「広島で見て、聞いて、感じたこと」
西東京市民映画祭の一環として、「平和映画祭・西東京市平和大使報告会」が開催されました。
平和をテーマにした映画の上映と、広島で平和について学んだ西東京市平和大使による報告会を通して、戦争や平和について改めて考える機会です。9月23日祝日、タクトホームこもれびGRAFAREホールで、「平和映画祭」と「西東京市平和大使報告会」が開催され、和/Nagomiさんによる追悼の歌も披露されました。
今年度、西東京市から平和大使として選ばれたのは、14名の中学生・高校生。8月5日から7日まで、平和大使たちは市長とともに広島を訪問し、広島平和記念資料館の見学や平和記念式典への参列、被爆者の方のお話を聞くなど、平和について深く学びました。
今回の発表会では、平和大使一人ひとりが、広島での体験を通して感じたことや、学んだことを自分たちの言葉で発表しました。
写真や資料を見るだけでは分からないこと。
実際にその場所に立ったからこそ感じたこと。
そして、被爆者の方の言葉を直接聞いたからこそ考えたこと。
14人それぞれの視点から語られる言葉には、次の世代を担う若者たちの「平和を伝えていきたい」という思いが込められていました。









平和大使の清水発輝さんと、桜井凛美さんにインタビューをしました。
Q:報告会への意気込みをお願いします。
清水さん:広島で感じたこととか思ったことを素直に自分の言葉で伝えられるように頑張っていきたいと思います。
桜井さん:チーム全員でまとめた結果なので、いろんな人の心に残るような発表ができるといいなと思っています。
Q:半年くらい仲間と一緒に駆け抜けてきたと思います。一番楽しかったことは何ですか?
清水さん:広島に行っている時です。本当にそれが楽しくて・・・。テレビとかで見てはいるんですけど、自分の目で見るっていうのにかなりの違いと印象が残りました。
桜井さん:同じく広島派遣で同学年とか同じ世代の子と一緒に行って実際のものを見たりとかっていうのはあまりない体験ですし、こんなこと自分考えたんだよ。とか、こういうこと思ったな。とか、これが楽しい、これ怖いとかそういうのを素直に意見を交換し合って戦争に対することを実際に知ることができたし、お泊まりも楽しかったです。
Q:今後、平和大使としてやってみたいことや意気込みを聞かせてください。
清水さん:これが終わったらまだ平和大使としてのお仕事は来年まで続きます。ピースサークルや、来年の平和大使が来る時にこういうことあるんだよっていう風に伝えていきまます。それと、ミラプロに今度は上がることができると思うので今度は我々が平和大使たちを支える側になるということで、西東京市にそしていろんなところで貢献ができたらなと思います。ラシオももう一度出たいなと思ってます。
桜井さん:ミラプロ入って支えたいなと考えいます。そして、外国からの留学生とかと一緒に原爆についてどう考えてるかとか、文化によって感じ方とか捉え方とか違うので、日本国内でいろんなところから来た人と意見交換するのも大事だけど他の国からどう見られてるとかどう思われてるかっていうのを実際できているといいなって思います。
また、今回このプロジェクトを支えていた「未来に平和をつなぐプロジェクト 通称:みらプロ」 の皆さんのサポートが大きな支えとなりました。
NPO法人 Rayms 代表理事 上野隆太朗さんにもお話をお聞きしました。
Q:この事業をサポートするにあたって大変だったことを教えてください。
A:私は今回、昨年度の経験もあり、未来に平和をつなぐプロジェクトのメンバー(事業をサポートする大学生)のコーディネートを行いつつ、プロジェクトのメンバーとしても稼働する形をとっておりました。その中で、大学生メンバーと大使たちの意思疎通の架け橋になることを心掛けておりました。大使に対する声かけや伝え方、コミュニケーションの取り方など、「もっとこうしたら伝わるんじゃない?」、「このタイミングではこんなことを言ったら大使は安心するんじゃないかな」といったことを、大学生に逐一伝えていくことは意外にも根性が必要でした。そのほかにも、事業の会議の中で、大学生メンバー自身が自分の意見を発言できるよう促すこと、これがとても苦労しました。自分の意見を対面で市の職員の方に伝えることは、彼らにはハードルが高く、時には何か意見を言われたら、自分が納得していなくても「そうですよね」。これはまずいと思い、必死でした。
Q:平和大使の報告会を見てどんなお気持ちですか?
A:「感動」しました。初めは辿々しかった大使たちが、事業を通してお互いにコミュニケーションを図り、自分たちが学んだことをどのように伝えていくかを考える。発表会の前まで、大使たちは必死に創意工夫を凝らしていました。実は報告会の直前に皆様に見ていただいたダイジェスト動画の制作には私も関わっているのですが、結構な自信作でした。それはそれはカッコよく仕上がったんです。 その動画の直後から報告会が始まり、動画よりもカッコよく報告する姿は、昨年同様泣きそうになりました。
Q:これから平和大使に期待することは何ですか?
A:「平和の大切さについて、伝えていくこと」、これに限ります。ダイジェスト動画や報告会の中でも大使たちが常に話をしてくれていました。頑張って伝え続けていた甲斐がありました。学ぶ機会は決して平等ではないと思います。今回の事業でも、抽選で選ばれなかった子達は、この事業で学ぶ機会を得られなかったわけですし・・・。もちろん、自分自身で学ぶ機会を創出していくことや、周りの大人たちがその機会を作り続けていくことはとても大切です。けれど、機会を得たからこそ、それを自分だけの学びにせず、周りに伝えていくことができれば多くの人の学びになります。余談にはなりますが、現地の平和学習のつどいでも、「300人が100人に伝えたら、30,000人にこの大切さが伝わる」という話もありました。だからこそ、このことを忘れないで、伝え続けていって欲しいです。
若い世代から、未来へ
平和大使事業は、戦争や平和について学び、その思いを同世代や市民へ発信し、平和を未来へ引き継いでいくことを目的としています。
今回、14人の平和大使が届けてくれたメッセージ。
それは、私たち大人にとっても、改めて平和について考える大切な機会となりました。

