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5/21 FC東京スピリットサタデー放送後記 ルヴァンカップの改善案? #fctokyo #842fm

今日の放送では、先週のリーグ戦ジュビロ磐田戦後の会見からアダイウトン選手。そして25日ルヴァンカップ予選最終戦アビスパ福岡戦後のアルベル監督、東慶悟選手の会見を入れて振り返りました。

ジュビロ戦は途中追いつきながらも、残念ながら勝ち越され敗戦。
勢いに乗って勝ちに行く気持ちが強くなってしまったのか、守備のバランスを欠いた失点。
アウェイであり、連敗を止めるために勝ち点1を持ち帰る事に終盤重きを置いても良かったかもしれません。

さて、写真を交えてルヴァンカップ6戦目。すでに予選敗退が決まっていますし、すぐにリーグ戦が来ますのでユース選手を含め若手を多く起用。さらに森重選手が復帰し45分の試運転、GKは児玉選手、東慶悟選手はアンカー起用と、ファンにのってこういうのは興味深い試合です。
アイキャッチはユース選手ながら将来有望とファン期待が高い、センターバック東廉太選手です。

最も興味深かったのはセンターフォワードで出場したユース熊田選手でしたが、現状ディエゴ選手も苦戦している様子のポジションなだけに、収めること、展開すること、シュートすることはやはり難しかったでしょうか。
試合後の東選手会見から「一緒に練習しているわけではないので、特徴とかタイプが皆わからない中やってたので彼も難しかったと思う。ただ、彼であれディエゴであれ、周りが気を使ってサポートして引き出してあげたい。」ということで、個々もあるけれどチームとしてあの位置の選手とどう絡むか構築中なのかなと感じます。
とはいえ、大きく高さに強いサイズのFWは重要。過去、そうした選手がチャンスを掴みきれてない印象なので、今後の活躍を期待したい。

熊田直紀選手

後半途中から3バックにした事でボールを保持しながらどんどん押しこんでいくという、アルベル監督がやりたいのではないかという形が見られたのは今後に繋がりそうであり、この試合だったからともいえリーグでの実用性は未知。
右センターバックで中村選手が、左では蓮川選手がアグレッシブな姿を見せて、起用方法としては発見になったかと思います。
東(慶)選手もバランサーかつ起点として、前半アンカー、後半Wボランチの一角の選択肢を示したと思います。
ただいずれも、勝利が必須ではなく、高い位置までは激しいプレッシャーに来なかった対福岡という条件下の見立て。
より激しく、より上位のチーム相手でも彼らないし、この形が機能できれば面白くなります。

蓮川選手

さて、ルヴァンカップは敗退のために、今後は若手の積極起用が簡単ではなくなります。
それについて、若手に望む姿勢、どのような能力が見えればチャンスを与えるのか、アルベル監督に聞いてみたところ話が発展しましたので、やや要約しつつ概ね全紹介します。自分のラジオ放送コーナーは時間が短いので一部しかお届けできませんでしたので。

『若手選手に成長を促す機会というのは、おいおい探していきたいと思います。
もちろん、リーグ戦で大胆に若手にたくさんのチャンスを与えるのは難しいと思います。
ただ、トップチームでトレーニングする事、トレーニングマッチをする事も成長を促す機会になると思います。
ルヴァンカップにおいて、最初に10試合が保証されているわけではなく、6試合を戦いその後にプレーオフに進みます。
勝ち上がった際には、より上に進もうと若手選手よりは経験豊富な選手を起用したいと考える監督も多いと思います。
勝ち上がったら若手選手にチャンスが増えるとは必ずしも言えません。
質問をされたので、私には良いアイディアが生まれました。
ルヴァンカップの改善案として、より多くのチームで予選が行われるのはどうでしょう。
そしてピッチには最低5人、23歳以下の選手を起用しなくてはいけないのはどうでしょう。
今、日本にはリザーブリーグがありません。若手選手の成長を促す必要があります。
そういう部分で、例えばルヴァンカップの構造を少し改善、多くの予選が行われるように変更してみるのはいかがでしょうか。』

と、若手育成のさらなる拡張としてこの大会の改善案を思いついてくれました。日々の中でどう取り組むのかなと思い伺った質問で、こういう答えが返ってくるのは少し予想外であり面白い。


そういえばリザーブ(以前あったサテライト)リーグの事は忘れていましたし、ルヴァンはJ2上位を入れても面白いでしょうが、1年の前期に主力も必要になる試合数が増えるとあまりにスケジュールがタイトになりすぎてしまうでしょう。
となると、突破したチームによるルヴァンカップがメインとし、予選敗退チームによるセカンドカップがシーズン後半に構成されるというのもいいかもしれません。
現実的なスケジュールやそのカップの魅力等は考えず雑談的なものですのでご了承ください。

他にも安田選手、岡庭選手、品田選手など、プロ選手としてこの機会を今後にいかせるでしょうか。

今日はこの後、ホーム味スタで柏戦です。そして中3日、中3日で2試合待っています。森重選手は一応帰ってきましたが、チームとしての課題が解決されたわけではないので難しい試合が続くでしょう。
どんな時でも有効なのは、足を止めない事、フォローしあう事、適切な距離、シュートを打つこと。強気で勝利を目指して欲しいと思います。

酒匂匠
撮影:赤木真二