いよいよ2020年も押し詰まって来ましたね。
今回の放送は本放送が12/29(火)で、再放送はなんと2021年の元日ですよ。
FM西東京の開局以来20年以上番組をやってきましたが、本放送と再放送の間に越年するってのは珍しいです。過去にもあったのかな??覚えてないけど。
12月第5週の今週は、サワヤマひとり語りの1時間。振り返るには辛いことが多かった2020年にさよならを告げる1時間。
あらゆる意味で「記憶に残る」、そして後世に語り継がれ、再検証されるであろう2020年、令和2年も終わろうとしています。金曜日には新しい年を迎えます。
何もかもが、新型コロナウイルスがもたらした厄災で塗りつぶされた1年。
サワヤマはこの新型コロナウイルス禍という厄災に対して、どこか人為的なきな臭さを感じています。なぜここまで恐怖を煽るのか??
また「同調圧力」というものの怖さを実感した年でもありました。
太平洋戦争の最中、政府・軍部批判はご法度だった時代の重苦しさ、生きづらさを、ほんの少し理解できたような。
閑話Q題
日本漢字能力検定協会が実施する、今年を象徴する漢字は『密』でしたね。
皆さんにとっての2020年を象徴する漢字は何ですか?
サワヤマにとって、2020年を象徴する漢字は『喪』でした。「喪う」と書いて“うしなう”と読みます。
「保つこと維持することが出来なくなる」という意味です。今年の新型コロナウイルス禍によって、多くの、これまで当たり前だったことを喪った年、と考えるとぴったりな漢字だと思うんです。
ただ、どちらかというと愛する家族、親しい人などと死別するときに使う漢字として、この字がサワヤマの2020年を象徴していると思っているんです。本当に辛い別れが多かった・・・。
偶然ですが、本放送をお届けする12/29日はサワヤマが愛する家族(ネコ)の誕生日なんです。 2006年生まれだから14歳になりました。
5匹でこの世に生を受けたニャンコたちの内、2匹をウチの家族として迎えたんですが、残念ながらそのうちの1匹を2/22に喪いました。2/22って日本ではネコの日ですよね。「可愛い日」だったのが「辛く悲しい日」になってしまいました。
毎日当たり前のように家にいて、愛嬌を振りまいていた家族がいなくなるということが、こんなに辛いとは。想像していたよりもずっとずっと辛い経験でした。
6/6には、義理の父を喪いました。これでこの世から父と呼べる人が居なくなってしまいました。離れて暮らしていたけれど、ふとした拍子に「あぁ、もうこの世には居ないんだなぁ」という想いが湧いて来ます。そんな時に感じる心持というのが、「寂しい」という感情の正体なんだな、と思ったりします。
そして5/12には敬愛するゴダイゴのギタリスト、浅野孝已さんが急逝されました。まさに青天の霹靂。
今でも亡くなったということが信じられない、そんな気持ちです。
毎月第3週にこの番組で浅野さんのアーカイブスをお届けしていますが、その声を聴くたびに「喪う」ということの辛さ、厳しさを感じざるを得ません。
そして、サワヤマが子供の頃から活躍してこられた、昭和の戦後を素敵に彩ってきた芸能人、作詞家、作曲家の方々が多く亡くなった年でもありました。
明日は必ず今日より良くなると信じて、大人たちが突っ走ってきた30年代以降の昭和の時代。そんな前向きな時代の終わりを象徴するような、まさに『昭和は遠くなりにけり』という気持ちになった1年でした。
12/23日に、昭和歌謡を中心にお届けしているバンド、セクスィ~ボーイズのライブを敢行しました。
10月に亡くなった筒美京平さんの「また逢う日まで」はいつもライブの最後にやる曲。
そして中村泰士さん、なかにし礼さんの大ヒット曲「北酒場」を演奏したその日に、このお二人の訃報を聞いたのでした。
多くの人を喜ばせてきた、勇気づけてきた皆さんの死が象徴するものは、一体何なのか。この先のことを考えると少し暗澹たる気持ちにもさせられます。
でも、遺されたわれわれは、ひどいと感じるような日常の中でも、しっかりと楽しみを見つけて強く生きていくんだ!そう今は思っています。
お届けする曲は・・・
・opening / Jump / Van Helen(エディも10/6に鬼籍に入りました…)
・Give me some truth / John Lennon
・Winter / たったかた~ぁ(浅野孝已さん作曲)
・喝采 / ちあきなおみ(中村泰士さん作曲)
・北酒場~また逢う日まで(12/23のセクスィ~ボーイズのライブより)