ラジオはFM西東京! FM++(プラプラ)のアプリでもラジオが聞けます!

マイナ保険証について① 2024年9月7日・14日(土)放送分

まつばらホームクリニック

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!

この番組は、保谷駅から徒歩三分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆様にも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。

第一週と第三週に本放送、その他の週は再放送をお送りします!

【9月のテーマ】
『マイナ保険証について』

皆様是非お聴きください!!

西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームーページはこちら→https://m-hc.jp/

↓放送内容を文字でもお読みいただけます!

田中ヒロコ:では松原先生、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

松原先生:お願いします。

田中ヒロコ:先生、今日はどんなお話伺えますか。

松原先生:今日は在宅医療というよりも、マイナンバーカードにおける保険証、マイナ保険証について話をしたいと思います。

田中ヒロコ:いよいよですよね。

松原先生:そうですね。12月からマイナ保険証が本格化してきて、現在の保健所が12月の上中旬あたりで最終発行で、それ以降は発行されないということなんですよね。

田中ヒロコ:そうなんですね!じゃあ結構今、世の中は駆け込みみたいな感じですかね。

松原先生:駆け込みですね。

田中ヒロコ:持ってない方、結構いらっしゃるんですね?

松原先生:なんか新聞なんかで見ると、6%ぐらいしか持ってないっていうのが、1ヶ月前の記事には書いてあったんですね。

田中ヒロコ:私なんか、ポイント目当てで早々に作ったんですよね。なんかいっぱいポイントがもらえるっていうので作ったんですけど。

松原先生:僕も同じで、やっぱり PayPay ポイント欲しくて作りました(笑)

田中ヒロコ:一緒です(笑)

松原先生:実際問題、 PayPay ポイントがつく前に作った方も結構いらっしゃるのも事実なんですよね。
自分の患者さんでも、やっぱり最近マイナ保険証をちょっと見せてくださいって話をしても「マイナンバーカードありますけど、保険証紐付けてるかな?」って人がすごく多いですよね。

田中ヒロコ:あ~、そっか、口座と保険証を紐付けるっていうのが、しかもネットでしたよね?

松原先生:世の中であんまり普及してないときは、確かそんな感じだったんですよね。そうなってくるとマイナ保険証まで至ってない人が割合多いんじゃないかなと思います。

田中ヒロコ:作ったはいいけど、保険証を紐付けてない方も多いですね。

松原先生:7月に在宅の患者さんに、実際保険証マイナ保険証持ってるかなと思って聞いてみたら、約120~130人中、29名。マイナ保険証持ってる人が。

田中ヒロコ:どうするんです?。他の方は12月から・・・。

松原先生:現状ではまず、保険証に紐付けしてくださいっていう話とかしたりして、実際8月とかも確認はしてるんですけど、30数名とか40名に近くなってきてはいるんですけど・・・。

田中ヒロコ:じわじわと・・・。お役所に行って、こうしたいんですって言ったらやり方教えてくれるって聞いたんですけど。これ見せて、すぐつけてっていう感じではないですもんね、。少し手間がかかる?

松原先生:それなんだけど、僕もね行政屋さんじゃないんで(笑)、資料をちょっと用意しておかないと答えられないなと思って、資料を用意しておきました。

田中ヒロコ:私もポータルアプリを携帯に入れてやりました。

松原先生:そうそう!それでですねマイナンバーカードの保険証との紐づけに関して、これ初回利用登録なんですけれども、基本的には顔認証付きカードリーダーからの登録っていうことで、医療機関とか薬局の窓口にある、顔認証付きカードリーダーで初回登録の手続きができる、ていうことが書いてある。
あとは、ヒロコさんが今おっしゃってたマイナポータル

田中ヒロコ:そうです。自分の携帯アプリに入れて、顔写真撮って、やりました。

松原先生::僕もう実はそれからやったんですよね。もう一つがセブン銀行 ATM からの申請っていうふうに書いてあります。

田中ヒロコ:結構いろんないたるところで、できる感じなんですね。

松原先生:。在宅医療でマイナカードを確認できてるんだったら、やればいいじゃんって思われちゃうかもしれないんですけど、実は在宅医療でのマイナカードのマイナ保険証の確認って、スマートフォンを置いて患者さんに暗証番号押してもらって、その上にマイナンバーカードをかざすってだけなので、別に顔認証するとか、そういうわけじゃないんですよね。あくまでも患者さんが、ちゃんとマイナ保険証として出来上がっているものをスマートフォンで読み取るっていうだけなので・・・。

田中ヒロコ:じゃあ、先生の在宅医療だと、訪問してそこでスマホで読み取ればいいんですね。

松原先生:そうそうそうそう!

田中ヒロコ:そうなんですね!今、病院に行くと、手の消毒する、なんかちょっと箱みたいのがあって、なんかそこに入れて、でも入れたらもうそれで終わりみたいな感じではなくって、なんか同意する同意するっていうのが2、3回出てきて、それはもう全然よくわからず、ときには同意したり、ときには同意しなかったりとか・・・

松原先生:そうなの~?(笑)

田中ヒロコ:なんか全然わからなくって、あれで大丈夫だったのかな~なんて思ってますけど。

松原先生:同意ってあれでしょう?なんかお薬情報に関する情報提供の同意とか、あとは特定健診情報の提供について同意するとか、あとは限度額情報を提供しますとか、この三つだよね。

田中ヒロコ:そうですね。でも同意するとどうなるのか、同意しないとどうなるのかが、ちょっとよくわからなくて、本当適当に押してるんですけど、あれはどうするべきなんですか?先生、ご存知ですか?

松原先生:いやでもね、実はそこら辺医療サイドからして、メリットありますよって話をちょっとしたかったんですよ。うちのスタッフが以前ちょっと頭痛してね、他のクリニックで診てもらってたんだけれど、ちょっと僕に見てもらいたいって言うもんだから、ちょっとお薬手帳見せてもらえる?って言ったら、薬手帳は持ってないって言うわけですよ。たまたま持ってなかったと思いますけど、そしたら、ちょっと待ってくださいって言って、マイナ保険証を使ってやってくれたら、お薬何飲んでるかっていう履歴が出てきて、電子カルテに反映されたんですよ。

田中ヒロコ:そうなんだ!ここで何を今処方されて飲んでるよっていうのが、お薬情報に関する情報提供同意したら、マイナンバーに情報がもうちゃんと入ってる

松原先生:マイナ保険証ね、すごい便利だなっていうふうに思ったんですよね。

田中ヒロコ:飲んでるの知られたくない人、いないですもんね。

松原先生:それさ、なんか医療機関かかってるときに、いろんな薬との相互作用ってやっぱり飲み合わせって、皆さん心配されると思うんですよね。
だからそれ考えると、同意された方が得なんじゃないかなっていうふうに思います。

田中ヒロコ:そうですよね。でも強制じゃなくて同意しないっていう選択もあるってことですよね。

松原先生:やっぱり個人情報だからね。だからそこらへんは、結局他人に自分の内々の情報を提示していいですかっていうことは、許可をもらわなきゃいけないと思うんでね。

田中ヒロコ:そういった情報収集においてのってことですね。結構やっぱり便利なんですね。

松原先生:便利です。あとは特定健診の情報っていうことで・・・

田中ヒロコ:特定健診って何だろう?

松原先生:例えばヒロコさんだったら、今住んでる行政から年に1回、血液検査しましょうとか、胃カメラしましょうとか、そういうのが来ると思うんですよね。それをやった結果が反映されると。

田中ヒロコ:マイナ保険証を出して検査するものに関してってことですか?それとも、受けたものがそもそも入ってるってことですか?

松原先生:健診ですね。特定健診のデータが入ってるってことですね。つまり、普通に血液検査をしたり、普通に病院で例えばヒロコさんだったら、頚椎のレントゲンとか、普通の採血とかそういうのは反映はされない。

田中ヒロコ:されないんですね!

松原先生:そういうのはされない。そうじゃなくて、特定健診っていう行政の枠組みの一つに入ってくるようなものであれば入ってくるっていう考え方。

田中ヒロコ:すっきり!ありがとうございます!そこが全然わからなくって、特定健診の情報って何だろうと思って、ここがいつも、同意したり同意しなかったりっていうところだったんですよね。

松原先生:なるほど。やっぱり患者さん見るときに、今まで元気だったんだけど、調子悪くなっちゃいましたって言われて、診察することもあるんですけど、今まで病気のある方っていうのは、過去の医療機関の検査データっていうのは結構あることが多いんですけど、検診だけの人って取っておいてる人もいれば、取っていない人もいるし、あとはそういう人たちのメリットっていうのは、調子悪いんですけどって言って医療機関受診して、特定健診の情報が入っていれば、良いときの状態と、現在悪いときの状態を、直接比較することは可能になるという意味ではすごくいい。

田中ヒロコ:そうですね。そしたら、その市区町村とかでやってる健診とかって受けると、とっても便利ですよね。

松原先生:あと時系列、僕、時系列はちょっとまだそこまで進んでないからアレだけど、でも何か行政の話によれば、メタボ健診とか年1回とかやっていれば、体重とかそこら辺も見れるし、あとは肥満指数とかも見れるし、それに伴うコレステロールとか血糖値とかも見れるから、自分でこうなってるんだっていう、時系列で確認して健康に対する意識が高くなるというところはあると思います。

田中ヒロコ:なるほど。自分もその情報っていうのを見られるってことですもんね。

松原先生:そういうことになりますよね。それはねデジタル庁が書いてたから、僕もちょっと確認はできてないんだけど、自分自身でね。でもデジタル庁でそう書いてたかなと思って。

田中ヒロコ:でも便利ですよね。私も結構健康診断とか引っかかっちゃったりするときがあって、そのときにやっぱり健診結果の表とかを、必ず実際持ってって、ここがこうなんですよ先生っていうふうに持ってくじゃないですか。でもそれが、情報提供できる機関で受けたものであれば、別にいいんですものね。

松原先生:いいと思います。だから利便性はあるんじゃないかなっていうふうに思います。要はそのデータを紙媒体で持ち歩かなくて、クラウドで情報共有しやすいっていう意味でいいんじゃないかなと。

田中ヒロコ:そうですね。ありがとうございます!すごいすっきり!

松原先生:はい、そんなところで今日は・・・。

田中ヒロコ:先生、いっぱい聞いちゃって、すいません。もう時間ですか?ありがとうございます!