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夏の食生活 2025年9月6日・13日(土)放送分

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!

この番組は、保谷駅から徒歩3分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆さまにも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。

第1週と第3週に本放送を、その他の週は再放送をお送りします!

【9月のテーマ】
『熱中症の話~2025~』

皆様ぜひお聴きください!!

西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームページはこちら→https://m-hc.jp/

↓放送内容を文字でもお読みいただけます!

田中ヒロコ:では、松原先生、本日もどうぞよろしくお願いします。

松原先生:よろしくお願いします。

田中ヒロコ:暑さ続く、今日この頃。今日も暑い熱中症の話でよろしいでしょうか?

松原先生:いいです(笑)

田中ヒロコ:いいですね。さすが先生(笑)

松原先生:この前部屋の環境とか、衣類とか、そこらへんの話したじゃないですか。あとはちょっとしたグッズの話とか。あと食事とかで何か変えられないかなって思ったりもするんですよね。

田中ヒロコ:それは作るんじゃなくて、口にする方ですか?

松原先生:口にする方。

田中ヒロコ:私も火使いたくないっていう。口にするの冷たい方がいいんですか?

松原先生:冷たいほうがいいと思うんですけど、冷麺とかそうめんとか美味しいじゃないですか。

田中ヒロコ:そうめんが売り切れなんですよ。

松原先生:あ、今?

田中ヒロコ:はい。私昨日、そうめんを買いたくてスーパー2軒回ってもなくて、3軒も4軒も回るのはちょっと・・・って思い諦めて、冷や麦。冷や麦はあるんですよ。そうめんがない。何でですかね。

松原先生:冷や麦ってさ、あれ小麦だよね。そうめんが小麦?

田中ヒロコ:両方小麦です。

松原先生:冷や麦も小麦。

田中ヒロコ:ただそうめんは細くて、もうちょっとツルッとして、茹でる時間が1分ぐらいなんですね。冷や麦はそれより太いので、茹でる時間は4分。それだけ厚い。

松原先生:歯ごたえもある?

田中ヒロコ:歯ごたえもあります。そうめんの方がつるっと食べられる、細いので。そんな感じでそうめんないんですよね。そのうち入荷するとは思うんですけど(笑)

松原先生:で、暑い時って、ちょっとキムチとか入ってたりしたら美味しくない?

田中ヒロコ:美味しいですね。あれ食欲湧きますよね。

松原先生:キムチ食べると汗出るでしょう?

田中ヒロコ:出ますね、辛いから。

松原先生:カプサイシンとかだと汗が出るから、結果的に暑熱順化の小さな一環になるのかなっていう風に思っているんですよね。

田中ヒロコ:冷たいものだけじゃなくて、少し汗は出すといった方がいいってことですよね。

松原先生:それを意識するっていうことは重要かなと思う。

田中ヒロコ:体温調節が自分の中でできるってことですよね、汗かけば。

松原先生:そうですね。食事でいうとそれと、この前あったガリガリくんみたいなアイスかな(笑)

田中ヒロコ:でもそうですね。かき氷のカップとかね、ガリガリくんって私が小学生の頃に登場した記憶があるんですよ。だから40年以上のベストセラーですよね。

松原先生:そうでしたっけ。

田中ヒロコ:多分。衝撃的でした。それ以前はアイスのバリエーションってそんなになくって、ミルクのバーのやつとか、そういうのしかなくて、ガリガリ君が登場した時は、多分小学生3年生とか4年生くらいの時で。先生は気づいたらもうあったと思うんですけど、ガリガリ君は。私は小学生だったので、すごい記憶があります。

松原先生:失礼ですけどヒロコさんの方がご年齢はちょっと上ですよね?

田中ヒロコ:上ですね。

松原先生:僕がガリガリ君の存在を知ったのは中学生くらいなんですよ。おかしくね?と思って聞いてて(笑)

田中ヒロコ:そうですか?(笑)そしたら熊本にガリガリ君がいくのが遅かったのかな(笑)熊本は白くまがありますからね。あの美味しい白くまがあるから。子供の頃にできて衝撃受けた感じですね。だから氷のアイスを食べてればいいんですね。私の知ってる人で、暑いのに冬も夏も常温かホットしか飲まないっていう方がいて、全然冷たいもの一切飲まないっていう方もいるんです。なので、そういう冷たいものが苦手な人とかとかは大丈夫なんですかね?それも汗かくからいいんですかね?

松原先生:でも血液が冷えないですよね。

田中ヒロコ:やっぱり温度的に冷やさないとということなんですね。

松原先生:ですから、そういう人は食べ物でスイカとか、あと冷やしたパイナップルとか、そういうのを摂ってもらえばいいんじゃないかな。

田中ヒロコ:口にするものの中でも、体を冷やすというのも大切?

松原先生:その方がいいかな。なんでこんな話してるかっていうと、患者さんで暑い最中、水分摂らない人っていらっしゃるんですよ。で、先生どうしたらいいんでしょうかねって難問を突き付けられることがあって。食べものでスイカとか食べたりするのどうって聞いたら、それなら食べる。確かにね、診察してるとスイカその人すごい食べるんです。他はあんまり水分好きじゃないとかだけど。だから食べ物で水分で、スイカってすごい意味があるんだなって感じました。

田中ヒロコ:そうなんですね。うちの母とか丸ごと1個食べてしまったりとか、80歳ですけども。

松原先生:それ良いんじゃないですか?

田中ヒロコ:逆に食べられるものを食べたほうが良いということなんですね。じゃあ患者さんがスイカが好きだから、スイカで水分たくさん摂るというのは?

松原先生:それは良いんじゃない?スイカが偏食でどうのこうのっていうのは聞いたことがないから。

田中ヒロコ:そっかそっか。スイカにあたったとかもあんまりないですもんね。

松原先生:うん。だから水分補給には良いんじゃないかな?という風に、食材としては思いますね。

田中ヒロコ:逆に言えば、食欲が落ちてしまいがちじゃないですか。だから何でもそういう好きなものを食べてた方が良いってことですよね。

松原先生:そうだね。水分豊富なものだと人間好きなんじゃない?この時期。

田中ヒロコ:そうですね。今、すごくスイカを食べたくなりました(笑)。スイカを嫌いな人はいないですしね。

松原先生:あとはどういうのがいいんだろうなぁ。熱中症のガイドラインとか人に喋るにあたって一通り読み込むんですけど、あんまり食事に関してガイドラインで推奨していることってないんですよ。

田中ヒロコ:そうなんですね。

松原先生:これを食べなさい、あれを食べなさいとかいうのがない。だからお医者さんも実経験とか、そこらへんで話をするしかないところがあるんですけど。

田中ヒロコ:何とか経口水?熱中症に効くOS-1とか、そういうのは普通の水飲むよりそういうの飲んでたほうがいいとかあるんですかね?

松原先生:電解質入ってますからね。だからさっきヒロコさんがおっしゃっていた水中毒ってやつは、水ガブ飲みすると体の中のナトリウムの濃度が薄まっちゃうんですよ。そうするとだるさとか、酷い時には意識レベル落ちてしまうとかなっちゃうんで、そういうのは塩分摂りながらやっていった方がいいです。

田中ヒロコ:そうなんですね。

松原先生:よく高血圧の人どうすんのとか、心臓悪い人どうすんのという話にも当然なってくるんですけど、そこら辺は正直言うとご自身で、例えばポカリスエット1本摂ってみたりして、血圧が上がっているのかとか、自分で見ながらやっていく。あとは日頃外来にかかっているなら、外来の先生に状況を説明しながら、レントゲンとってもらった時に「これだったら大丈夫だよ」とか、そういう感じで医療機関を使っていくって形になるんじゃないかなという風に思います。

田中ヒロコ:そうですね。先生とかと相談しながらだと安心できますよね。

松原先生:持病のある人はね、そういう風にやっていった方がいいと思います。

田中ヒロコ:あとガリガリ君たまに食べて(笑)

松原先生:そうだよね(笑)昔どっかの島に派遣されて行ったときに、漁師の人がいて、すごい血圧高いんだよね。血圧が190とかで降圧剤飲んでて。どういうもの食べるのって言ったら、「仕事行ったら塩辛いのすごい好きだからバンバン摂る」って言ってて、「いやそれはちょっとさ、この血圧だったら控えた方がいいんじゃないの」って話したらうん「でも塩摂らなかったら、俺ぶったおれちゃうからさ」って言ってて。

田中ヒロコ:それが元気の素になってる?

松原先生:そうそう。

田中ヒロコ:でも血圧高い?

松原先生:190。

田中ヒロコ:うーん・・・

松原先生:でも難しいよね。ああいうのって各職業人に、適正にアドバイスをいわゆるガイドラインに基づいて説明する難しさというのは、医者は常にあるかなって思うんですよね。なんかさ、今流行りのAIとか、多分型どおりに言うと思う。「あなたは塩分摂りすぎだよ」とか。そんなの分かった上で相談してんだよっていうことって人間結構あるので、それは今後も人間社会としては重要なことなんじゃないかなというふうに思います。

田中ヒロコ:先生はいつも症状とか色んな細かいところまで見てくださるので、人ならではの温かさですよね。ではこれからもよろしくお願いします。ありがとうございます。

松原先生:よろしくお願いいたします。ありがとうございます。