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あんどうりすの防災四季だより 20年10月25日「ポータブル電源」

あんどうりすの防災四季だより

近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。

アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。

 

 

第82回となった今回のテーマは

ポータブル電源

災害時に役立つ「ポータブル電源」についてご紹介します。

どのように使える?
保存方法を誤ると壊れてしまう!?

災害時はもちろん、日常から上手に活用いただくための方法もご案内します。

詳しくはラジオライブラリーをお聞きください。


 

放送の文字起こしを、記事と同じページに掲載しています。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。

   

 

放送音源

   

 

 

文字情報

 

 

日常感覚で使えるポータブル電源

今週はポータブル電源についてお話しします。
ポータブル電源とていうのは、スマホのモバイルバッテリーの巨大バージョン(笑)みたいなものですね。

ポータブル電源があることで、スマホを充電できたり、ノートパソコンも充電できたり!
ポータブル電源は電気を貯めておける容量も大きいんですよね。
実際に私もドライヤーをつないで、強風で思いっきり、しっかりと乾かすことができました。

エアコンなど初動でたくさん電気を使うものについては、そのエアコンやポータブル電源の種類によって使えない場合もあるんですが、それでも冷蔵庫なんかは普通にコンセントを繋いで使えます。
何より、日常感覚で普通にコンセントを差し込めるのが使いやすいんですよね。
この利便性の良さも「使ってみてもいいかも」と思われるポイントですね。

これは後で詳しく紹介する沖縄県難病相談支援センター 認定NPO 法人アンビシャスにお聞きしたところ、ポータブル電源、一度も使わないで壊してしまった!という人がいらっしゃるそうです。どうしてでしょうか?
 

写真撮影:沖縄県難病相談支援センター認定NPO法人アンビシャス


 

国、都道府県、自治体の助成

東日本大震災の際、人工呼吸器など医療ケアが必要な人の電源確保が問題になりました。
そこで国と都道府県で在宅人工呼吸使用難病患者非常用電源設備整備事業という助成金をだすことにしたのです。まず医療機関に、医療ケアを必要とする人の発電機やポータブル電源への助成金を出しました。医療機関がそれを購入して、患者さんに貸与するという事業を始めました。
 

先程話に出た認定NPO法人アンビシャス。
こちらでは難病のある方やそのご家族への支援活動を行っています。
 
沖縄県では、きめ細やかな対応がより可能なアンビシャスがポータブル電源を購入し、それを患者さんに貸与するという事業にしました。
こうすると、ひとりひとりニーズの違う患者さんの声を聞きながら、適切な機種を一緒に選ぶことができますよね。
 
2019年あたりから、市区町村での助成金も増えてきました。
人口呼吸器が必要な方が発電機やポータブル電源を購入する際、直接患者さんが購入することを支援する事業も増えています。上限10万円ぐらいの補助があるそうです。

これについては、市区町村のHPで「日常生活用具の給付」「発電機」というキーワード検索してみてください。
 


  
 

ポータブル電源の保存方法が重要

話は少し戻って。
ではどういう方が最初に壊してしまったのかという話です。
もちろんポータブル電源自体に問題があったわけじゃないんです。
 
そもそもリチウムイオン電池というものは、6ヶ月を超える長期保存の際は、電池容量の2/3から半分程度の電池残量で、常温常湿保管が推奨されています。

それなのに「充電しなきゃ!」と、いっぱいいっぱい満充電したまま放置をしてしまう。そうするとバッテリーの劣化というものが起こります。
 
日常使いの時は、内部の制御システムで管理されているので、満充電や放電状態自体は気にしなくていいのですが、長期間の満充電状態での放置は電池自体の化学反応が継続されることで、劣化する。
ほったらかしていても放電状態は続いているので、長期放置は内部の制御システムの不動作などで、過放電となり電池の劣化を招いてしまうんです。
  
それにより、「いざ使おう」と思ったら「壊れている!」ということが起きてしまうんだそうです。
 
長期保管される場合は1年に1度を目安に、電池容量の2/3から半分程度になるまで補充電(追加充電)が必要なんですね。
こんなこと学校で全く習っていないですよね(笑)
なので放置してしまうということも起きてしまったんです。
   
モバイルバッテリーを20万円ぐらいで買ったのに使えなくなっちゃった!というケースも聞いています。

なので、アンビシャスのように、購入して使用する前に説明をしてくださるという存在はとても有り難いですよね。
 

 

あんどうりすさんのおうちのポータブル電源。
ソーラーパネルとつないでいます(右:自家製、左:市販のもの)
 
  
 

医療器具を直接つなぐことは?

医療ケアが必要でなくても、災害時は電気がないと

トイレの水は流せない
お風呂が沸かせない
コンセントを挿してファンで動かす石油ストーブは、灯油があっても使えない


…こういったケースも起こり得ます。
このようなことからポータブル電源の購入を考えてる人は多くいらっしゃるんです。ですので購入した際は長期間放置をせず、日常生活で使っていただくことをオススメします。
「ちなみに日常で使って」と言っても、医療器具をポータブル電源に直接つないでいいのでしょうか。

最近のポータブル電源は医療器具にも対応している正弦波と云うきれいな波の形をだすものが増えています。ですが、医療器具メーカーがまだOKをだしていなく、基本的に直接コンセントから電気をとることになっています。
ただ、災害時は、そんなことを言っていられません。
メーカーの保証の範囲ではなくなるものの、自己責任として発電機から電気をとっているというような状況です。

そういったことを前提に、アンビシャスがYouTube 動画でポータブル電源の比較やどのような方にどんな機種を薦めるかというようなことを説明してくれています。
まず、気になるのはお値段ですよね。5万円クラスだとどのような性能になるのかとか、20万だと何が違うのか違わないのか、など値段あたりの電池容量も紹介されています。

  

使い方によっては複数購入も

それから、医療ケアが必要な人にとって、特に重要になる情報は、使用時間と充電時間です。
お風呂やトイレ、冷蔵庫が充電中の数時間使えないということがあっても、耐えられなくはないですが、人工呼吸器が少しでも止まることは命にかかわります。高いものを1つ購入するより、安いものを数台購入し、使う方がいいかもしれません。
充電時間が短くて済むものは、魅力がある一方で、バッテリーの劣化の心配もあります。違う種類を2つ持っているほうが安心かもしれません。
 

また重さも重要です。
介護している方が運べない重さだと、いくら性能がよくても、使えないということになります。
 

NPO法人アンビシャスが紹介する情報はとてもきめ細かいので、医療ケアが必要なくてもポータブル電源がほしい!という方にはとっても参考になる情報かと思います。
 
ポータブル電源にもメリット・デメリットがあるので上手に活用していただければと思います

  

沖縄県難病相談支援センター 認定NPO 法人アンビシャス


 

ポータブル電源の比較

 

電気の仕組み「医療的ケアが必要な方への電源確保方法の色々

 

鉛バッテリー(カーバッテリー)接続実演「医療的ケアが必要な方への電源確保方法の色々」

 

 

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今回は、「 ポータブル電源」についてお伝えいたしました。

 

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今月の防災ワンポイント   

FM西東京では、毎月この番組のCMを放送しています。
その中で月替りで「防災ワンポイントアドバイス」をご紹介しているのはご存知でしょうか?
10月のワンポイントは…

 

今月のワンポイントは
車中泊は「ばすだしで」

」は安全な場所。
」は寝る場所を水平にしてエコノミークラス症候群を避ける。
」は断熱で寒さ対策。
」は収納場所を作り
」は車から電気をとる方法を知っておく。

車中泊は「ばすだしで」。寒くなる前に一度試してみてください。

 

このようにご紹介しています。
実はこのキャッチーな標語は、香川大 准教授 磯打千雅子さんと磯打先生のお嬢さんが考えた標語なんです。

詳しい内容についての記事があります。
こちらもお読みください✧

避難にも使える車中泊のコツは「ばすだしで」~マイ避難先のひとつとして車中泊を快適に

     

  

 提供:
有限会社シムラ https://sumitai-ie.jp/
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日本ボレイト株式会社 https://borate.jp/
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