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【湯田聡の西東京市バスマニアックス】『旧道を走ったバス~今、思い出す あの日、あの時~』24年10月19日 -ウィークエンドボイス

湯田聡の西東京市バスマニアックス

毎週土曜日午前11時から12時45分までお届けしている、ウィークエンドボイスの12時台コーナー。毎月第3週は『湯田聡の西東京市バスマニアックス』をお届け!

長年バスの仕事に関わってきた湯田聡が、西東京市の路線バスにまつわる興味深い話題をご紹介。皆さんがもっともっと路線バスに乗りたくなるような楽しい話題をお届けします♪

コーナー音源

西東京市バスマニアックス: 湯田聡
Personality:中村麻美酒匂匠
編集長:中村晋也
制作・技術:榎本隼也・竹内規夫

今月のテーマ『 旧道を走ったバス~今、思い出す あの日、あの時~』

田無近辺地方史研究会滝島俊さんには、青梅街道谷戸新道の変遷を教えていただきました。

・子どもの頃からバスが大好きで、昭和最後の年に生まれたぽけふくろうさんには、平成の市内の様子を教えていただくと同時に、取材にも同行していただきました。

・田無生まれ、谷戸小・田無二中が母校の茄子竹(なすたけ)さんには、1960年代の市内の様子を教えていただきました。

青梅街道も谷戸新道も、昔は狭くて蛇行していた!

・田無神社の坂を下ると、青梅街道の幅員が広がり、都心方面への直線道路となります。一方、谷戸新道は、田無とひばりヶ丘を直線で結んでいます。青梅街道は東西(ヨコ)、谷戸新道は南北(タテ)の幹線道路で、どちらもバスがたくさん走っています。

・以前は青梅街道谷戸新道も狭隘で、蛇行区間の多い道路でした。青梅街道田無町一丁目交差点~東伏見坂上間は、1970年頃拡幅・直線化されました。一方、谷戸新道の一部区間は戦前戦中に直線化されましたが、全区間の直線化は2000年代初頭です。

・今は拡幅直線化された青梅街道谷戸新道ですが、実は旧道跡を見られる箇所が残っています。

青梅街道は、東伏見歩道橋から東伏見坂上にかけての上り車線脇に、旧道跡が残っています。アーチ状の側道です。この側道部分が旧青梅街道で、以前は道幅がもう少し広く、バスも相互通行していました。

青梅街道旧道跡(左側) ぽけふくろうさん撮影 ※無断転載禁止
(走行車両などを特定できないよう、少しぼかしてあります)

・往年は西武バス関東バスのほか、都営バスもここを走っていました。
都営バス東伏見~東京駅青梅~阿佐ヶ谷駅などの系統がありました。奥多摩湖と新宿を結ぶ急行バスも、冬季を除き、都営バス西東京バスの共同運行で、休日だけ走っていました。
当時は北多摩郡保谷町(ほうやまち)、後に保谷市となりましたが、現在の西東京市を「西東京バス」(本社・八王子市)が走っていたのは興味深いですね。

谷戸新道は、北原二丁目(旧第八都営住宅)停留所付近に旧道跡の側道が残っています。北行(ひばりヶ丘方向)車線のすぐ左側に旧道跡が見えます。アーチ状の側道で、小谷戸停留所南側で本線をまたぎ、東側(都心側)に湾曲して本線に再合流します。東側部分(都心側)は戦前戦中に旧道となりました。80年以上前に、この付近は直線化されています。

・その一方、南側の北原二丁目停留所付近は2000年代初めまで直線化されませんでした。旧道(現在の側道)をバスが走っていたのを覚えている方も多いと思います。

北原二丁目停留所付近の谷戸新道旧道跡(右側) ぽけふくろうさん撮影 ※無断転載禁止

・そして、さらに田無寄りの北原住宅停留所から、北原歩道橋・新青梅街道・所沢街道・武蔵境通り方面へ向かう斜めの道も谷戸新道の旧道です。以前はバスが相互通行で、田無駅まで直進していました(現在は直進不可)。
武蔵境通り(中央通り)の相互通行は、かなり狭隘でした。2000年頃、現行ルート(田無町三丁目交差点経由、中央通りは田無駅方向のみ。谷戸経由ひばりヶ丘駅方向は郵便局経由)になりました。

北原歩道橋~北原住宅間の谷戸新道旧道 ぽけふくろうさん撮影 ※無断転載禁止

谷戸新道にまつわる話題として、観光バス会社「カクタス観光のお話をしておきましょう。
現在の「フレスポひばりヶ丘」の地下駐車場入口付近に、カクタス観光の車庫がありました。現在のカクタス田無アパート・カクタス田無マンションの場所は、同社の整備工場でした。同社の観光バスは1968年頃、廃業した模様です。田無近辺地方史研究会滝島さんは、子どもの頃、カクタス観光バスで遠足に行ったことがあるそうです。

カクタス観光バス 「西東京市写真発掘隊」投稿写真、若林春樹様投稿(発掘隊の許可を得て転載しました) ※無断転載禁止

住友重機械工業前停留所は、以前は「薬大前」という名称でした。1998年、明治薬科大学の清瀬移転に伴い、停留所名が変更されました。大学跡地はUR都市機構グリーンプラザひばりが丘と、谷戸せせらぎ公園になっています。

住友重機械工業前(旧・薬大前)停留所 湯田聡撮影 ※無断転載禁止

・茄子竹さんも、興味深いお話を聞かせて下さいました。茄子竹さんの子供時代の自宅は「谷戸住宅」が最寄り停留所でした。柳橋保育園に通園するため、石川島播磨入口(現・至誠学舎東京前)まで路線バスを利用していたそうです。当時はボンネットバスで、女性車掌が乗務していました。1960年代前半、谷戸新道は未舗装だったというお話は、とても貴重な証言です。

未舗装の谷戸新道を走る、西武バスのボンネットバス 「西東京市写真発掘隊」投稿写真、若林春樹様投稿(発掘隊の許可を得て転載しました) ※無断転載禁止

・さらに、茄子竹さんは、ひばりヶ丘駅~三鷹駅系統(現・鷹22)もよく利用していたそうです。茄子竹さんは1960年代後半の、青梅街道拡幅工事の様子をよく覚えています。ブルドーザーやローラーなどの工事用車両が記憶に残っているとのことです。

今月の短歌

「通り端 わずかに残る 面影は いにしえの道 いにしえのバス」

【お願い】

このコーナーは湯田聡の企画に基づき、自身の見解を述べたものです。
放送内容に関するバス事業者へのお問い合わせはおやめ下さい。

今月のクイズ!

Q:青梅街道や谷戸新道には、アーチ状の側道が見られる箇所があります。この側道の正体は次のどれでしょう?

道の駅
公園
③旧道跡

クイズ正解者から抽選で「バスマニアックス 缶バッジ」をプレゼント🎁

(初回正解者に限らせていただきます。お1人様1回限り)

◎ 回答方法

  • メール宛先:egao842@842fm.com
  • 件名「ウィークエンドボイスバスマニアックス
  • 内容:クイズの回答・ラジオネーム
  • 賞品発送の際に必要になりますので、ご住所・お名前を必ずご記入下さい(個人情報は当該目的以外で使用することはありません)。
  • 回答期限は次回放送、2024年11月16日放送前とさせていただきます。

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