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マイナ保険証について③ 2024年10月5日・12日(土)放送分

まつばらホームクリニック

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!

この番組は、保谷駅から徒歩三分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆様にも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。

第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします!

【9月のテーマ】
『マイナ保険証について』

皆様是非お聴きください!!

西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームーページはこちら→https://m-hc.jp/

↓放送内容を文字でもお読みいただけます!

田中ヒロコ:では松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。では先週に引き続き・・・

松原先生:はい、マイナ保険証です。

田中ヒロコ:そうですね、私だんだん不安が解けて、ちょっと詳しくなってきました。

松原先生:なんかマイナ保険証って便利なのが、その引っ越しとか転職とかした後も、そのまますぐに健康保険証として使えるっていうメリットがあるらしいんですよ。

田中ヒロコ:確かに、そうですね。雇用先が変わったりすると、保険証も代わりますものね。

松原先生:そうすると、例えば僕なんか所属しての医師国保ってやつなんだけども、それの発行って結構時間かかっちゃって、ひと月ぐらいかかっちゃうこともあるんですよ。そうすると後でお金が返ってくるっていうのはわかっていながらも、虫歯で歯医者に行くって、やっぱりいくらかかるのか、普段保険で払ってるから分からないから、やっぱり行けないんですよね。

田中ヒロコ:すごいかかりますよね、きっと。

松原先生:だからそういったことで結局、新しい保険者への加入っていうのは、転職したときとかに必ず必要なんだけど、それが済んだ場合、新しい媒体、プラスチックか紙か分からないけど、そういった媒体が自分の手元に届かなくても、結局健康保険証として使えるっていうメリットは、結構大きいんじゃないかな。

田中ヒロコ:それ大きいと思います。私も保険証が切り替わったときに、子供がいたので、やっぱり病院に行く機会があるので、紙ぺらで渡された番号を持ってって、これなんですけどって言ってすごい不安なことがあったので、確かにおっしゃる通りマイナンバーは別に切り替えとかそういうことないからね。

松原先生:だからいいかなっていうふうに思うんだよね。

田中ヒロコ:そうですよね。でも、更新はあるんですよね?

松原先生:更新が不要って書いてあるよね。

田中ヒロコ:じゃあ、自動的に更新されて、新しいマイナンバーに・・・あれ?更新する時期ってありましたっけ?ありますよね、多分ね。マイナンバーって有効期限とかって・・・。

松原先生:有効期限ってあったっけ?これ。それ俺知らないんだよな~、でも書いてある・・・。

田中ヒロコ:なんか何年かに5年とか・・・?

松原先生:えっと、2031年の自分の誕生日、全然大丈夫だね。

田中ヒロコ:10年ぐらいですか?

松原先生:作ったのが・・・あれ、 PayPay のいつだっけ?

田中ヒロコ:結構先ですね。父が生きてました(笑)。

松原先生:7年から10年ぐらいだよね、有効期間

田中ヒロコ:やっぱりそんなにあるんですね。あ!マイナンバーカードは10年!未成年は5年!

松原先生:顔が変わっちゃうからね。

田中ヒロコ:そっか!そうですよね。パスポートとかも変わっちゃいますものね。確かに!一緒ですね!

松原先生:だから、マイナンバーカードの更新はアレだけども、マイナンバーカードを持っていれば、保険証としての更新は不要ってことだよね?それはすごく便利だよね。

田中ヒロコ:それが自分が加入している保険、国保だったり社保だったりとか、そういったものが変わったとしても、変わらないってことですよね?どうせ紐付けるじゃないですかマイナンバーに。紐付けをするんですよね?きっとね?

松原先生:紐付けはするけど、新しい保険者への加入手続きは必須なんだけど、例えば国保から社保に変わった場合とか、社保の中でも、やっぱり会社が変わった場合っていうのは、加入手続きは必要だとは思うんだけれども、一応そこら辺はもう会社が変わった時に、会社の方がやってくれてれば、別に1ヶ月紙を待たなくてもいいと思う。

田中ヒロコ:カードを取り替えることがないってことですもんね。でもそれも便利。

松原先生:便利だよね。自分が例えば調子悪くなっちゃったときとか、緊急搬送のときとか、マイナカードあると、薬こういうの飲んでたとか、あとは検診データはこうだったとか、そういうのもわかるので、そこで一つの医療情報を医療機関に提示してできてるから、それはそれでいい感じですよね。例えば脳梗塞予防の薬で、血をサラサラにする薬があって、そういった薬飲んでる人が転んで怪我しちゃって、なかなか血が止まんないな、なんでだろうと思ったら、そういったマイナ保険証から、この薬飲んでんだったらそうかみたいな、そうすると医療者側も接し方というか、対応の仕方が変わるというか・・・。

田中ヒロコ:でも、それはやっぱり肌身離さず持ってないと・・・先生たちはそのマイナンバーカードを読み取って、そういうデータとか情報っていうのはパソコンなり・・・

松原先生:電子カルテだね。

田中ヒロコ:電子カルテとして、見られる。

松原先生:電子カルテとして見れる。薬剤情報は電子カルテで見れたね。検診では僕もまだ見てないんですよ。でもこういった文言である以上、絶対見れるはずだと思うんですけどね。

田中ヒロコ:結構いろんなところに役立つんですね。

松原先生:あと、昔3・11あったでしょ?東日本大震災。あのときに実は東京に福島の人が結構流れてきたんだよね。こういった薬飲んでます、ああいった薬飲んでますって。あとはそういうふうに言える人はいいんだけども、言えない人もたくさんいたはずなんだよ。
そういったときに避難時にマイナ保険証があれば、こういった薬をこの人は飲んでたんだっていうことで、普段のかかりつけじゃないところが情報をクラウドを介して知ることができるので、それは大きいんじゃないかな。

田中ヒロコ:でも、本当にそういう災害時もそうですね。今、結構災害多いから、自分ですぐ持って出られるものっていうのを用意しておくと、マイナンバーも入れてっていうのもやっぱりいいですね。

松原先生:そうだね、それはいい案なんじゃないかな。災害のときに肌身離さず持って。

田中ヒロコ:そうですね、なんかそこは全然認識なかったです。水とか、食べるものとか、そういったところはもちろん重点的に考えるんですけど。

松原先生:自分のマイナンバーカードの昔のイメージっていうのは、住民基本台帳カード、住基カードって言われてるカードの代わりにマイナンバーカードができたっていう印象で、それからいきなりその保険証って話になってきて、何だかよくわかんないなっていう。

田中ヒロコ:そうですね、なんかデジタル化のスピードの追い上げが早いっていうか、ちょっとゆっくり日本自体が進んできてるから、すごい遅れとって急速に頑張ってる感じが・・・そして自分は追いついてないっていう感はちょっと否めないですね。

松原先生:そうかもしれないけど、今回ね、国が勢いよくやろうっていうふうにしちゃってるからね。

田中ヒロコ:でも便利ですよ、先生から教えてもらって、何と便利なんだろうって思いましたね。始まるんだろうけど、そんなに詳しく知ろうと思ってなかったのかもしれないです。

松原先生:それはそうかもしれないね。一方デメリットもどうしても僕にはあるんだよね。例えばやっぱり在宅診療の場合って、2週にいっぺんなり、週にいっぺんとか、患者さん見に行くことが多いんですけど、今までは、月に1回とか確認っていうことが多かったような気がするんですけど、マイナンバーカードになったら、マイナ保険が毎回確認なんですよ。

田中ヒロコ:毎回なんですか?月1回じゃなくて?

松原先生:毎回確認。僕もね調べたんだよね、事務からそう言われて。「そうなんだ、患者さんも僕らも大変じゃん」とか思ってみたら、もうそりゃね情報扱う法律上そうなってるっていうんだよね。法律で決まっちゃってるって言われてもう何も言えないんでね。ただ実際問題、アシスタントの人がね、患者さんの家行って、マイナンバーカード出してくださいって、暗証番号押してくださいってピコピコやってんだけど、患者さんに集中できないような感じしてて、今までその患者さんを観察して「先生ここおかしいですよ、気になりますよ」とか言えたのが、それに気持ちがいっちゃうので、ちょっと規制があんまりあると大変だなっていうのは、実際の運用では思いますね。

田中ヒロコ:そうですね。保険証、今日忘れちゃったから次回って、もう無理ってことですかね?マイナンバーだと、今だったら、。

松原先生: う~ん、どうかな 、それをどうかわかんないけど・・・

田中ヒロコ:ちょっと不安になっちゃいました。そっかデメリット、あるんですね。

松原先生:一応ね、2024年の今年の12月2日以降、保険証っていうのは、そこの時点で最終保険証になるらしいんだけど、最長1年間使用できるんだけど、ただマイナンバーカード何らかしらの理由で作れない人ってやっぱ世の中いるんですよ。例えばデジタルの波に乗れない人とか、その中で、ご身内もいないご年配の人とか、そういった人に向けてはですね、資格確認書っていうのがあって、それは確か市町村から送られてくるんじゃないかな。

田中ヒロコ:持ってらっしゃらない方に、送られてくる。

松原先生:そのような話はありますね。