本日の放送ではヴィッセル神戸戦をプレイバックし、囲みインタビューはマルセロ・ヒアン、波多野豪、白井康介の3選手をお届けしました。
味の素スタジアムでのリーグ戦勝利は2月末以来で、去年を含めホームが鬼門となりつつある中で劇的勝利。正直まだ攻撃の手数が多い訳ではなくとも、粘り強く戦う事でこんな形の得点シーンが訪れるものなのですね。
今回は影の立役者が多くアイキャッチ画像に悩みましたが、やはりゴールがあっての勝利で、FC東京選手として味スタでの初ゴールなのでマルセロ・ヒアン選手にしました。

献身的に前線から守備をするタイプではないものの、1TopのFWがフル出場はなかなかハードかと思いますが4試合連続90分間引っ張てくれています。
彼に代わって破壊力を出してくれるFWがもう一枚欲しいところ。
勝利の貢献度が爆高だったのが白井康介選手。アイキャッチはこちらと悩む素晴らしき活躍。

毎試合物凄いスピードと物凄い運動量を見せていますが、この試合では何度もプレスバックでピンチを防ぎ、流れが悪かった前半の雰囲気をガラっと変えてくれたロングボールへの裏抜け。からのシュートが決まっていれば月間ベストゴール物でした。
もう一人、少しずつゲーム構築が出来るようになってるのは遠藤渓太選手の存在が大きい。

自ら運べる力もありますし、ウィングバックにしろシャドーにしろまだ粗削りな俵積田晃太選手がここ数試合イキイキしてるのは、遠藤選手が上手くサポートしている影響はあると思います。
セットプレーのキックも得点の匂いがする弾道ではないでしょうか。
こちらも90分集中を切らさず、PKアシストのロングゴールキックもMVP物だったGK波多野豪選手。

野澤選手との実力は伯仲、セービング力はやや野澤選手がリードしていると思われるのでスタメンを譲っていましたが、決して多くは訪れないGKの出場をしっかりアピール果たしました。タイムアップ前のラストプレーは、神戸にロングスローを与えない選択肢が出来たかと思うので、最後まで気を抜くことなく今後も期待しています。
大変な世界情勢の中で一時の古巣となった相手との対戦でしたが、ミックスゾーンを足早に去ってしまったので話は聞けなかった橋本拳人選手。

ようやくのフル出場。ここまで彼が途中で退く事で中盤のパワーがやや失われていただけに、コンディションを上げた活躍を今後も期待です。
それは決めてくれ!なシーンが一つありました佐藤恵允選手。

シャドータイプとは持ち味が違う印象ですが、だんだんとヒアン選手との連携があってきました。パワーあふれる相手背後へのランはチャンスメイクになっていますね。
松木選手や安部選手が移籍し、いわゆる水を運ぶ役割が今の東京には欠けているのが距離感やテンポの悪さの一因と思っているので、常盤亨太選手には期待しています。

途中出場でいくつか登場していますが、その難しさからまだ持ち味は出せていない印象。彼が存在感を示せるかは結構重要だと思っています。
今の3バックに一番欠かせないのはエンリケ・トレヴィザン選手でしょう。

しばらく出られていませんでしたが、高さで競り勝ち、左サイドを左利きで持ちあがる動きは、どこか単調だった東京に風を送っている最近です。
オフサイドなどで助かりましたが、ネットを揺らした数は東京と神戸は2本ずつ。
ただ、神戸は流れの中でそのシーンを作っていて、それがまだできていないのが東京の課題。
綱渡り気味な連勝の綱を太くできるか、強い相手が続く5月の戦いです。

著:酒匂匠
撮影:赤木真二(転載不可)