毎週土曜日午前11時から12時45分までお届けしている、ウィークエンドボイスの12時台コーナー。毎月第3週は『湯田聡の西東京市バスマニアックス』をお届け!
長年バスの仕事に関わってきた湯田聡が、西東京市の路線バスにまつわる興味深い話題をご紹介。皆さんがもっともっと路線バスに乗りたくなるような楽しい話題をお届けします♪
西東京市バスマニアックス: 湯田聡
Personality:中村麻美・酒匂匠
編集長:中村晋也
制作・技術:竹村康大 ・竹内規夫・ 榎本隼也
今月のテーマ 『いとしの「降車ボタン」 』
降車ボタンの概要
- 今回は「降車ボタン」のお話です。
- 昔はブザー音でしたが、今はチャイム音が主流です。
- ボタンを押すと赤いランプが点灯し、ランプの部分に「とまります」の文字が表示されます。
- 降車ボタンはタテ型とヨコ型があります。
- ボタンの部分に「お降りの方はこのボタンを押して下さい」と書いてあります。「おります」と書いてあるものも見かけます。STOPと英語が併記されているものもあります。
車掌台に設けられていた運転士連絡用ブザー(写真提供・ざきさん)※無断転載禁止
- 車掌が乗務していたころは、中扉が乗降口でした。
- 中扉の後ろに、車掌台(車掌ボックス)がありました。
- 車掌は肉声で、車内を振り返りながら、次の停留所名を喚呼していました。
- 当時はロングシートでした。どこに座っているお客様からも車掌の姿が見えました。
- 次で降りるお客様は軽く手を上げて、車掌に降車の意思表示をしました。混雑時は「お願いします」「降ります」と声で車掌に伝えました。
- 車掌は運転士に「次願います」と声で伝達しました(またはブザー1回鳴動)。
これを確認した運転士は、ブザーを1回鳴らして応答しました。この時代のブザーは押ボタンのみで、ランプはありませんでした。
ワンマンカー初期のころ
ワンマン初期の降車ブザー(写真提供・ざきさん)※無断転載禁止
- 1960年代、ワンマンカー初期のころは、車掌台にあったブザーと同じものが、車内の窓と窓の間に設置されました。ブザーは押ボタンのみで、ランプはありませんでした。
- 次で降りるお客様はこのブザーを押しました。運転士もブザーで応答しました。
- 何人ものお客様が次から次へとブザーを鳴らすので、運転士はとても疲れました。
- 60年代後半になると、お客様がボタンを押し、運転士が応答すると「次とまります」の電光板が点灯するようになりました(西武バス)。
- 電光板は運転席真後ろの仕切り最上部に設けられました。
- 電光板点灯中は、お客様がボタンを押しても、ブザーは鳴らなくなりました。
- 運転席にも「次停車」ランプが設置され、後に応答ブザーは廃止されました。
ひと時代前の降車ボタン(写真提供・ざきさん)※無断転載禁止
- 同じ時代、押ボタン・ランプ一体型(現在の降車ボタンの原型)が普及しました。
- 西武バスは早い段階で、即答式(応答ブザー不要)が採用されました。関東バスは80年まで応答ブザー方式でした。
降車ボタンのお話はいかがでしたか?
- 現在は降車ボタンを押すとランプが点灯し、同時に「次とまります。危険ですのでドアが開くまでお席をお立ちにならないで下さい」などと自動放送されています。
- 停留所案内は女性の声、自動応答は男性の声で放送されることが多いです。声の雰囲気を変えて、車内転倒事故防止を呼びかけるねらいがあります。
- 運転士自身が「次とまります」などと、肉声で応答呼称することもあります。
- 今回のお話は、西東京市とその周辺の西武バス・関東バスに限った内容です。
- 全国各地には様々なタイプの降車合図があったことを付言しておきます。
今月の短歌
「終点で ボタンを押して 喜ぶ子 隣の席で 母が戸惑う」
このコーナーは湯田聡の企画に基づき、自身の見解を述べたものです。
放送内容に関するバス会社へのお問い合わせはおやめ下さい。
今月のクイズ!
Q:降車ボタンを押すと、赤いランプが点灯します。ランプの部分に表示される文字は、次のうちのどれでしょう?
①おはようございます
②とまります
③お忘れ物にご注意
クイズ正解者から抽選で「バスマニアックス 缶バッジ」をプレゼント🎁
(初回正解者に限らせていただきます。お1人様1回限り)
◎ 回答方法
- メール宛先:egao842@842fm.com
- 件名「ウィークエンドボイスバスマニアックス」
- 内容:クイズの回答・ラジオネーム
- 賞品発送の際に必要になりますので、住所・氏名を必ずご記入ください。
- 回答期限は次回放送、2023年7月15日の放送前とさせていただきます。
⇒FMプラプラ 、 エフエム西東京HPのメッセージフォームからもお送りいただけます。
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