まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!
この番組は、保谷駅から徒歩三分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆様にも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。
第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします!
【10月のテーマ】
『暑さ指数について』
皆様是非お聴きください!!
西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームーページはこちら→https://m-hc.jp/
↓放送内容を文字でもお読みいただけます!
田中ヒロコ:松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
松原先生:お願いします。
田中ヒロコ:今日は、どんなお話が伺えますか?
松原先生:実は僕の診療の悩みっていうのがありまして・・・。
田中ヒロコ:先生、悩みあるんですか?
松原先生:ありますよ(笑)何を悩んでるかっていうと、度々お話するですね熱中症のことなんですけど、患者さんには、暑いですねこの部屋っていうふうに言って、患者さんも、「そうですか?」みたいな感じで言うことがすごく多いんですよね。冷房つけなきゃ駄目だよって言っても、「そうですかね?」みたいな感じで、その感覚の違いみたいに割り切られてしまうっていうのが、結構僕の中での悩みとしてずっとあったんですよ。
田中ヒロコ:う~ん、なんかわかります。
先生としたら、もう本当に命の危険になるから、何とかつけてほしいっていうことですもんね。
松原先生:そこのギャップを埋めるためにどうしたらいいかなと思って、いろいろ調べたり考えてたりしてたんですけど。
結局、数値化すれば納得してくれるんじゃないかっていうふうに思ったんですね。テレビとか、あとは労働環境とかで、暑さに対してどういうふうにやってるのかなっていうのを調べたら、暑さ指数っていうのが簡便に使われてるんですね。暑さ指数って言われても、わかってるようでわかってないような感じなのかなっていうふうには思っていて、暑さ指数っていうイメージとしては、そのテレビキャスターとかが「暑さ指数今日高いですよ、危ないですよ」って言われたら、そうなのか~ぐらいしか僕もわかってなかったんですけど、実際暑さ指数って何なのっていうふうな話になってくるんですけど、基本的にはですね、暑さ指数って気温と湿度と、あとは日の光と、物から出てくる暑さ、こういったこの三つの要素と風。風っていうのは風当たりですね、これで暑さ指数っていうのは決まってくるそうなんですね。
比率で言うと、普通の気温を1とすると、湿度のあるようなところでの温度比率を7として、あと日の光が当たったりしたときの温度2と、1対7対2ということで湿度の温度を非常に高くとって暑さ指数というのをある計算式で出してます。これからわかることは、日本って湿度高いじゃないですか。そうすると暑さ指数って必然的に高くなるなというふうに思います。実はピピッて鳴ったんですけど、これ実はですね暑さ指数を出す計測器なんですよ。
田中ヒロコ:なんかストップウォッチみたいな・・・。
松原先生:そうです。黒いところが日の光を直接感じる黒球温度。黒い球の温度ってやつで、あとは実際の気温とか、湿度とかを拾い上げて、それからその暑さ指数を計算してくれるんですね。
田中ヒロコ:何か数字がいっぱい画面にありますね。
松原先生:一応ですね重度レベルっていうのが、軽いものから言うと注意警戒・厳重警戒・危険っていうふうにわかれていて、数字もですね実際の気温とは連動しないんですけれども、25・ 28 ・31っていうふうに書かれていて、28以上が特に危険だというふうに言われています。これ以上が熱中症になりやすいというふうに言われています。
この部屋ですね結構涼しいんで、実際問題、暑さ指数25. 9って出てて、警戒レベルですよっていうふうに出てるんですけど・・・。
田中ヒロコ:ここがなんか時計のあれみたいな感じで円になってて、そこで分かれてるんですね?
松原先生:そうですね。今ちょっと僕が触ったせいかもしれないけど、ちょっと警戒が一つ上がっていって、これがある患者さんの家だと、厳重警戒とか危険レベルになってくるんですね。
危険レベルだと、高齢者はそのまま安静にしてても命の危険に関わるっていうようなこともあったりして、患者さんに、実際にこの暑さ指数計を見せてですね、「いや~、これやばいよ~?これこのままだと死んじゃうよ?」っていうふうな話をすると、ご納得してもらって、これはちょっと危ないなっていうことで冷房つけてくれる。
田中ヒロコ:やっぱ実際に、こういう数字と危険度っていうのを目の当たりにすると、いいですね。
松原先生:そうなんです。こういうのがあると、本当に便利だなっていうふうに思う。例えば屋外であの仕事をされてる方とか、常時持っている職場とかもあって、この数字に応じて休憩を、よくとりましょうとか、何分おきに取りましょう、水分を取りましょうっていうふうにも言われてたりするので、今の日本の暑さって災害ですよね。災害対策としてはすごくいいんじゃないかなというふうに思います。
田中ヒロコ:この前、暑さのところで作業されたって訴えてる方いましたね、ネットニュースで見ました。
松原先生:そうなんですね。実際に暑さ指数を見てみると、やっぱり28っていうのを超えてくると、グーンと上がってくるので、28っていうとこの数値で言うと厳重警戒レベルなんですよね。厳重警戒レベルの環境に自分がさらされてるときは、とにかく環境を変えるか、休むか水分をよくとるかしないと危ないよっていうことになります。
田中ヒロコ:今年の夏すごい猛暑で、28度なんて本当涼しいよねみたいに思ってたんですけど、実は28度も・・・。
松原先生:ただ、この暑さ指数の28と気温とは違うからね。
田中ヒロコ:確かに!そっかそっか!そうですね湿度とかいろんなものが混ざっての暑さ指数っておっしゃってますもんね。
松原先生:そうなんですよね。ですからこういうのを、みんな持ったりしたりすると、また説得しやすいのかなっていうふうには思ったんですけどね。
田中ヒロコ:確かに、しかも時計の形で、危険なところの数値になると、赤い所になってる、やっぱそれがすごく分かりやすいですね。
松原先生:うん、そうでしょう?あとは実際問題ネットなんかでも、全国の暑さ指数っていうのをググって出していくと、時間帯と暑さ指数が表示されるんですよね。そうすると、こんなもんかっていうことで、結構気をつけなきゃいけない時間があるなっていうのはわかってくるんですよね。
田中ヒロコ:そうなんですねう。時間帯って大体どこが危険だったりとかあるんですか?
松原先生:やっぱり見ていると、今日なんかは9時から3時までは暑さ指数が28超えてたんで、だからやっぱりそれは気をつけなきゃいけないなっていうふうに思います。
田中ヒロコ:先生おっしゃったように、気温が高い低いは関係なくって?
松原先生:どちらかっていうと、湿度が関係してるんでしょうね。
田中ヒロコ:さっきこの機械がピピッていったのは何でですか?
松原先生:それは動いたときだと思いますけどね。
田中ヒロコ:動いた?
松原先生:数値が、危険から厳重警戒のレベルに移ったとか、あと注意から危険に移ったときとかに聞こえるかなっていうふうには思います。
田中ヒロコ:ちょっと注意してよ!っていうことを知らせるために・・・?
松原先生:レンジが動きましたっていう意味だと思います。
田中ヒロコ:そうなんですね。それはわかりやすいです。
松原先生:そうですね、たまにちょっとびっくりするんですけど夜中とかね(笑)。
田中ヒロコ:ずっとこちら付けてらっしゃるんですか?
松原先生:夜仕事してるじゃないですか。例えば7時8時9時10時11時っていうふうになってくると、やっぱり3、4回鳴るんですよね。え?とか思って(笑)。
これで見てみるとさ、なんかこれネットで出てるんだけど暑さ指数で28っていうのを基準にしてやっていると、やっぱり朝の9時以降からバーンと高くなっていて、それで3時ぐらいには下がってくるっていうことなんで。
田中ヒロコ:それって毎日の暑さ指数が、そういう折れ線が出てくる?
松原先生:出てくる。だから普通の気温もいいんですけど、また日頃の行動の特にアウトドアとか外で働かれるような方とか、そういった指標をネットで見ておくと、自分を守るっていう意味では、いいんじゃないかなって思います。
田中ヒロコ:車とかで通るとやっぱり、工事の誘導されてらっしゃる方とか・・・。
松原先生:大変そうだよね、本当にね。だからああいう人たちこそ、こういうのは有効利用していった方がいいと思います。
田中ヒロコ:あの風が回る服とか・・・。
松原先生:ファンね!
田中ヒロコ:ああいうのも、別に家で着てもいいんですかね?
松原先生:いいと思うけど、僕も実はね去年使ってたんだけど、僕、車の乗り降りが結構するもんだから、あれ実はファンと電池との間にケーブル があるんだけど、よく外れちゃって、あまり使えなかったんですよね。
田中ヒロコ:外れちゃうとただ重いだけみたいな・・・。
そんな先生もね、本当に暑い中寒いときも本当に、西東京界隈を動き回ってらっしゃるから、ぜひこれ、肌身離さずつけていただきたいです。
松原先生:はい。わかりました。
田中ヒロコ:本日もどうもありがとうございました。
松原先生:ありがとうございました。