人とかもいたので、 避難所の状況もとても劣悪な状況でした。
だから、体の不自由な人とか医療的ケアが必要な人、子供がいる人などが避難所に行かなかった。
だから車中泊がとても多かった。
でもそこでエコノミークラス症候群を多く起こったという反省がありました。
今は、そういう状況の中で、弾性ストッキングというものを配るようにしてる自治体があったり…。
それからエコノミークラス症候群 の危険性についてリーフレットを渡すなどの対策が災害時には取られてます。
車中泊を体験してみましょう!
皆さんにお勧めしたいのは、そう言った、ぎりぎりの段階での窮屈な車中泊ではありません。
今できる車中泊は、エコノミークラスじゃなくて、 ファーストクラスの車中泊をしていただければと思います。
今人気の車中泊というのも、いかにこのファーストクラスに近づけられるかということで、皆さん工夫しています。
例えば一番エコノミークラス症候群と関係あるのは、窮屈な状態になってしまうと寝にくいってことですよね。
それで、やっぱりフラットでベッドと同じような状況じゃないと、とても寝にくいんです。
それで、フラットにするために座席を倒したものに色々シートとかエアークッションとか敷いて、それで上手くいく人もいれば…
毛布を丸めて隙間を埋めるとかで上手くいく人もいれば…
もうまったくそれじゃ寝られなかったという人もいるので、自分で板とかであの寝台みたいなものを自作して、それで寝られるようになったって方もいます。
ネットでもやり方が色々出ているんですけど、車の種類と体格によって無限に組み合わせがあるので、やってみないとわからないんです。
この時、自宅前でまずは体験してみると、 もし寝にくいということがあれば、すぐお家に避難することもできます。
それから雨の日に体験していただくと…
トイレに行くの億劫だなと思った時、 携帯トイレ本当に使えるのかな、 車の中だとまずくない!と言うようなこともテストできたりします。
雨はいいこともあって、明け方の放射冷却現象ってのがないので、寒くなりにくいんですね。
貴重な経験になるので雨の日の車中泊もぜひチャレンジしてみてください。
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